2021.08.11
習い事最前線 菅野浩二

子どもたちが日本舞踊に挑戦「江戸東京の芸能~DISCOVER TOKYO」

PR by 芸団協

夏休みに東京・両国の江戸東京博物館で「江戸東京の芸能~DISCOVER TOKYO」が開催されました。日本芸能実演家団体協議会(芸団協)の主催、日本舞踊協会などの協力で、子どもたちに伝統芸能に触れ合ってもらうことを目的としたイベントです。小中学生を対象とした体験プログラムも行われ、子どもたちが日本舞踊にチャレンジしました。

日本舞踊は扇子でさまざまな状況や動作を表現

日本舞踊の始まりが日本神話にあるという説明を真剣なまなざしで聞く子どもたち。大昔、天の岩戸に隠れた天照大神(アマテラスオオミカミ)を外に出そうと天鈿女命(アメノウズメノミコト)が踊ったことから日本舞踊が生まれたという話を聞き、子どもたちの表情はいっそう引き締まります。

2021年7月23日、東京・両国の江戸東京博物館の会議室で日本舞踊を学ぶ体験プログラムが開かれました。日本芸能実演家団体協議会(芸団協)が主催し、江戸東京博物館と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が共催する「江戸東京の芸能 ~DISCOVER TOKYO」の一環として実施されたもの。同日には同博物館の大ホールで日本舞踊の舞台公演が行われており、長唄の「五条橋」や義太夫の「猿蟹合戦盛衰記」を鑑賞して感動冷めやらぬまま体験プログラムに参加した親子もいました。

日本舞踊協会に所属する5人の講師による体験プログラムは、小道具としてよく使われる扇子の紹介から始まりました。「舞扇(おうぎ)」と呼ばれる扇子は川の流れや海の波などの自然の表現や、船を漕ぐ人や釣り人の動作を表すなど、万能の道具。講師が舞扇を使って動き、それが何を描写しているかを子どもたちが当てるクイズ形式のゲームも行われました。「かさをさしているところです」「かがみを見てけしょうをしているところです」といって正解した子どもたちはうれしさを素直に表現していました。

腰を安定させ音を立てずにすり足で歩く子どもたち

舞扇のクイズでウォーミングアップを終えた体験プログラムは、その後、より実践的な所作の学びに移ります。

まずは正座から。講師の一人が「正座とは正しく座ることです」と伝え、背筋をまっすぐ伸ばし、両手は小指をしっかり伸ばして太ももの上に乗せる姿を実演。子どもたちが真剣に背筋を張り、小さな両手を丁寧に太ももに添えて、元気な声で「お願いします」とおじぎをすると、場の雰囲気がぐっと引き締まりました。

その後、子どもたちは正座から綺麗に立つまでの一連の動きや、無駄な音を立てずに歩くすり足に挑戦しました。講師が時折、おおげさなくらいの「良くない例」を示すので、子どもたちの理解も早まります。正座も含め、どの動作でも講師からは「腰をしっかり入れてくださいね」という声がかかります。腰を安定させることで体の軸がしっかりし、動きがぶれずに美しい立ち居振る舞いができるようになるようです。


腰を入れる大切さを学んだ子どもたちは、日本舞踊の基本動作ともいわれる「やっとん拍子」の稽古にも励みました。「やっ」のかけ声で手を動かし、「とん」で足を踏み鳴らすもので、「やっとん、やっとん、やっとんとん」という調子に合わせて体を動かします。「頭を上下させないようにしましょう」という講師の声で、子どもたちの「やっとん拍子」はどんどんとさまになっていきます。

やっとん拍子を繰り返したあとは、女性の所作を表す「女形」と男性の所作を示す「立役(たちやく)」にも取り組みました。しなやかさと力強さの表現を学んだ子どもたちは、体験プログラムのまとめとしてこの日に習った所作を連続で披露。正座でおじぎをしてから立つと、すり足で歩いてやっとん拍子の調子で体を動かしながら音を鳴らし、女形や立役を見せた子どもたちの目つきはいずれも満足げに見えました。

「ダンスみたいなところがあって楽しかったです」

講師を務めた藤間豊彦さんはイベント後、次のように話しています。

「子どもたちに気づきがあるような構成を心がけました。日本舞踊がどうやって生まれたか、あるいは畳という生活様式だったから正座しておじぎをするなど、新たな発見があるといいなと思って子どもたちと接しました。今回の体験プログラムをきっかけに、日本舞踊に少しでも興味を持ってもらえるとうれしいです」

また、同じく講師として子どもたちと向き合った藤間秀曄(ひであき)さんは「日本舞踊の動きを覚えると綺麗な歩き方や所作が身につくので、相手に失礼がない立ち居振る舞いができるようになります」と教えてくれました。

浪越さんはお子さん二人と参加。お母さまは「楽しそうに体験していてよかったです。日ごろは美しい動作を意識しないので、いい機会になりました」と振り返ります。空手を習っている小学2年生の息子さんは「空手に似ているところもあった。クイズを出してくれたり、動きを見せてくれたり、先生の教え方もうまかったです」と話し、5歳の娘さんは「ダンスみたいなところがあって楽しかったです。またやってみたいです」と目を輝かせていました。

撮影:篠田英美

芸団協は子ども向けに伝統芸能の体験や素養を身につける以下のプログラムを実施します。日本の伝統文化とじっくり向き合う経験は、お子さんの感性や表現力を磨いてくれるに違いありません。

日本舞踊、三味線、落語も体験できる伝統文化総合コース「芸能花伝舎クラブ」第1期生募集中

実施日

10月~3月の毎週火曜日
21年10月5日、12日、19日、26日、11月2日、9日、16日、30日、12月7日、14日、22年1月11日、18日、25日、2月1日、8日、15日、3月1日、8日(予備日)、15日(予備日)
*上記日程は、芸能花伝舎で行う講座17回の予定日程です。このほか、都内劇場にて公演鑑賞ツアー等を実施予定です。

時間

16時20分~17時20分 

場所

芸能花伝舎(東京都新宿区西新宿6-12-30)
※地下鉄丸の内線西新宿駅、大江戸線都庁前駅下車

料金

25,000円(税込)
※一期分(2021年10月~2022年3月)の参加費です。別途費用はございません。
※お支払いは、原則として一括前払いとなります。
※お稽古は、各自、お手持ちの浴衣、足袋でご参加ください。
詳細は参加登録の際にご案内いたします。

対象

小学校4年生~6年生

申込締切

2021年9月10日(金)
*申込み多数の場合は抽選になります。参加可否の結果は、お申し込み時に入力いただいたメールアドレス宛てに、9月14日(火)頃にお送りします。

申込方法・詳細

こちらからお申し込みください。

【主催】
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)
※多様な実演芸術の創造と享受機会の充実により、心豊かな社会をつくることを目的に俳優、歌手、演奏家、舞踊家、演芸家、演出家、舞台監督など実演家の70団体で構成されている公益法人です。

【本件に関するお問い合わせ】
芸団協・実演芸術振興部内 「芸能花伝舎クラブ」係
〒160-8374 東京都新宿区西新宿6-12-30 芸能花伝舎2F
TEL:03-5909-3060(平日11:00~16:00)
※メールでのお問い合わせは、こちらのお問い合わせフォームよりお願いします。「お問い合わせ内容」の欄に、「芸能花伝舎クラブ」に関する問い合わせであることを明記してください。

【備考】    
*新型コロナウイルス感染症や天災事変等の影響により、内容を変更または中止する場合があります。 
*送迎の用意はございません。稽古場等への往復途上での事故等については、主催者は責任を負いません。
*本事業にかかわる以下の広報等の活動に協力いただく場合がございますので、予めご了承ください。
・主催団体や主催団体の認める者による報道・記録・広報を目的とした取材・撮影
・本事業に関し、制作・発行される媒体への写真・映像の掲載(テレビ、新聞、雑誌、WEB、SNS等の媒体を含む)
*参加者等から取得した個人情報は、本事業を実施するために必要な範囲で使用いたします。個人情報の取り扱いについては、法令その他の規範を遵守いたします。
*所定の参加人数に満たない場合、開講しないことがあります。

菅野浩二
菅野浩二

ライター、編集者、株式会社ナウヒア代表取締役。教育やビジネス、カルチャーやスポーツなど幅広いジャンルで取材、執筆、編集を行い、ホームページの制作も請け負う。子どものころの習い事は習字、そろばん、サッカー、英語。趣味は海外旅行。二児の父であり、娘の習い事歴はピアノとチアダンス、息子は絵画とサッカー。

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