2022.01.28
習い事Q&A 高橋知寿

フィギュアスケートは何歳から習うといいの?スケート教室のメリットや費用を解説

オリンピックで2連覇中の羽生結弦選手をはじめ、坂本花織選手など日本選手の活躍をみてフィギュアスケートを習いたい子どもは多くいます。スケートで身につく能力、教室に必要な用具や費用について、日本フィギュアスケーティングインストラクター協会で理事を務める岡田節子さんに解説してもらいます。岡田さんは指導歴約40年で、現在埼玉アイスアリーナ(埼玉県上尾市)の教室で指導しています。

<今日のポイント>

  1. フィギュアスケートはスピン、ステップ、ジャンプをしながら音の世界を表現するスポーツ
  2. 習い始めるのは3、4歳がおすすめ
  3. 「スケートの技術」「音楽の感性」「表現力」が身につく
  4. 教室は、無理なく練習できるところを選ぼう レッスン料は毎月5000~8000円

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フィギュアスケートはスピン、ステップ、ジャンプをしながら音の世界を表現するスポーツ

まずは、フィギュアスケート教室のレッスン内容などについて紹介します。

フィギュアスケートとはどんな競技なの?

A. 音楽に合わせて氷上を滑りながらスピン、ステップ、ジャンプを取り入れて、曲の世界を表現するスポーツです。

浅田真央さんが世界的に活躍し始めた約15年前から習い事として始める子どもが増え、羽生結弦選手がオリンピックで金メダルを獲得したことで、男の子の生徒が増えました。私たちの教室内の男女比は7:3ぐらいですが、クラスによっては男子の比率が高い教室もあります。

フィギュアスケート教室ではどんなことをするの?

氷上に置いたフラフープの周りをすべりながらカーブの練習をします。 氷上に置いたフラフープの周りをすべりながらカーブの練習をします。 

  A. 最初は、各スケートリンクが開いている「スケート教室」に参加するのが一般的です。初心者クラスでは、まっすぐ前に滑ることを習います。まっすぐ前に滑ることができたら、足でひょうたんを描きながら前に進む、滑って止まるなど、少しずつ難しい技に挑戦していきます。

最初は週1回通うより、2~3日間連続で受講する短期教室(春、夏、冬休みに開講)に入って覚えた方が、早く習得できる可能性があります。初心者の場合、子どもが氷に慣れ、楽しむことが大切です。私たちの教室では、氷上にコーンをおいてそれらをよけながら滑ったり、「だるまさんが転んだ」をしたり、ゲーム感覚を取り入れた練習をしています。

アイススケート競技には、フィギュアスケートのほかに、「スピードスケート」と「アイスホッケー」があります。どの競技もまずは初心者向けのスケート教室に通います。ある程度滑れるようになったとき、本人のやりたい競技を選択します。

進級システムはどうなっているの?

A.  私たちの教室では、アメリカで開発された進級プログラム「ISI」に則って進級していきます。

まずは5つの級にわかれている基礎テストを受験。すべて合格した後、音楽に合わせて滑るフリースタイルテスト(1~5級)を受験するか、クラブに加入して本格的に選手を目指すかを選択します。ISIのテストを1つでも合格すると、ISI公認のスケート大会に出場する資格を得ます。キラキラコスチュームを着て出場することを目標にしている子も多いです。

選手コースのしくみはどうなっているの?

A. ISIの5つの基礎テストを全て合格し、そのほかにもいくつかの条件をクリアすれば、選手コースに入会することができます。

埼玉アイスアリーナのクラブ(選手コース)に加入したい場合は、下記の条件をクリアする必要があります。

  • ISIの5つの基礎テストを合格
  • 習いたい先生を決め、レッスンを受ける
  • 公益財団法人日本スケート連盟のテストで初級を取得
  • 大会に出た経験があるとなお良い

大会にはどれくらいの頻度で出場するの?

A. クラブに所属して選手を目指す場合、まずは年に2~3回大会に出場します。

私たちの教室に通う子どもたちは、春と秋に開催される埼玉県スケート連盟主催の大会に出場します。大会用の衣装もプログラムのイメージにあわせて用意します。埼玉アイスアリーナ で年1回開催される「スケートジャパン」という大会にも出場します。

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習い始めるのは3、4歳がおすすめ

フィギュアスケートは何歳から始めるのがいいの?

A. いつから習い始めても大丈夫ですが、3、4歳から習い始めると滑ることへの恐怖心なく始められます。ちなみに私が指導する埼玉アイスアリーナのスケート教室は4歳から受講可能です。

羽生結弦選手、坂本花織選手はともに4歳から、鍵山優真選手は5歳からスケートを始めたそうです。元フィギュアスケート選手の安藤美姫さんは8歳から始めました。

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「スケートの技術」「音楽の感性」「表現力」が身につく

フィギュアスケートをすることで滑ること以外にどんな能力が身につくのかを聞いてみました。ここでは4つの魅力を紹介します。

①忍耐力と粘り強さが身につく

フィギュアスケートは大会などを見ていると華やかにみえますが、個々の技の練習はとても地味。技を一つずつ習得するためにコツコツ続ける必要があります。そのため、努力を続ける忍耐力や粘り強さが身につきます。

②「スケートの技術」「音楽の感性」「表現力」が身につく

フィギュアスケートは、ジャンプやスピンなどの「スケートの技術」、曲に合わせて踊る「音楽の感性」、顔の表情や体の動か方を意識しながら演じる「表現力」が身につきます。3つの要素のうち、1つでも得意な物、好きなものがあれば、そこに注力して育むことで、ほかの要素も自然とレベルアップすることが期待できます。

③達成感が得られる

スピンやステップ、ジャンプなど、一つひとつの技を練習し、それができると、大きな達成感を得ることができます。喜びや満足感とともに、自信も得られるので、さらに難易度の高い技に挑戦したいという気持ちを育んでくれます。

④持久力がつく

あくまでも私の実感ですが、スケートを習っている子どもたちの多くは、比較的「得意」としているのが学校の体育の「持久走」です。全日本フィギュアスケート選手権大会で一番年齢が下のクラスにあたるノービスクラスでは、約2分半~3分間ずっと滑る必要があるので、持久力の向上につながっているかもしれませんね。

親の負担は?

A.スケートリンクの数が少ないため、親の一番の負担は送迎になります。最寄りのリンクまで片道1時間~1時間半かかる方も結構います。

本格的に習う場合は、習いたい先生のグループレッスンや、個人レッスン料がかかります。また、自分用のスケート靴(2万円~)、大会の参加費や衣装代などもかかってきます。ただし衣装代は、先輩のおさがりや、リサイクルサイトを利用することで抑えられます。

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教室は、無理なく練習できるところを選ぼう レッスン料は毎月5000~8000円

教室選びのポイントは?

A. 家から通えるスケートリンクを選んでください。定期的に通えるかどうかを判断してください。

スケート教室の料金と、個人レッスンの料金は?

A. スケート教室の料金は、1カ月に3~4回、1回あたり45分~1時間程度です。毎月5000~8000円が相場です。各先生に個人的にレッスンを受ける場合は、20分2000円~です。

最初はどんなものを用意すればいいの?

A. 服装は長袖、長ズボンで動きやすいものを着ましょう。手袋は、普段の通園や通学などの手袋でOKです。転んで濡れることがあるので2組準備すると良いでしょう。また、スケート靴はリンクで無料レンタルできます。プロテクターやヘルメットを貸し出しているところもあります。

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レッスン環境を整えることが「支え」になる

親として子どもにできることは?

A. 子どもたちが頑張る姿を見て、たっぷりほめてあげることがなによりも上達につながります。難しい技ができたときは、一緒に喜ぶのもいいでしょう。

親子の声は?体験談を聞いてみました!

実際にフィギュアスケートを習っている親子に体験談を聞きました。

加藤太陽さん(4歳)は人気映画「アナと雪の女王」のエルサに憧れてスケートを習いはじめたそうです。母の早哉佳さんは「少しずつできることが増え、子どもが楽しそうにしているのが何よりもうれしいです」。
長女の糸山ひよりさん(10歳)は4年前から、次女の柚月さん(5歳)は1年前からスケートを習っています。2021年に2人は大会に初出場したそうです。2人に緊張したか聞いてみたところ、首を横に振って「出場できてとってもうれしかったし、みんなの前で滑るのが楽しかったです!」と語ってくれました。母のめぐみさんによると、「見学中はかなり寒いので、念入りに防寒してください」とのことでした。
弟とリンクに週5日通っている佐藤雅さん(6歳)は「全然疲れないよね。毎日スケートができてうれしい!」と元気いっぱいでした。母の英恵さんは、「送迎は大変ですが、子どもたちが頑張る姿を見ることができるのが良いですね」。また、弟の叶多さん(5歳)はスケートを始めてから姿勢が良くなったそうです。

岡田節子さんからのメッセージ

子どもが少しでもフィギュアスケートに興味を持ったら、一度スケート教室を訪れてみてください。滑る楽しさを覚えたら生涯やりたくなるスポーツです。自分の演技を多くの人に見てもらえるうれしさも味わえます。ぜひ気軽に始めてみてくださいね。

【プロフィール:岡田節子(おかだ・せつこ)】

1955年生まれ、大阪府出身。9歳でスケートを始め、インターハイなどの全国大会にも出場。大学ではアイスダンスも経験。就職を機に上京。結婚後、指導者となり、約40年間数多の生徒を指導。2007~2009年日本スケート連盟強化コーチ。

写真撮影:篠田英美

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高橋知寿
高橋知寿

子育て情報誌、不妊治療情報誌などをメインにライティング、ページ制作を行っている。そのほか、旅行情報誌、ライフスタイル情報誌などの編集、原稿制作も手がけている。自身も夫もひとりっこなので、戸惑いながらきょうだいの育児に奮闘中。子どものころに熱中していたのは、自分の新しい名前を考えること。最後に「子」が付く名前に憧れ、四六時中、考えていた。小学校低学年当時、自分で考えて気に入っていた名前は「ごだいごはなこ」。

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