2021.09.17
習い事Q&A 高橋知寿

泳げない子どもも変われる! クロール25メートルを泳ぐための4つのコツ

小学生になると学校の授業にもある水泳。「全然泳げない…」「クロール25メートルなんて無理…」。こんな風に悩む子どものために、泳げない原因とクロール25メートルを泳ぐための練習法を、日本スイミングクラブ協会指導力向上委員会副委員長を務める「トップスイミングクラブ」(三重県)の目黒伸良さんに教えてもらいました。

<今日のポイント>

  1. 泳げない主な原因は息継ぎ、水への恐怖心
  2. 水への恐怖心がなくなるまで忍耐強く待ち、息継ぎはリズムを大切にすること
  3. 親が子どものためにできることは子どもを励まし、指導者を見極めること

泳げない主な原因は息継ぎ、水への恐怖心

泳げないのはなんで?

A.  水泳が上達しない、クロールで25mを泳ぐという目標がなかなか達成できない場合は主に息継ぎができていないのと、水への恐怖心があることが考えられます。ほかにも、関節のやわらかさや練習が足りないことなどがあります。

水中で息を上手に吐くには、ある程度呼吸筋が発達していることがポイントとなります。呼吸筋が発達しはじめるのが小学校2~4年なので、泳げない原因が息継ぎにある場合は、この時期に差が付きやすくなる傾向にあります。

つまずく4つの原因 泳げるようになるコツとは

小学校卒業までに4泳法(クロール・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ)を泳げるようになってほしいものです。その第一歩がクロール25メートル。 泳げるためのコツを、つまずく原因別に教えてもらいました。

子どもが水を怖がる!どうすればいいの? 

A. 水への恐怖心がある場合は、無理にいれて泳がせると、より水への恐怖心を植え付けてしまいます。「水が怖いんだよね」と気持ちを認め、本人が水にすすんで入れるよう、無理強いせずにその原因をゆっくりと解決していきましょう。

子どもの様子を見て、どこに怖さを感じているのかを突き止めましょう。もし顔つけが苦手な場合は、顔をつけず水中を歩くことからはじめてみてください。水中で立てる=溺れる心配が少ないとわかれば、恐怖心を払拭できます。ちなみに私のスクールでは、顔を水につけることに怖さを感じる子もいることから、仰向けの背泳ぎから先に教えるようにしています。 

息継ぎができない場合はどうしたらいいの?

A. 「フーッ(息を吐く)パ(顔をあげる)」のリズムを教え、「フー」の間に水中でしっかり鼻と口から吐く練習をしましょう。

息継ぎができない、息継ぎしても苦しくなるということは、水中で息を吐けていないことが原因。息を吸う時間はとても短いです。その短時間内にうまく息を吸うには、水中で息をしっかり吐くことが大切。もぐりっこやビート板を使ってキックの練習をしながらなど、いろいろな方法で息を吐く練習をすると、飽きずに繰り返し練習できます。

体が沈んじゃう…どうすれば?

A . 蹴り下げるときは膝を曲げ、蹴り上げるときは膝を伸ばす正しいキック(バタ足)をすることが大切です。

人間が水に浮く際、浮力の中心はみぞおち付近になります。そのため何もしなければ、距離の長いみぞおちからつま先までの下半身が沈みがちになります。また、息継ぎで顔をあげている時間が長いと下半身が沈む原因につながります。息継ぎの仕方も合わせて確認しましょう。

手足を一緒に動かすことができないときはどうしたらいいの?

A. 子どもにとって水中で手足の動きを同時にするのはとても難しいことです。手足の動きをそれぞれ分けて練習してみましょう。

いきなり全ての動きをやらせるのではなく、まずは、足のキック(バタ足)の正しいやり方から見直しましょう。特に水面から足をけり上げるとき、膝を伸ばしているかを確認しましょう。その後にクロールの手の動きだけを練習し、充分にできた後に一緒に動かす練習をすると、上手くいく可能性が高くなります。

4つのコツをおさえよう!

  1. 水への恐怖心がなくなるまで忍耐強く待つこと
  2. 息継ぎはリズムを大切にして、水中でしっかり吐くこと
  3. 体が沈むときはバタ足の仕方を見直そう
  4. 手足の動きをそれぞれマスターしてからクロールに挑戦しよう

親が子どもを励ますこと 指導者もよく見極めて

親が子どものためにできることは?

A. 一緒に公共のプールに行って子どもと練習したり、指導者の教え方が子どもに合っているかを見極めたりする必要があります。

子どもにとって練習しているのに上達しない状況は、とても辛いものです。親は、子どもの頑張りを認めて「もう少しでできるよ」と励まし、子どもの自信と自己肯定感を育てましょう。また、子どもが泳げない原因が本人にあるのか、それともスイミングスクールなどで適切な指導を受けていないのかを見極めるのも重要です。指導者が伝えている内容を子どもが理解できているか、確認してみてください。

日本スイミングクラブ協会・目黒伸良さんからのメッセージ

自転車の練習と同様に繰り返し練習をすれば身につけることができます。なぜかできないと壁にあたった場合は、まずは息継ぎの仕方、キックの方法を一緒に見直してください。一度身に着けた泳力は、水難事故から身を守る、健康を維持するために必要な財産にもなります。あきらめずに練習してみてくださいね。

【プロフィール:目黒伸良さん(めぐろ・しんりょう)】

1952年生まれ、山形県出身。中央大学商学部会計学科卒業。トップスイミングクラブ(三重県四日市市)で子どもを教える傍ら、一般社団法人・日本スイミングクラブ協会指導力向上委員会の副委員長としてスイミング指導者の育成に取り組んでいます。著書に「ベビースイミング指導理論」(環境工学社)、「幼児と学童のための水泳指導理論」(松柏社)、共著に「水泳教師教本」(大修館書店)など。 

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高橋知寿
高橋知寿

子育て情報誌、不妊治療情報誌などをメインにライティング、ページ制作を行っている。そのほか、旅行情報誌、ライフスタイル情報誌などの編集、原稿制作も手がけている。自身も夫もひとりっこなので、戸惑いながらきょうだいの育児に奮闘中。子どものころに熱中していたのは、自分の新しい名前を考えること。最後に「子」が付く名前に憧れ、四六時中、考えていた。小学校低学年当時、自分で考えて気に入っていた名前は「ごだいごはなこ」。

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