2021.08.11
習い事最前線 磯田智見

何よりも落語を楽しむことが大切「江戸東京の芸能~DISCOVER TOKYO」

PR by 芸団協

夏休みに東京・両国の江戸東京博物館で「江戸東京の芸能 DISCOVER TOKYO」が開催されました。日本芸能実演家団体協議会(芸団協)による主催、落語芸術協会などの協力で、子どもたちに伝統芸能に触れ合ってもらうことを目的としたイベントです。小中学生を対象とした体験プログラムも行われ、2021年7月25日には子どもたちが落語にチャレンジしました。

落語で使用する二つの道具とは?


定刻になると同時に、三味線の音をバックに着物をまとった男性がステージに姿を見せました。「落語家の春風亭小柳(しゅんぷうてい こりゅう)といいます。よろしくお願いいたします!」というあいさつとともに、小学1年生から6年生までの参加者およそ30人と、同行する保護者の方々が座る客席から盛大な拍手が起こりました。

2021年7月25日、東京・両国の江戸東京博物館の小ホールにて、小・中学生を対象とした落語の体験プログラムが開催されました。日本芸能実演家団体協議会(芸団協)が主催し、東京都江戸東京博物館と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が共催する「江戸東京の芸能 DISCOVER TOKYO」の一環として実施されたものです。

師匠である春風亭小柳さんにうながされてステージに登場したのは、同じく落語家の桂翔丸(かつら しょうまる)さん。高座の座布団に正座し、「落語は一人の人間がいろいろな人物を演じます。ずっと前を向いてしゃべっているだけでは誰が発言しているのかわからなくなるので、右を向いたり、左を向いたりしてしゃべるわけです」と落語の所作を参加者へ伝えます。具体例として、翔丸さんは短い小噺を実演。右を向いて左を向いたらもう話が終わっているという「一分線香即席噺(いちぶせんこうそくせきばなし)」を、言葉遊びを交えながら披露すると、序盤はやや緊張感のあった客席に笑顔と温かさが立ち込めました。

続いて翔丸さんは、「落語では扇子と手ぬぐいの二つを使って、いろいろなものを表現します」と、落語で使用する道具の説明に移ります。表情、発言、体の動きなどを駆使し、手元の手ぬぐいをティッシュや本に例えたり、扇子を箸に見立ててそばをすする仕草を巧みに展開したりしていきます。扇子と手ぬぐいを用いた小噺体験には7人が参加。座布団のうえに正座し、“おもしろい本”をイメージしながら手ぬぐいをめくる女の子や、たたんだ扇子を“刀”ととらえる男の子らが会場を盛り上げました。

上手にやるよりも楽しい気持ちで

寄席の代名詞の一つともいえる太鼓や三味線の鳴り物の解説については、多くの参加者が興味を示して聞き入ります。「落語の世界において、普段は“裏方”でやっていることなのですが、今日は特別に“表舞台”でお見せしたいと思います」と春風亭小柳さんがステージで話します。翔丸さんらが、寄席が開いたときに叩かれる「一番太鼓」と、二人で息を合わせて叩く「二番太鼓」を、そしてお囃子の舩窪舞子さんが、落語家が高座に上がる際、三味線によって表現される「出囃子」を丁寧に表現しました。

太鼓を使った実演体験では、14人もの子どもたちがステージ上に上がります。春風亭小柳さんは、何度も何度も「大事なことは上手に叩くことではありません。楽しい気持ちで叩くことです」と子どもたちにメッセージを送ります。少年少女が太鼓を叩くその横では、アニメのテーマソングなどが舞子さんの三味線によって演奏され、会場には終始和やかなムードが漂いました。

今日の体験を思い出したときに

瀬戸さんは息子で小学5年生の俊哉(しゅんや)くんとともに、このプログラムに参加しました。お母さまの初音さんはこう話します。「小学校を通じ、この取り組みのお知らせをいただいたことが参加を申し込むきっかけとなりました。以前、小学校の行事の一つとして落語の見学授業を経験した息子が、帰宅後にとても楽しそうにその感想を語ってくれたので、さまざまな伝統芸能があるなか、落語のプログラムにぜひ行ってみようと足を運びました」

最前列で生の落語を目の当たりにした俊哉くんは、このような感想を聞かせてくれました。「最初から最後まで、全部に迫力がありました。一番楽しかったのは、太鼓の実演で僕も知っている『さんぽ』が流れたとき。またチャンスがあったら、今度は僕も太鼓を叩いてみたいです」

講師を務めた春風亭小柳さんは、落語という日本の伝統芸能と、現代を生きる子どもたちの接点についてこう述べます。「今日、落語のワークショップを経験したからといって、『明日から落語をやりたい!』という子どもは決して多くないでしょう。でも、何年後かに両国付近や江戸東京博物館を訪れた際、『あのときの落語はおもしろかったな』と、将来的に今日の体験を思い出したときに、落語を観に足を運んでくれたらいいなと思っています」

撮影:篠田英美

芸団協は子ども向けに伝統芸能の体験や素養を身につける以下のプログラムを実施します。日本の伝統文化とじっくり向き合う経験は、お子さんの感性や表現力を磨いてくれるに違いありません。

日本舞踊、三味線、落語も体験できる伝統文化総合コース「芸能花伝舎クラブ」第1期生募集中

実施日

10月~3月の毎週火曜日
21年10月5日、12日、19日、26日、11月2日、9日、16日、30日、12月7日、14日、22年1月11日、18日、25日、2月1日、8日、15日、3月1日、8日(予備日)、15日(予備日)
*上記日程は、芸能花伝舎で行う講座17回の予定日程です。このほか、都内劇場にて公演鑑賞ツアー等を実施予定です。

時間

16時20分~17時20分 

場所

芸能花伝舎(東京都新宿区西新宿6-12-30)
※地下鉄丸の内線西新宿駅、大江戸線都庁前駅下車

料金

25,000円(税込)
※一期分(2021年10月~2022年3月)の参加費です。別途費用はございません。
※お支払いは、原則として一括前払いとなります。
※お稽古は、各自、お手持ちの浴衣、足袋でご参加ください。
詳細は参加登録の際にご案内いたします。

対象

小学校4年生~6年生

申込締切

2021年9月10日(金)
*申込み多数の場合は抽選になります。参加可否の結果は、お申し込み時に入力いただいたメールアドレス宛てに、9月14日(火)頃にお送りします。

申込方法・詳細

こちらからお申し込みください。

【主催】
公益社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)
※多様な実演芸術の創造と享受機会の充実により、心豊かな社会をつくることを目的に俳優、歌手、演奏家、舞踊家、演芸家、演出家、舞台監督など実演家の70団体で構成されている公益法人です。

【本件に関するお問い合わせ】
芸団協・実演芸術振興部内 「芸能花伝舎クラブ」係
〒160-8374 東京都新宿区西新宿6-12-30 芸能花伝舎2F
TEL:03-5909-3060(平日11:00~16:00)
※メールでのお問い合わせは、こちらのお問い合わせフォームよりお願いします。「お問い合わせ内容」の欄に、「芸能花伝舎クラブ」に関する問い合わせであることを明記してください。

【備考】    
*新型コロナウイルス感染症や天災事変等の影響により、内容を変更または中止する場合があります。 
*送迎の用意はございません。稽古場等への往復途上での事故等については、主催者は責任を負いません。
*本事業にかかわる以下の広報等の活動に協力いただく場合がございますので、予めご了承ください。
・主催団体や主催団体の認める者による報道・記録・広報を目的とした取材・撮影
・本事業に関し、制作・発行される媒体への写真・映像の掲載(テレビ、新聞、雑誌、WEB、SNS等の媒体を含む)
*参加者等から取得した個人情報は、本事業を実施するために必要な範囲で使用いたします。個人情報の取り扱いについては、法令その他の規範を遵守いたします。
*所定の参加人数に満たない場合、開講しないことがあります。

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磯田智見

ライター、編集者。20年近くスポーツを中心とした雑誌やウェブサイトの編集に携わり、2019年に独立しました。8歳のときにサッカークラブに入会。小学生のころは、スイミング、習字、そろばんなどの習い事にも通っていました。趣味は息子のサッカーを観戦することと、愛犬のチワワと戯れることです。

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