2021.07.06
習い事Q&A 古川有紀子

【初心者向け】バイオリンの始め方!独学での練習方法や楽器の選び方を解説

バイオリンは何歳から始めれば良いの?楽器の費用から選び方、弓の持ち方などの練習メニューまで詳しく解説します。独学での練習についてもお伝えします。初心者におすすめのバイオリン5選を、値段も含めて写真付きでご紹介。今回は、4歳からバイオリンを始め、日米を行き来しながら音楽やリトミック教育を学び、CMや映画のサウンドトラックに多数参加するほか、講師としての経験も豊富なバイオリニスト、古川有紀子さんが解説します。

今日のポイント

  1. バイオリンを始めるのは3~5歳からがおすすめ
  2. 始め方(必要なもの/環境/費用など)
  3. 独学で練習することも可能?練習メニュー例を紹介
  4. 初心者向けの練習曲
  5. 独学する際に起こりがちな問題点
  6. バイオリンの選び方
  7. おすすめバイオリン5選
  8. まとめ

バイオリンを始めるのは3~5歳からがおすすめ

お子様がバイオリンを始めるのに適している年齢は3~5歳と一般的に言われています。6歳以降が遅過ぎるということではありません。音感やリズム感など感覚的なものを自然と身体が覚えやすい年齢が3~5歳とされています。

早ければ良い!ということではないので、お子様の成長を見ながら始めることをお勧めします。将来的にプロの音楽家を目指したいと考えているようでしたら、5~6歳までに始めることを推奨します。

お子様の身体の大きさにもよりますが、3歳以下では体がまだ小さく、楽器を構えることに負担を感じることもあります。早くから音楽教育に取り組みたい場合は、リトミックなど体を使ったリズム練習から始めると良いでしょう。

バイオリンの始め方について

必要なもの、環境、費用などを紹介します。

楽器について

バイオリンはお子様の成長に合わせて楽器を新調していく必要があります。

分数サイズでは1/32から始まり、大人の4/4サイズまで、サイズ展開としては8つの大きさに別れています。

目安としては、3~4歳で1/16、もしくは1/10からスタートします。成長の個人差もありますが、5~6歳で1/8〜1/4、8歳頃から1/2、11歳頃に3/4、そして中学生で4/4、フルサイズになります。 

必要な練習環境

バイオリンはピアノなど大きい楽器とは違い、練習場所の移動が可能です。その時々に応じて好きな場所を選んで練習に取り組めるメリットがあります。

お子様の小さい分数楽器は、大人サイズのものよりはるかに音が小さいため、楽器があればどこでも練習が可能です。

どうしても音出しが気になる環境の場合は、消音器などで対応もできます。ただし、バイオリンは綺麗な音色を出すことに重点を置かなくてはならないため、なるべく時間や場所を選び、音をしっかりと出せる環境を整えることをお勧めします。 

必要な練習時間の目安

どの年齢のお子様でも、なるべく毎日楽器と触れることが理想的です。毎日は難しくとも、週に4~5回は練習をすることが望ましいです。

3~4歳で始める場合は集中力がしっかりと保たれる10~20分程度、4~5歳なら30分程度の練習時間が取れれば、確実に弾けるように成長していきます。

気が乗らない日は音を出さずに楽器を構えるだけでも良いでしょう。楽器に日々触れることによってもっと弾けるようになりたい!という意欲に繋がります。

かかる金額の目安

バイオリンを始める際の一番の出費が楽器の準備です。

値段に幅はありますが、一般的には5~8万円程で、楽器とその他備品(弓、ケース、肩当て、松脂)のセットが販売されています。

バイオリンの習い事にかかる費用は、音楽教室や個人の先生によって幅がありますが、月々1〜2万円程でレッスンを展開している教室が主になります。

バイオリンは独学で練習することも可能?練習メニュー例を紹介

最近では、バイオリンの構え方や弾き方など詳しく説明をしている動画がたくさん配信されているため、独学でも弾けるようになるのでは?と考える方もいらっしゃるでしょう。

しかし、バイオリンは楽器の構え方、弓の持ち方など、音を出せるようになるまでに細かいプロセスがいくつもあります。

お子様が完全に独学でバイオリンを練習し、上達するのは難しいと考えます。

構え方など基本のフォームを間違えてしまうと体に痛みが生じ、もう弾きたくない!と諦めてしまう恐れもあるため、長く続けたいと考えている場合は先生に習うことをお勧めします。

どうしても時間がない、という場合も、2週間に1度、月に1度でも、先生に指導をしてもらうと良いでしょう。

バイオリンの練習メニューの例

初心者向けの簡単な練習メニューをご紹介します。

バイオリンの構え方

基本的な立ち方は、肩幅程度に足を開き、左足を少し前に出します。左足に重心がかかるようにして、しっかりと安定するように立ちます。立ち方が安定したら楽器を構えてみましょう。

肩当てが左の肩から胸あたりまで体に沿うように、ご自身から見て斜め45度前に向けて楽器を構えます。

顎あてに頭を乗せ、バイオリンを肩と頭でしっかりと挟み固定します。最初は力が入り過ぎて左側が上がってしまうことが多いです。力一杯挟まないように注意しましょう。

顎当てをしっかりと挟めたら、左手を右肩に回し、力を抜いて固定できている事を確認しましょう。

弓の持ち方

バイオリンの構え方が安定してきたら弓を持ってみましょう。最初は鉛筆などで試してみることをお勧めします。

右手でキツネの形を作り、親指をくの字に曲げます。キツネの口を開いて、鉛筆をくわえましょう。安定して持てたら、キツネの耳を丸めて鉛筆の上に添えます。

鉛筆で何度か試して慣れてから実際に弓を持ち、同じようにキツネを作るところから始め、弓を持ってみましょう。

音を出してみよう!

構え方と弓の持ち方が安定したら、実際に音を出す練習をしてみましょう。

初めは長い弓をすべて使って弾くことが難しいため、弓の全体を、①先弓、②真ん中弓、③元弓、の3カ所に分割して考え、②真ん中弓から練習することをお勧めします。

慣れてきたらリズムもつけてみましょう。

まずはバイオリンの構え方と弓の運弓に集中するため、左手で楽器を支えながら弾くとより安心です。

初心者向けのバイオリン練習曲

基本的な音の出し方が身についてきたら簡単な練習曲にも挑戦してみましょう。

最初に始める練習曲はどのお子様にも馴染みの多い「キラキラ星」「チューリップ」「かえるのがっしょう」などがお勧めです。

独学する際に起こりがちな問題点

楽器の構え方や弓の持ち方は独学でもある程度身につくかもしれませんが、音程や弓の細かい使い方は、やはりプロからの指導を重ねなければなかなか身につかないものです。

バイオリンの音程はとてもシビアです。押さえる場所が0.1mmずれるだけで音程は正確ではなくなってしまいます。しかし、楽器を始めたばかりのお子様がこの少しのずれに気付くことは難しく、ずれたまま練習を続けた結果音感が悪くなってしまう可能性があります。

運弓も同じように、弾く時の弓の角度や細かい動作は実際に動かしてみると想像以上に難しいものです。誤った動作を繰り返し練習してしまう事で間違った癖が定着してしまい、後々直すのに時間がかかってしまう事があります。

初心者向けバイオリンの選び方

バイオリンの価格には大きな幅があります。

安いものでは1万円程から、高いものでは数十万円の分数楽器も売られています。 

1万円程度の楽器は、品質の悪いものやチューニングの安定しないものも数多くあり、結局、修理のために出費が増えてしまうこともあります。専門店で実際に手に取ってみて購入することをお勧めします。

一般的には5~8万円程でセット(楽器、弓、ケース、肩当て、松脂)が販売されています。音の品質も良く、最初に持つ楽器としては十分でしょう。

分数楽器は、2年程で次のサイズに買い換えるため、中古の楽器でも新品同様の良い品質のものが手に入る可能性があります。タイミング良く高品質な中古楽器と巡り会えることもありますので、その場合は購入を決断するのも良いでしょう。 

より良い音色を求めれば、分数楽器でも10万円以上するものがあります。5万円のセットに比べると、音の柔らかさや伸びやかさなどの特徴を感じられるでしょう。予算に余裕があり、初めから綺麗な音色に触れさせたい方にはお勧めです。

また、バイオリンを購入しても、習い事を続けられるか不安がある方には、月々3000円程でレンタルを行っている楽器店もあるため、検討をお勧めします。

初心者向けおすすめバイオリン5選

お子様のバイオリン選びは音の出しやすさがとても重要です。こちらでご紹介する楽器は、どれも音のバランスが良く取れていておすすめです。

「Reghin(レジン)」

ルーマニア製の楽器です。明るく元気な音色が特長です。

  • セット価格:5万9400円。
  • サイズ:3/4、1/2、1/4、1/8、1/10、1/16。

「Gliga(グリガ)」

  • Gliga Gems(ゲムズ)セット価格:8万4810円。
  • サイズ:3/4、1/2、1/4、1/8、1/10、1/16。

  • Gliga Gama II(ガマ)セット価格 12万4410円。
  • サイズ:3/4、1/2、1/4。

グリガはルーマニア製の楽器です。深みのある落ち着いた音色です。音の厚みもあります。ゲムズはガマに比べ、より暖かく深い音色が出ます。

「Roderich Paesold (ローデリッヒ・ぺゾルト)」

  • PA801Jセット価格:16万4010円。
  • サイズ:3/4、1/2、1/4。

  • PA802Jセット価格:22万8360円。
  • サイズ:3/4、1/2、1/4。

ドイツ製の楽器です。低音から高音までバランスよく響き発音しやすいでしょう。PA802Jは、PA801Jよりも音量が出ることに加え、音に深みが出ます。

まとめ

バイオリンの基本的な知識と練習方法などをご紹介しました。お子様が音楽や楽器に興味を持たれたタイミングが始めるチャンスです!是非一度体験レッスンなどで楽器と触れて、音を奏でる楽しみを経験してみてください。


楽器の画像提供:クロサワ楽器

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古川有紀子
古川有紀子

4歳よりバイオリンを始め、日本とアメリカを往き来しながら育ちました。これまでにバイオリニスト渡辺はるか、瀬戸瑶子、潮田益子に師事。ボストンのNew England Conservatory of Music卒業。リトミック研究センター認定資格取得。 クラシック音楽での演奏の傍ら、スタジオミュージシャンとしてCMやアーティストのレコーディングにも数多く参加しています。また、クロサワ音楽教室のバイオリン講師として後進の育成にも力を注いでいます(https://www.kurosawagakki.com/school/teacher/)。子どもの頃に夢中だった事は空想とダンス。自分の世界観で物語を作ったり歌ったりするのが大好きでした。

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