2021.08.26
習い事Q&A 桜木奈央子

子どもに向いているダンス、どうやって選ぶの?キッズダンスのジャンル6選を紹介!

ステージの上で音楽に合わせてかっこよく踊る「キッズダンス」。キッズダンスにはどんなジャンルがあるの?それぞれのダンスの特徴や身につくスキルは?子どもにはどのジャンルが向いているの?ストリートダンス協会の専門委員を務め、キッズダンスの全国大会を運営するバッシライン代表の松川直也さんに、ダンスのジャンルについて話を聞いてみました。

<今日のポイント>

  1. キッズダンスとは小中学生が踊るダンス
  2. 人気ジャンルはヒップホップとジャズ
  3. 「ポップ」「ハウス」「ブレイキン」「ハウス」などジャンルは多様
  4. 子どもがダンスをやりたいと思った理由を聞いて向いているダンスを探そう
  5. つねに子どもへの接し方を探ることが親の役目

関連記事:子ども向けヒップホップダンスとは?レッスン内容や身につくスキルを解説

キッズダンスとは小中学生が踊るダンス

バッシライン提供

近年人気が高まっているキッズダンスとはどのようなダンスでしょうか。キッズダンス人口や人気の背景について解説します。

近年、人気が高まっているキッズダンスとは?

A. キッズダンスとは、小中学生が踊るダンスのこと。ストリートダンス、バレエ、チアなどさまざまなジャンルがありますが、この記事ではヒップホップダンスなどの「ストリートダンス」を中心に解説します。

日本のキッズダンス人口は2020年時点で約200万人いるといわれています。文部科学省は2008年に中学校学習指導要領の改訂において武道・ダンスを必修としました。2012年には、中学校の必修科目に「現代的なリズムのダンス」が導入されました。私たちが運営しているキッズダンスの全国大会「ダンスチャンネルALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST」(バッシライン主催)の参加者も、2006年の延べ2000人から2020年の延べ5500人(1400チーム)に増えています。 

キッズダンスが人気の理由は?

A. 性別も年齢も関係なく楽しむことができることが大きな理由だと思います。

スポーツと芸術の間のようなダンスの位置づけも魅力的なのかもしれません。1990年代にストリートダンスが流行し、現在はその世代の人たちが親になって、子どもにダンスを習わせているという背景もあります。日本では、2020年に世界で初めて「Dリーグ」というダンスのプロリーグが発足。ダンサーはこれまで稼げないといわれていましたが、年棒制のプロリーグの影響もあり、プロを目指す人も増えました。

特に人気があるキッズダンスのジャンルは?

A. ヒップホップダンスとジャズダンスです。EXILEやジャニーズなどテレビや芸能界の影響もあり一気にメジャーになりました。

ヒップホップダンスのスタジオは首都圏を中心に近年急激に増えました。ジャズダンスは、バレエ経験者が多い傾向が見られます。幼稚園のときにバレエを習って、そのあとジャズダンススタジオに通うというパターンが多いようです。

キッズダンスのジャンル6つの特徴を解説

キッズダンスの中でも人気のストリートダンス6つの種類と、各ダンスの特徴をわかりやすく紹介します。

とにかくかっこいい!「ヒップホップダンス」

バッシライン提供

見ていていちばんわかりやすいのが、ヒップホップ。代表的な動きは、走っているような動きをする「ランニングマン」、滑るように横に動く「スライドステップ」など。1960年代のソウルミュージックに合わせたダンスが原点ということもあり、見ている人に「かっこいい」と思ってもらいやすいダンスなのではないでしょうか。体を上下に動かしながら踊ることが多いので、リズム感が身につきます。

幅広い表現を楽しめる「ジャズダンス」

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ジャズダンスは、滑らかな動きが大きな特徴です。ほかのダンスのように音楽の重低音がズンズン響いたりもしません。代表的な動きはターン。ターンでその人がうまいかどうかがわかります。指先まできれいに伸ばして、しなやかさ、美しさを表現できるのが醍醐味です。どうすれば人に美しく見られるかの意識が高まり、姿勢がよくなります。

早いビートで軽やかな「ハウスダンス」

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早い足さばき(ステップ)が特徴的。ハウスダンサーとして有名なのは1992年に結成されたTRFのSAMさんです。アクロバティックな動きも多いです。ハウスの醍醐味は、気持ちよくビートにのれること。大会などでは、ヒップホップやジャズに比べてハウスを踊る人が少ないので、審査員の目を引くこともできるでしょう。比較的難易度の高いダンスですが、踊れるようになるとやりがいや達成感も大きいです。

踊りを見せ合いバトルする「ブレイキン(ブレイクダンス)」

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頭や背中でくるくる回り、ほかのジャンルと比べると個人技がメインです。バク転などアクロバティックな動きが多く、10代~20代前半の若い世代が中心に活躍。技に入る前の最初のステップ「エントリー」、少し挑発的な表現をする「アップロック」などが代表的な動きです。技を決めてSNSにアップしている人も。五輪競技ですので、夢が持てますよね。技を極めるための忍耐強さが身につきます。

マイケル・ジャクソンが愛した「ポップダンス」

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ポップコーンのように筋肉を弾くような動きや波打つ動きなど、不思議な動きが多いダンス。ポップダンスで圧倒的に有名なのはマイケル・ジャクソンです。代表的な動きには、直線的な動きをする「ロボット」などがあります。見る人を魅了する芸術的な動きと表現力が必要で、大道芸人のように驚きと感動を伝えることができます。ポージングも重要なので、体のシルエットをきれいに保つ意識が身につきます。

独自のスピード感!「ロックダンス」

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「鍵をかける」という意味の「ロック」が名前になったダンス。かちっとポーズを決める・固めるのが特徴です。DA PUMPのKENZOさんがロックダンスを踊っています。代表的な動きには、指さしをする「ポイント」などがあります。ロックダンスは、決められた動きが多いので、ダンスの基礎をしっかり固められることができます。そういう意味では子どもにも向いています。

 ちなみに松川さんはどのダンスを習っていたの?

A. ポップダンスです。

僕は沖縄出身なんですけど、地元のイベントでポップダンスを生で見て「これだ!」と思って、独学で学びました。沖縄ではわりとメジャーなダンスだったのですが、その後大阪に行ったら「ポップダンスをやっているの?珍しい!」と言われたことがあります。ダンスの種類にも地域性が関係しているかもしれませんね。

子どもがダンスをやりたいと思った理由を聞くことが、向いているダンスを探すコツ

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子どもに合うダンスのジャンルの決め方やスクール選びのポイントについて紹介します。

子どもに向いているダンスの選び方がわからない!どうすれば?

A. まずは、子どもがなぜダンスをやりたいと思ったのかを考えてみましょう。

バク転などのアクロバティックな動きをかっこいいと思ったならブレイキン(ブレイクダンス)、不思議な動きのパントマイムを見て感動したならポップダンス、という風に選びましょう。特にそういうきっかけがないのなら、入り口はヒップホップダンスからにするといいかもしれません。リズム感が身につくので、その後、違うジャンルのダンスを選んだときに役立ちます。

どうやってスクールを選べばいいの?

A. ダンス教室との相性をみましょう。子どもの相性はもちろんですが、家庭の方針に合っているかどうかも大切なポイントです。

ダンスは教室によってスタンスが異なります。本気でダンサーを育成したいのか、子どもにダンスの楽しさを伝えたいのかなど、教室の方向性をしっかり見極めてください。少なくとも2、3箇所の教室を見学してください。そのうえで「どっちが好きかな?」と子どもに聞いてみてもいいかもしれません。

つねに子どもへの接し方を探ることが親の役目

熱心にやらせたらいいのか、自由にやらせたらいいのか…。子どもの性格によっても対応方法は様々。ここでは、ダンスを習う子どもへの接し方について紹介します。

ダンスを習う子どもにどのように接したら良いの?

A. 基本、僕は「知りません! 正解はわかりません!」というスタンスでいます(笑)ダンスが本当に好きな子は親が言わなくてもやるだろうし、でも、ガミガミ言う方が伸びる子もいます。本当に正解はないです。ただ、ひとつ言えることは、どのやり方が子どもに合っているのかを、親が探してあげるといいということ。

その子に合った接し方を探し続けることが、楽しんでダンスに打ち込める環境を整えることにつながります。子どものダンスをいっぱい見て、それについていっぱい話して、子どもの気持ちを引き出してあげてください。そのときに、「楽しかった?」という聞き方ではなく、「あのステップ、どうやってできるようになったの?」など、子どもがもっと答えやすい言葉を意識するといいです。

松川直也さんからのメッセージ

ダンスのジャンルも教室も1、2個で「子どもに合ってないな」と決めてほしくないです。ジャンルを変えてプロになった人もたくさんいます。ジャンルがたくさんあるので、選ぶ自由や楽しさがあります。子どもに合ったジャンルを親子で探ってみてくださいね。

【プロフィール:松川直也さん(まつかわ・なおや)】

ストリートダンス協会専門委員、バッシライン代表取締役、ターボックス取締役。ダンスチーム「琉球の風なの?」所属。JAPAN DANCE DELIGHT vol.7特別賞を獲得後、テレビ番組「RAVE2001」「少年チャンプル」「スーパーチャンプル」など多数のダンス番組に出演。現在はALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTESTや世界ダウン症の日など大型イベントの主催者としても活動中。

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桜木奈央子
桜木奈央子

写真家、ライター。2001年からアフリカ取材を続ける。著書『世界のともだち ケニア』『かぼちゃの下で』。雑誌や新聞にフォトエッセイや書評を執筆。「cinema stars アフリカ星空映画館」代表。最近の趣味は息子2人のサッカー撮影。小学生の頃は本の虫、星野道夫さんに憧れ17歳でひとり旅に。

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