2021.05.12
習い事Q&A 清水万里子

週1回の英語教室、ネイティブと日本人先生のどちらがいいの?メリットとデメリット

英語教室のコマーシャルにはネイティブの先生に習うことが当然のような文句が並びますが、ネイティブの先生に習うと子どもの英語力が上がってネイティブのような発音になるのでしょうか。反対に、日本人の先生に習うと日本語なまりの英語しか話せないのでしょうか。それぞれの先生に習うメリットとデメリットについて知っておきましょう。

ネィティブでも日本人でも、発音は練習次第     

週1回の英会話教室を考えるとしたら、できれば家の近所で、毎月の費用も適価で、子どもが楽しく通える英語教室を選びたいですね。ひとつだけこだわるなら、子どもの英語指導に熱心で「教え方の上手な先生」がいるところ。ここで迷うのは、ネイティブの先生が良いのか、日本人の先生が良いのかです。

良い先生は、子どもが学びを継続できるような仕掛けをたくさん組んでいます。子どもの「英語が好き、楽しい」という気持ちを高めてくれるような先生がいいですね。もちろん先生が、子どもの英語教育の効果的な指導法を知っていることはいうまでもありません。

最近では、子どもが通って着実に目に見える成果のある英語教室が選ばれるようです。公立小学校で英語を習うようになりましたから、英語教室では学校で学ぶ以上の英語4技能の学びが期待されています。子どもが習う英語教室も質を問われるようになったのです。

子どもが話すときの発音に関して言うと、ネイティブの先生から習うからネイティブの発音になるとか、日本人の先生から習うから日本語発音になってしまう・・なんてことはありません。発音は聞くだけでなくて、練習が必要です。先生の発音をまねするだけではうまくならず、いろんな音や文章を聞いて何度も練習しなければなりません。週1回の先生がネィティブであろうと日本人の先生であろうと、それだけでは発音が変わるようなことはありません。子どもでも、何度も練習しないとうまくならないからです。

では、それぞれの先生の特徴を見ていきましょう。

ネイティブの先生に習うメリットとデメリット     

ネイティブの先生に接すると、子どもが世界に目が向くキッカケになります。例えば、子どもがオーストラリア出身の先生と出会うと、オーストラリアにとても興味を持ちます。ニュージーランド出身の先生に出会うと、ニュージーランドを地球儀で調べ始める子もいます。ネイティブの先生は教室に外国の文化も運んでくれたり、レッスンの明るい雰囲気作りもとても上手に作ってくれたりします。そして子どもが自然なやりとりの中で、いろいろな表現をナチュラルな英語でたくさん聞くことができます。

一方で、英会話教室で働くネイティブの先生は入れ替わりが激しく、1年間で何度も先生が変わってしまうことがあります。子どもでも先生が変わるたびにストレスを感じていますから、慣れるまでは時間がかかります。

また、ネイティブの先生に長く英会話を習っているのに英語の力がついていないという親からのクレームもあります。ネイティブの先生といっても資格がある英語教師じゃない人もいますから、そのような先生に習ってもなかなか英語力は伸びません。先生について、見極めることが必要です。月謝はネイティブと言うだけで特徴がありますから、少し高めに設定されています。

日本人の先生に習うメリットとデメリット 

最近はネイティブ並みの発音力がある日本人の先生も多いのですが、それでも子どもにはネイティブな英語を聞かせたいので、多くの音声教材が利用されています。学校教育で小学3年生から週1回英語を学んでいますので、英語教室に通うと子どもにとっては週2回英語を学ぶ機会があります。日本人の先生は学校での英語教育の内容もよく知っているので、子どもの学びも考慮しながら英語教育をしています。

子どもの英語教育に関わる日本人の先生の英語力は英検準1~2級レベルで、英文法、構文をしっかり理解できるまで教えてくれます。ただし、日本人の先生には英語力(特に発音)の差があります。オールイングリッシュでレッスンを進めている先生でも、ネイティブの先生のようにナチュラルな英語をシャワーのようにたくさん聞かせることは難しいです。

子どもの気持ちを態度や言葉から汲み取ることができるのは日本人の先生の大きな特徴です。教室内外で起きたトラブルにもすぐに対応できます。ネイティブが教える英語教室に日本人の先生が必ずいるのもこの理由です。平均的な月謝は6000円~7000円です。

英語のインプット量で、英語力は伸びる

効果的な指導とは、英語を外国語として学ぶ日本の子どもたちに適した理論に裏打ちされた指導法です。例えば、英語のインプット量を多くする、英語のリズム、アクセントでアウトプットさせる、コミュニケーションの中で意味を理解させるなどです。英語のインプット量を多くするために、毎日10分英語を聞いてくる宿題が出ていたり、正確な音を学習できるフォニックス指導法が行われていたりするのです。

また、学習の動機付けはとても大切なのですが、子どもには最初は特に強い動機がありません。英語教室に通う子どもは「英語が好き、楽しい」が動機付けになっていて、少しでも楽しく学習させる方法として「シール集め」「スタンプ集め」「季節のイベント」などがあります。子どもの年齢が上がると、英語スピーチ大会や英語劇発表会が目標になったり、英語検定試験に合格することが目標になったりします。

良い先生を見極めるポイント

ネイティブの先生の場合、初めて英語を教えるという人も少なくありません。初めて教える先生より、1年以上経験のある人を選びましょう。さらに、自国で小学校教員や保育士として働いていた経験のある、なしも確認しましょう。子どもの教育や学習方法について理解しているかどうかわかります。そして、レッスンを参観させてもらいましょう。先生の経歴などを質問して、英語指導の資格の有無まで聞けるといいですね。

日本人の先生の場合は英語指導の経験年数です。英語力に関しては、子ども英語の先生は子どもが好きで英語ができるから先生になるわけですから、自身の英語力を高めようと努力しています。先生の発音が気になる人はレッスンを参観させてもらいましょう。そのときに子ども英語指導の民間資格の有無や、英語教員免許、小学校教員免許などの資格についても尋ねるとよいです。

ポイントは「英語力=指導力」ではないことです。カリキュラムやレッスンプランには書かれていない指導テクニック(授業の流し方、子どもの動かし方、飽きさせない展開、集中のさせ方、発話をうながせる英語のやりとり、発音などの間違いの直し方、コミュニケーション方法など)は個人の力によるものが大きいところです。

指導力のある先生は指導テクニックが優れています。レッスンの参観ではこの指導テクニックをよく見ましょう。先生たちも経験を通していろいろな教え方や子どもへの接し方を学ぶわけですから、指導経験年数は良い先生を見極めるひとつの目安になります。

レベルに応じて、先生を使い分けることも効果的     

週1回の英語教室だと、幼児~小学校低学年のころはネイティブの先生でも日本人の先生でも子どもの英語力には大差はありません。どちらの先生に習ってもいいので教え方の上手な先生を選んでください。

また、先生を使い分けることもできます。たとえば、幼児期からたくさんの生の英語のシャワーを重視するならネイティブの先生に習って、小3頃からは英語のシャワーだけでは4技能は伸びないので、学校の英語の学びに合わせて英検対策など着実に英語力を伸ばすために日本人の先生に習うとよいでしょう。

子どもが語彙、表現が少ない状態でネイティブの先生と英会話しても苦痛ですから、基礎的な英語力が身についた後に、英会話力を伸ばすためにネイティブの先生に習ったり、オンライン英会話などで話す練習をしたりすると効果的です。

英語教室の中には、2人制をとって、30分をネイティブの先生、残り30分を日本人の先生で行うところもあります。肝心なことは、効果的な指導でレッスンが行われているかどうかです。週1回の限られた時間ですから教え方の上手な先生から効果的に教えてもらうほうがよいですね。

■まとめ

  • 子どもはネイティブの先生からいろいろな表現をナチュラルな英語で聞けます。
  • 子どもでも聞くだけでは良い発音はできないので練習が必要です。
  • 日本人の先生だと学校英語、英検対策の学びに合わせながら着実に英語力を伸ばせます。
  • どちらの先生にも指導経験年数、教育関係の資格を確認しておきましょう。
  • レッスンの参観は指導テクニックを注意して見ましょう。

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清水万里子
清水万里子

児童英語講師。幼児・小学生の英語教育の実践研究家。現在、こども園、小学校、大学で、幅広く教えている。All About「子供の英語教育」オフィシャルガイドとして子どもの英語教育について幅広く発信中。英語に興味を持ったきっかけは、中学生の時に米国人の文通友だちができたこと。子どもの頃から本が好き。小学生の時は図書委員になり、図書室の本を隅から隅まで読んだ。英語の教材を手作りするのが得意。

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