2021.08.30
習い事Q&A 桜木奈央子

KUMONをはじめるのは何歳からがベストなの?学習内容や身につくスキルを解説 

未就学児や小学生にとって、お勉強系の習い事の定番といえば「KUMON」。3歳からはじめたらいいの?どんな力がつくの?公文教育研究会の髙橋清光さんに、公文式の魅力や身につく力、教室選びのポイントなどについてお話を聞きました。

<今日のポイント>

  1. KUMONは「自学自習」の力が身につく
  2. KUMONでは読解力や計算力を高めることができる
  3. KUMONをはじめる時期は4~7歳が多い
  4. KUMONを学習する魅力は、自己肯定感や挑戦する力が身につくこと
  5. 親は子どもの宿題を見守ること
  6. 教室選びのポイントは、教室の雰囲気を実際に感じてみること

KUMONは「自学自習」の力が身につく

KUMONが生まれたきっかけについてまず説明します。

KUMONとはどういうもの?

A. 高い学力と自学自習の力をつけていく個人別・学力別の学習法で、世界50を超える国・地域に広がっています。教科は算数・数学、英語、国語のほかに書写やフランス語などもあります。算数・数学、英語は28、国語は35のレベルにわかれたプリントを教室で解いたり、宿題として自宅で学習したりします。

1958年に創立したKUMONは、高校の数学教師だった公文公(くもん・とおる)が息子のために家庭学習用の問題をつくったのがはじまりです。高い基礎学習とともにその子に合った「ちょうどの学習」に取り組むことで、自ら学ぶ力を養います。

(編集メモ)KUMONは学習教材の開発のほか、読書運動の一環として「くもんのすいせん図書」の選定にも取り組んでいます。

KUMONではどんなことを学ぶの?教科別に解説

KUMONの教材について、教科別に説明します。

【算数・数学】高校数学を自学自習できる力を養う

公文教育研究会提供

数をかぞえる内容からはじまり、代数計算を中心に、素早く正確に計算できる力を高めていきます。高度な計算力や論理的思考力を要する高校数学を解けるようになることを目指した教材構成となっています。

【英語】音声ペンを使って耳からインプット

公文教育研究会提供

専用リスニング機器「E-Pencil」でネイティブの発音に触れ、英語特有のリズムに慣れながら、話す力の土台である「聞く力」を身につけていきます。最終的には、シャーロックホームズシリーズの「赤毛連盟」など英語の原書が読めるような英文読解力を身につけることを目指します。

【国語】読書能力を高める

国語の学習では、文章を理解することにとどまらず、理解したことをもとに自己の考えを深めていける高度な読書能力を身につけることを目指しています。学習を通じて、読解力を高めながら、古今東西の幅広いジャンルの本と出会うことができます。

 KUMONの気になるあれこれ、聞いてみました!

子どもたちが能動的に議論したり発表したりして学ぶ「アクティブラーニング」が注目されている時代です。プリント教材のKUMONで、主体的に勉強することはできるのでしょうか。教科ごとの疑問に答えてもらいました。

【算数・数学】中学受験に役立つ文章題や図形の問題にも対応してほしいという親もいますがどうでしょう?

公文教育研究会提供

A. KUMONの算数・数学教材は受験合格が目的ではなく、代数計算の多い高校数学を解けるようになることを目的にしています。そのため、計算力を効率よく高めていけるよう、代数計算に特化した教材構成としています。

本格的に受験へと立ち向かっていく前にKUMONで基礎的な計算力を磨かれるご家庭もありますので、KUMONを上手にご活用いただけたらと思います。

計算問題を繰り返すのはなぜ?

A. 問題を解くスピードと正確さを高めるために、繰り返し問題を解くことが必要な場合があるからです。

式を見てパッと頭に数字が浮かび上がるのが理想ですよね。各教材には、スラスラ解けたかを判断するための目安となる「標準完成時間」があります。学習にかかった時間と照らし合わせるなどして、子どもが次のステップに進めるかを判断しています。100点であっても時間がかかりすぎている場合は、同じ教材を復習することもあります。

算数の力を高めるにはKUMONとそろばん、どっちがいいの?

A. どっちがいいというわけではなく、高めたい力や目的によるのではないでしょうか。

KUMONは高校数学を自学自習で解けることを目標にしています。KUMONを通して子どもにどんな力をつけてほしいのか。そろばんを通してどんな力をつけてほしいのか。様々な選択肢があるので、それぞれの特徴や目的を把握して、子どもに合ったものを選んでください。

【英語】KUMONの学習で英語を話せるようになるの?

公文教育研究会提供

A.  E-Pencilでたくさんの英語を聞いて音読することで話す土台をつくります。

KUMONの英語では、英会話のようにネイティブスピーカーの方々と対話する形ではなく、まずたくさんの英語を聞いて、読んで、書いて、音読をします。これらを通して話すための強固な土台をつくっていきます。話すためには聞いて意味の分かる言葉は増やすことが大切です。たくさん聞いて、繰り返し言うことで、語彙力を増やしていきます。また、教材を通して自然に会話表現にも触れることができます。

【国語】文章中の語句を抜き出して解答する問題が多いのはなんで?


公文教育研究会提供

A. 文章中の語句を用いて解答文を完成させる学習は、「誰が」「何を」「どうした」など、文章内容を整理・解釈し、文の構造を正しく理解する力を高めることにつながります。

解答文を完成させる学習は、教材レベルが上がると、読んだ文章を話題ごとに自分で一文にまとめなおしていく学習に発展します。こうした学習を通じて、読解力を着実に高めていきます。なお、小学3年生相当の教材からは、問いに対して答えの文を自力で全文書く学習もはじまります。

【国語】自分の考えを述べる記述問題が少ないようですが、今の時代に合っているの?

A. 私たちが子どもたちに身につけてほしいと願っている「高度な読書能力」は、どの時代でも役に立つものだと考えています。

文章の内容を正しく理解していない状態で「どう思うか」をゼロから書くことはとても難しいことです。国語の教材は、文章内容を素早く、正しく把握する力を身につけ、その上で文章を多角的、批判的に読み進める力を高めていけるようにつくられています。文章を読んで理解し、その内容について深く考えることができる力は、どの時代においても子どもたちに身につけてほしいと考えています。

先生が黒板の前で教えないイメージがあるけど、実際はどうなの? 

A. 教室では、先生が子どもたちの学習を見守りながら、必要に応じてアドバイスをするスタイルをとっています。

学校のように黒板の前で先生が教えないのは、教えてもらうのを待つのではなく、子どもたちに、まずは自分で挑戦する力を身につけてほしいという思いがあるからです。つまずいている子がいたら、先生が解き方を説明したり、一緒に問題を解いたりします。例えば、1、2問目を一緒に解いたら3問目は1人で解けるようにするなど、徐々に1人で解けるようサポートします。

KUMONをはじめる時期は4~7歳が多い

KUMONをはじめる理由や年齢についてまとめました。

何歳からはじめたらいいの?

A. 年齢ではなく個人別・学力別の学習なので、何歳からでもスタートできます。

小学校入学前に少し先取りして勉強をさせておきたいという理由で、幼稚園や保育園の年長でKUMONをはじめるお子さまが多いです。

どんな理由ではじめるの?

A. 小学校に入学するから、という理由が多いです。

就学前にひらがなや数字に慣れてもらいたいと考えるご家庭が多いですね。また、KUMONを一時中断していたけれど、中学受験が終わったからと小学校の卒業間近から再開するお子さまもいます。

 KUMONを学習する魅力は自己肯定感や挑戦する力が身につくこと

KUMONを通して身につく力とはどんなものでしょうか。髙橋さんにKUMONを学習する魅力を4つ挙げてもらいました。

①基礎学力が身につく

基礎学力とは、どのような勉強にも必要な「読み・書き・計算」の力。個人別・学力別に、一人ひとりにあった教材を学習し、無理なく高い基礎学力を身につけていくことができます。

②自己肯定感が高まる

KUMONでは、日々の家庭学習に子どもたちが自ら取り組み「自分の力でわかった」という喜びを積み重ねていくことを大切にしているので、「僕/私にもできる」という自己肯定感が日々高まっていきます。

③やり抜く力・粘り強さが身につく

毎日、決まった量の宿題をすることがやり抜く力につながります。ときにはやりたくない気持ちと戦い、間違いに気づいて直しながら最後まで仕上げることで、粘り強さも身につきます。

④挑戦する心が育まれる

学年を越えて、今までやったことのない問題に自分で取り組むので、常に未知の領域に自分から挑戦する経験ができます。学校ではまだ習ってない内容でも、自分の力で解けるようになりたいという向上心とともに、挑戦する心が育まれます。

子どもの宿題が親の負担に!?親が家庭学習を見守ることが必要

公文教育研究会提供

親の心構えなどについて伺いました。

親の負担は?

A. ご家庭でお子さまがKUMONの宿題をする時間をつくることにご協力をいただきます。保護者の皆さまには、できる範囲で、子どもの学習を応援していただければ幸いです。

例えば、「すごいね。ぜんぶ終わらせたんだね」などとお子さまに声をかけて頑張りをほめ、認めていただくことが、モチベーションにもつながります。毎日取り組むことで学習内容が定着するスピードもはやくなります。

家庭学習がコツコツできない子はどうしたらいいの?

A. 毎日の積み重ねは大切ですが、毎日完璧にできなくても大丈夫です。

半年や1年などの長い目でお子さまを見ていただければと思います。1日くらいできない日があっても大丈夫。調子がよくないときは、教室の先生にご相談いただければと思います。先生は、宿題の枚数を減らしたり、できる日に多めにしたりするなど、対応を一緒に考えます。

教室選びのポイントは、教室の雰囲気が子どもに合っているか

KUMONの教室を選ぶときに気をつけたいこと、費用などついて解説します。

教室を選ぶポイントは?

A. 実際に教室を訪れて、雰囲気を感じていただければ幸いです。

お子さまと実際に教室を訪れてみて、雰囲気を感じていただき、ぜひ先生のお話や考えも伺った上で、ご検討いただけたらと思います。

初期費用や月会費はどれくらいなの?

A. 地域によって月会費が異なります。

入会金は不要です。月会費は、東京都と神奈川県は1教科で7700円、それ以外の地域は7150円です。英語学習には専用リスニング機器「E-Pencil」を6600円で購入していただきます。お子さまの安全に配慮した「KUMONバッグ」は無料でお渡ししています。(※全て税込み)

親が学習に用意するものは?

A. 筆記用具だけです。英語も学習するなら専用リスニング機器「E-Pencil」も必要です。

髙橋清光さんからのメッセージ

私の長女(中1)もKUMONを学習していますが、小学校低学年のころは、宿題が難しくて泣いていることもありました。でも毎日コツコツと続けていくうちに1人でできるようになりました。最初できなかった鉄棒の逆上がりもできるようになり、水泳、習字、ダンスなどKUMON以外の新しい挑戦にも粘り強く取り組んでくれました。学力はもちろんですが、KUMONで身につけた気持ちの面での強さや成長を実感することがあります。多くの子どもたちに、KUMONでの経験が人生に役立ったと感じてもらえたら嬉しいです。

【プロフィール:髙橋清光さん】

株式会社 公文教育研究会 社長室 広報チームリーダー。自身も小学校の4年間、KUMONを学習。当時は他に水泳などの習い事に通っていた。現在は2児の父。

桜木奈央子
桜木奈央子

写真家、ライター。2001年からアフリカ取材を続ける。著書『世界のともだち ケニア』『かぼちゃの下で』。雑誌や新聞にフォトエッセイや書評を執筆。「cinema stars アフリカ星空映画館」代表。最近の趣味は息子2人のサッカー撮影。小学生の頃は本の虫、星野道夫さんに憧れ17歳でひとり旅に。

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