2021.05.27
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学童期とは何歳から何歳まで?年齢に応じた子どもの発達課題

小学1年生のときは素直だったのに、3年生になってから反発することが増えて学童指導員さんに対しての言動も粗暴に……。こうしたことは珍しくはありません。その理由は子どもが学童期に差し掛かったからかもしれません。特に学童期の後半は「ギャングエイジ」とも呼ばれ、親への反抗的な態度が表面化することも。この記事では、子どもの発達段階や学童期について解説します。

今日のポイント

  1. 学童期とは。何歳から何歳まで?
  2. 学童期は何歳ごろ?発達段階の一覧
  3. 年齢・学年別の学童期の発達について
  4. 学童期と「ギャングエイジ」

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学童期とは。何歳から何歳まで?

子どもの成長には個人差がありますが、おおよそ共通した成長の段階があり「発達段階」と呼ばれています。心理学者のエリクソンが提唱した「心理社会的発達理論」の考え方です。

人間の心理は、周囲の人や環境の影響を相互に受けているという考え方です。教育機関、幼児教育、育児に関わる人の間ではよく知られており、子どもと接する際に必要な知識の一つとして参考にされています。

およそ5歳~12歳、ちょうど小学校に通う時期を「学童期」と呼びます。この時期には勤勉性が発達するため、勉強をする方法や学ぶことの楽しさを発見し、自らもっと学びたいと思うようになります。宿題や課題を何度も繰り返すことで自信を持ったり、自分の能力を把握したりしていきます。

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学童期は何歳ごろ?発達段階の一覧

人間の発達段階の特徴を幼児期から老年期まで年齢別にまとめました。 

  • 【幼児期】 0~1歳6ヶ月「信頼感が育つ」
  • 【幼児前期】1歳6ヶ月~3歳「自律性が発達する」
  • 【幼児後期】3~5歳「自発性が発達する」
  • 【学童期】 5~12歳「勤勉性が発達する」
  • 【青年期】 12~18歳「同一性が発達する」
  • 【成人期】 18~40歳「他者と親密な関係を持つ」
  • 【壮年期】 40~65歳「世代性を持つ」
  • 【老年期】 65~以降「自我の統合」

【幼児期】0歳~1歳6ヶ月「信頼感が育つ」

赤ちゃんは、一人では生きられないので、泣いて自分の気持ちをアピールし、助けを求めます。周囲の助けや愛情を受けて「信頼感」を育みます。逆に、誰も助けてくれないと健全な状況とは言えず、人間不信になるなど、人生観に影響が出る可能性もあるので注意が必要です。

【幼児前期】1歳6カ月~3歳「自律性が発達する」

話す・歩くができるようになる時期。成長が早ければ、何に対しても「イヤ」と言って拒否する、イヤイヤ期とも呼ばれる自我の芽生えもあります。食事、排泄、着替えなどをできるだけ自分でできる機会を与えることが大切。失敗しても肯定し、チャレンジを応援してください。

【幼児後期】3歳~5歳「自発性が発達する」

幼稚園や保育園で友達と過ごし、外の世界に興味をもちはじめる時期です。色々なものを知りたいと質問をしたり、お店やさんごっこ遊びをしたり、自発的に行動するようになります。ここで注意するべきは、適切なしつけは必要ですが、過度に厳しすぎたり、親がうっとうしがったりすると、自発的な行動に後ろめたい感情を抱くようになると言われています。

【学童期】5歳~12歳「勤勉性が発達する」

小学校に通い、勉強の楽しさを発見・体験する時期です。しかし、すべての子どもが、勉強が得意で、好きになるわけではありません。問題の答えが分かるまで一緒に向き合ったり、計画的な勉強の仕方を教えてあげたり、大人の適切なフォローが大切です。テストの点数が悪いことを叱るのではなく、劣等感を抱く子どもにならないように、アドバイスも必要です。

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【青年期】12歳~18歳「同一性が発達する」

同一性とは、「自分はこういう人間だ」とある程度確信できるアイデンティティのことです。自分はどんな存在なのか?将来何がしたいのだろうか?といったことを考え、悩み、自問自答を繰り返した結果、確立されていくものです。一方で、アイデンティティが確立できないと、社会から必要とされていないのではないか、と悩み続ける可能性もあります。

【成人期】18歳~40歳「他者と親密な関係を持つ」

恋愛・結婚・就職など、社会との関わりに価値を見出し、長期に信頼できる安定的な人間関係を構築していきます。表面的な人間関係ばかりのままでは孤立してしまう可能性もあります。

【壮年期】40歳~65歳「世代性を持つ」

世代性とは、子どもを育てる、職場の後輩を育成する、技術を伝承する等、次の世代に貢献することです。常に自分のことだけ考えていると、次の老齢期で辛くなるかもしれません。

【老年期】65歳~以降「自我の統合」

これまでの様々な経験を振り返り、「良い人生だった」と思う時期です。日本人の老齢期は長いです。これからの人生に希望を持つ力も重要です。

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年齢・学年別の学童期の発達について

学童期における子どもの発達段階の特徴を「小学校低学年」と「小学校高学年」に分けて説明します。子どもの豊かな心身を育むためには、発達段階における成長の特徴と、現代の子どもたちをめぐる社会環境課題も考慮しながら、適切な対応と支援を行っていくことが重要です。

小学校低学年の発達段階の特徴

小学校低学年の時期の子どもは、 幼児期の特徴を残しながらも、 「大人が『いけない』と言うことは、してはならない」といったように、大人の言うことを守る中で、善悪についての理解と判断ができるようになります。また、言語能力や認識力も高まり、自然等への関心が増える時期です。

小学校低学年の社会環境課題

子育ての環境変化として挙げられるのが、都市化における地域のつながりの希薄化です。

「育児ノイローゼ」という言葉が生まれ、社会問題になった1980年代以前は、兄弟の家族が毎週のように互いを訪問し合い、従妹が兄弟のように一緒に遊び、過ごすことは一般的でした。親族が頻繁に協力し合いながら互いの子育てを助け合っていました。

しかし、現在は母親が孤立し、誰にも相談できず、自信を持って子育てできない状況があります。

子ども同士の交流活動や自然体験の機会も減っています。子どもが十分な社会性を身につ けることも難しく、小学校へ入学しても精神的に不安定で、他の児童との集団生活になじめない問題が顕在化しています。

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小学校低学年の発達段階で重視すべき課題は?

小学校低学年の時期における子どもの発達において重視すべき課題として文部科学省が指摘しているのは、この2つです。

①「人として、行ってはならないこと」 についての知識と感性の涵養や、集団や社会のルールを守る態度など、善悪の判断 や規範意識の基礎を育むこと

②自然や美しいものに感動する心(情操の涵養)を育むこと

もし、学校や学童保育で「子どもがいけないことをした」と指摘をされたときには、社会の規範を学ぶ場だと捉え、子どもとしっかりと向き合う時間を作りましょう。

怒鳴るのはよくありませんが、親が子どもを叱ることも時には必要です。また、たくさんある放課後の時間を、勉強だけでなく、自然や美しいものに触れ、学ぶ機会も積極的に作りましょう。

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小学校高学年の発達段階の特徴

小学校高学年になると、個人差はあるものの心身ともに少しずつ大人へと成長していく時期です。自立心が芽生え、判断力や思考力、考える力も身につきます。自身を客観的に捉えるようになる中で、善悪の区別もつくようになります。正義感が強くなったことでトラブルが起きてしまうこともあります。

また、交友関係が広がり、親より友人との交流を重要視するようになります。集団の規則を理解して主体的に関与したり、遊びなどで自分たちが決まりを作り、ルールを守るようになります。 「ギャングエイジ」とも言われるこの時期は、閉鎖的な子どもの集団が生まれ、他人の言動にすぐ同調してしまうようなことが起こります。

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小学校高学年の社会環境課題

小学校高学年になると、インターネットを利用する子どもの数も増え、ネットの利用時間も長くなる傾向があります。これによって、擬似的・間接的な体験が増えるメリットがある一方で、人やもの、自然に直接触れるという体験活動の機会が減っている課題があります。

また、インターネットを使った情報交換にのめり込む子どもも増えており、どう付き合えば良いのか?を考えていく必要があります。 

学童期の発達段階で重視すべき課題は?

文科省は、こうした社会の環境変化に対する課題として、この5つを重要視しています。

  • 抽象的な思考への適応や他者の視点に対する理解
  • 自己肯定感の育成
  • 自他の尊重の意識や他者への思いやりなどの涵養(かんよう)
  • 集団における役割の自覚や主体的な責任意識の育成
  • 体験活動の実施など実社会 への興味・関心を持つきっかけづくり

保護者がこのすべてに対応することは難しいでしょう。しかし、家庭で本を読む環境をつくり、親子で会話をしながら子どもを褒めることで、「抽象的な思考への適応や他者の視点に対する理解」「自他の尊重の意識や他者への思いやりなどの涵養」「自己肯定感の育成」を育む土台をつくることができます。

あまりたくさんのこと無理してやろうとせず、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。

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学童期と「ギャングエイジ」

学童期の後半、小学校低学年から小学校高学年へと差し掛かる小学校3~4年生は、「ギャングエイジ」とも呼ばれ、子どもの反抗に親が悩みだす時期です。

親としては、それまで仲良く関わっていた子どもが、少しずつ反抗的に変化していくことに苛立ちや不安を覚えることもあります。ただし、周りの大人とトラブルを起こさない子どもが「良い子ども」とは限りません。

ギャングエイジについて理解と対応策を予め知り、いざその時期が来た時に多少なりとも心のゆとりをもって子どもとコミュニケーションをとれるよう準備しましょう。

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学童期の後半に直面する「ギャングエイジ」とは?

「ギャングエイジ」とは、発達心理学で使われている用語です。小学校3~4年生の頃に、子どもが仲間を作ろうとする時期のことを言います。それまでと違う態度を取り、親や教師などに反抗します。

成長過程においては、苦労して問題を乗り越えることで獲得できるものもあります。「反抗期」も同様です。

大人と子どもの狭間で、自立のためにもがく時期が「ギャングエイジ」であり「反抗期」と言えます。

学童期と「ギャングエイジ」への対応策

親はあまり感情的にならない、ムキにならないということがポイントです。まだ小学校3~4年生の子どもですので、厳しく対応しても、子どもに親の思いをすべて伝えることはできません。

最低限必要なことを伝え、あとはその話題に触れることなく、切り替えていくこと。長い目で見守ることが大事です。子どもの取る行動には意味があり、そこに学びがあるのだということを保護者が理解しておくことで、ゆとりをもったコミュニケーションを取ることができるでしょう。

学童期の子どもへの接し方

保護者がとくに気をつけておきたいことがあります。

ひとつは、こうした子どもの発達段階を理解して、子どもに対応することです。子どもが反発するようになってきたら「ギャングエイジ」まで成長したのかと理解をして対応しましょう。

もうひとつは、保護者の自己肯定力は、子どもに伝播することを知っておきましょう。親の幸せも不幸も、子どもに伝染します。

とくに、日本人の母親には、次の不安を感じる人が多いという指摘があります。

  • 「自分のために時間を使ってはいけない」
  • 「きちんとやれていないのではないか」
  • 「みんなと同じようにやれているだろうか」

子育てに完璧を目指す必要はありません。無理をせずに、本当にやる必要があるのか?を考えましょう。また、パートナーや外部のサービスなども積極的に利用し、自分のためだけの時間を持つことで、自己肯定力を高め、ゆとりをもって子どもとの時間を過ごしてほしいと願います。

まとめ

学童期の発達課題について説明しました。小学校3年生頃になって、それまで素直だった子が学童指導員さんに対して粗暴な言動をするようになったという例は、まさにギャングエイジです。

他の人を言葉などで傷つけるなど、いけないことをしたのであれば、親として必要なことを伝え、理由を確認し、切り替えて過ごしましょう。また、学童指導員さんにも理解をしていただき、一緒に長い目で見守る必要があるでしょう。 子どもの成長段階に応じて様々な発達課題があることを理解したうえで、子どもとのコミュニケーションを取っていきましょう。

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