2022.02.10
習い事Q&A みらのび編集部

ICT教育とは?取り組みの例やメリット・デメリット、今後の課題を解説

文部科学省は、ICT(情報通信技術)を活用した教育の推進のために様々な取り組みを実施しています。ICT教育とは具体的にどのようなものなのでしょうか。ICTを用いた授業の効果やこれまでの取り組み事例、メリット・デメリット、今後の課題などについて解説します。

目次

  1. ICT教育とは?
  2. ICTを用いた授業の効果
  3. ICT教育のメリット・デメリット
  4. ICT導入のビジョン「子どもたちにどんな力を身につけてほしいか」
  5. 未来型スキルを身につけさせたい家庭におすすめの習い事
  6. まとめ

みらのびがおすすめする「プログラミングスクール」一覧

ICT教育とは?

ICTとは、Information and Communication Technologyの略称で「情報通信技術」という意味です。ICT教育は、タブレットやパソコンなどのICT端末やインターネットなどを活用した教育のことをいいます。

文部科学省は、言語能力と同様に、学習の基盤となる資質・能力として「情報活用能力」を育成するために、ICTを用いた教育環境の配備に力を注いでいます。

「情報活用能力」とは、「世の中の様々な事象を情報とその結び付きとして捉え、情報及び情報技術を適切かつ効果的に活用して、問題を発見・解決したり自分の考えを形成したりしていくために必要な資質・能力」と定義されており、付随するプログラミング教育や遠隔授業の環境整備、校務の情報化、情報モラル教育などが進められています。

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ICT教育に対する文科省の取り組み 

具体的には、どのような取り組みが推進されているのでしょうか。

文科省資料「地方自治体のための学校のICT環境整備 推進の手引き」によると、教育の情報化に関する動向や各種施策の発信、小・中学校の学びをつないだ長期的な学習計画の設計などが行われており、小学校では基本的な機器の操作に慣れ、中学校で情報を扱うモラルや活用方法を学習活動を通じて身につけられるよう、学習計画が組まれています。

具体的には、小学校でキーボードなどによる文字の入力電子ファイルの保存・整理インターネットの閲覧電子メールの送受信などの操作を学習し、中学校ではルールや法律の理解トラブル対策などについて学習していきます。

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ICTを用いた授業の効果

ICTを用いた学習指導の例としてよく紹介されるのは、画像の拡大表示です。

例えば、教師が生徒に対して火山の噴火の様子を見せる際に、よりリアリティを感じてもらうために、写真や動画をプロジェクターで大きく表示させて見せることなどもICT活用の一例です。

また、ICTを用いた学習には、デジタル端末を利用するほか、インターネットで検索して調査をすることも含まれており、その効果は、教師と児童生徒ともに、高く評価されています。

平成18、19年度に実施された文部科学省委託事業の調査では、教員の98%が「関心・意欲・態度」の観点でICT活用の効果を認めており、児童生徒に対する調査でも、同様に学習に対する意欲や達成感などで、ICTを活用した学習のほうが高く評価されました。

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【国内】ICT教育の取り組み例

これまでのICT教育の取り組みの実例には、静止画を使ったプレゼンテーションなどがあります。

ある小学校では、1人1台のタブレットパソコンを活用して、グループで日本の課題について発表する授業を行いました。イラストや図が入った資料を電子黒板に映し出し、視覚的な効果を用いたプレゼンテーションを行いました。

別の小学校の授業では、教科書に描かれている平面のイラストを、3Dモデリングを用いて立体的に見せることで、作者の見え方を擬似体験させ、視点による表現の違いをわかりやすく解説した事例もあります。

どちらも、タブレットPCを活用したことで調査意欲が高まり、グループで作業することで効果的な資料の作り方や、発表の仕方を工夫できたと報告されています。ICT活用により発表準備の時間も短縮され、学習時間の余裕を生むことにつながりました。

そのほかにも、PowerPointを使って写真と言葉を組み合わせた「写真俳句」と呼ばれる俳句作品を作り、発表した事例などがあります。春らしい風景を生徒自らがデジタルカメラで撮影することでイメージが湧き、作句意欲や表現力が磨かれたと報告されています。

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【海外】ICT教育の取り組み例

海外のICT教育の取り組みには、QRコードを利用する事例などがあります。

「諸外国における情報通信技術を活用した学校教育事例報告書」によると、デンマークの初等教育学校の算数の授業(Grade 1・7~8 歳)では、算数を学びながら、同時にiPad の使い方に慣れる「トレジャーハント」と呼ばれる授業が行われています。

「トレジャーハント」は、教師があらかじめ教室に隠しておいたQRコードを探して読み込み、絵を集めてパズルを完成させる授業です。QRコードを読むためには、iPadに表示される算数の問題を解かなければなりません。

iPadに表示された足し算や引き算の問題を解き、QRコードを読み込んで画像を集めていくと、パズルが完成し1枚の絵が見られるようになるゲームのような仕組みになっているため、iPadの操作に慣れながら、楽しく算数を学ぶことができます。

そのほかには、アメリカのある中学・高等学校では、コンピュータを使って靴のデザインコンテストに取り組むアートの授業や、ロボットコンクールに挑む授業も導入されています。

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ICT教育のメリット・デメリット

ICT教育を行うことで得られるメリット、これまでに事例などでも解説されているように、子どものICTに関する基礎スキルの向上が期待できること、情報活用能力を養えること、教師が効率的に授業を行えるといったメリットがあります。

一方で、都道府県・市区町村単位でICT機器の整備状況が異なり、地域格差が生じていることや、ICT機器導入や運用のためのコストなどがデメリットとされています。

【メリット】教育の質の向上

授業でIT機器活用の場面が増えることで、文字入力やアプリの起動といったICTの基礎スキルも習得可能になり、子どもの情報活用能力を育成できると考えられています。

また、紙の教材では実現が難しかった、画像、映像、音声、アニメーションなど、視覚的、聴覚的な情報をデジタル化された資料で伝えられることで、情報共有が効率化され、授業の幅も広がります。

これまで文字情報だけではわかりにくく、授業を退屈に感じていた子どもも興味や関心を持ちやすくなり、学習意欲の向上につながります。必要な機器があれば、時間や場所を問わず、授業が受けられるのも利点といえるでしょう。

教員は、データを管理することで、子ども一人ひとりの個性や進度に合わせた学習環境を提供できるようにもなるため、よりきめ細かい指導を行うことが可能になると考えられています。

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【メリット】教員の負荷軽減

教員の人員不足や長時間労働などの問題は、電子黒板などの活用で板書の準備や資料を用意する時間を削減したり、1人1台のタブレット端末を配備することでプリント印刷の必要をなくしたりすることで、業務量を軽減できると予想されています。

授業で使用する資料は電子データのため、教員間の情報共有や学習評価に役立てたり、データを利活用し、最新の情報を授業に取り入れることもできるとされています。

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【デメリット】ICT環境の整備に対する地域格差・意識格差

一方、デメリットについてはどうでしょうか。

都道府県・市区町村単位では、ICT機器の整備状況は異なっており、地域によって整備状況に差が起きて教育格差が広がると予測されています。

活用方法が学校に委ねられるケースもあり、教員とICT整備を推進する教育委員会の間で意識の違いが生じたり、公立と私立でICT環境整備を進める組織体制に大きな違いがあることなどが問題視されています。

また、ICTを活用して指導することに苦手意識を持つ教員も少なくないといわれており、教員のICTリテラシーの格差も課題とされています。

使用する機器の操作の習得のほか、ICT機器の管理や故障対応機器に不慣れな子どもへの対応などで、教員の業務負担増となる懸念もあります。

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【デメリット】導入コスト

ICT教育を実現するためには、児童生徒が使用するパソコンやタブレット、教員が使う電子黒板やデジタル教科書のほか、通信環境の整備など導入コストがかかります。

2019年に文科省で打ち出された「GIGAスクール構想」では、児童生徒1人1台のコンピュータと高速大容量の通信ネットワークでICT 環境を整備する、5カ年計画(2018~2022年度) を掲げています。

この「GIGAスクール構想」では、1台当たり4万5000円、校内ネットワークの整備に1/2が各自治体に補助されますが、有償のソフトウェアに係る経費や保守・保証契約に係る経費、消耗品や備品、システム・ソフトウェアの研修費などの運用コストは補助対象外となっています。

そのため、子どもが壊してしまった時の修理費用や、端末の性能が低くなった時の買い替えなど、継続的なコスト負担が発生する点もデメリットとして挙げられています。

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ICT導入のビジョン「子どもたちにどんな力を身につけてほしいか」

文科省の資料では、これからの時代を生きていく子どもたちには、情報技術を効果的に活用し、他者と協力して、新たな価値を創造する力が求められるといわれています。

ここで示されている「新たな価値を創造する力」とは、身近な生活の課題を見つけて解決することも含まれており、時代が変わっても普遍的に求められる読解力や論理的・創造的思考力、問題解決能力などのことを指しています。

ICTの導入を目的化するのではなく、あくまでも手段として使いこなし、情報活用能力や「プログラミング的思考」の基盤となる読解力や論理的思考力、問題解決力などを育むことが重要といえるでしょう。

文科省の「国立教育政策研究所」や、国際団体のATC21sが提唱する21世紀の未来型スキルでも、未知の問題を解決する上で、これらの能力が重要視されています。

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「未来型スキル」を育むおすすめの習い事

ICTを使いこなすICTリテラシーや問題解決力、創造力といった、21世紀を生きるために必要な未来型スキルをどのように磨いていけば良いのでしょうか。家庭で子どもといっしょにパズルゲームなどの遊びを通してプログラミング的思考を身につけても良いでしょうし、近道として習い事で能力を身につける選択肢もあるでしょう。

ここでは、未来型スキルを身につけられるおすすめの習い事教室を紹介します。

①【グローバルなスキルが身につく】ROBBO Club

「ロッボクラブ」は、英語に触れながらプログラミングを学ぶ教室です。最初は英語力ゼロでも心配いりません。講師は英語スピーカーでありながら日本語での対応も可能。日本人講師のサポートもつきます。

プログラミングは、もともと英語を土台にして設計されているため、英語を日本語に訳してから学ぶより、英語で直接学ぶ方が感覚的にわかりやすいのだとか。だんだんと耳が慣れ、レッスン3回目くらいになると、自然と理解できるようになることが多いようです。

使用するロボット教材は、世界有数の教育先進国といわれるフィンランドのヘルシンキ大学が開発。ロッボクラブでは、PCとマウスを駆使しながらプログラミング言語「Scratch」を学び、基礎的な知識と技能を身につけることができます。

そのほか、電子回路設計、3Dモデリング、UnityやPythonでのアプリ制作など、さまざまな技術が学べるほか、英語を使ったレッスンで多様な文化やルーツに触れることができるのも、魅力の一つです。渋谷校、福岡校のほか、オンライン校もあります。

・ROBBO Club(ロッボクラブ)
URL:「ROBBO Club」の教室一覧
対象:小学生~中学3年生
コース&料金:1万9800円/月
※詳しくは教室にお問い合わせください

②【課題発見力が身につく】ロボットプログラミング講座

「ロボットプログラミング講座」は「対話式進学塾1対1ネッツ」が運営する教室です。全国100校以上で展開。教材はソニーグループが開発した「KOOV」を利用し、カラフルでシンプルなデザインのブロックと専用アプリを使ったプログラミングを学びます。

カリキュラムに沿った制作のほか、自由制作では、世界のKOOVユーザーが参加するコンテストに応募もできます。毎月その月のテーマに沿った、ユニークな作品が生まれます。

レッスンでは、プログラミング技術や考え方を習得するだけでなく、教材を通して、立体図形や角度、速さといった算数的思考や空間認識能力も身につけていきます。

思考の中で組み立てたものが、実際に目に見える形で動くといった課程を経ることで、プログラミング的思考の育成につながります。自分が意図した動きのためには何が必要か、どういう過程を踏めばいいかを考え、試行錯誤しながら実現させることで、考える力を養うことができます。

・ロボットプログラミング講座
URL:「ロボットプログラミング講座」の教室一覧
対象:小学生
コース&料金:9900円/月
※詳しくは教室にお問い合わせください

③【チームワークが身につく】スタープログラミングスクール

「スタープログラミングスクール」は、プログラミング以外にも、総合的なICT教育を導入している教室です。

講師陣は、パソコン教室での指導経験者がメインということもあり、プログラミングの習得に限定しない学習範囲の広さも特徴の1つ。パソコン操作やタイピング、インターネットでの情報収集や情報リテラシーなども身につけることができます。

レッスンでは、子どもたちは映像と練習課題でプログラミングの基礎を習得後、自分の作品イメージを企画。トライ&エラーを繰り返しながら実際に作品を作り、最後に作品について自分の言葉で発表。レッスンで獲得した「実現する力」「共創する力」「伝える力」が発揮される集大成の大舞台「SPSアワード」も年に1回、開催されています。

クラスに異年齢が集まるので、同じテーマに取り組んでいても進度はそれぞれ。先に課題が終わったら周りの仲間をサポートする、つまずいた時は一緒に考える、といった習慣が自然と身につき、「チームワーク」や「やり抜く力」も磨かれていきます。

・スタープログラミングスクール
URL:「スタープログラミングスクール」の教室一覧ページ
対象:小学1年~4年生対象のタブレットプログラミングコースのほか、小学3年生~中学3年生を対象としたScratchプログラミングコースなど
コース&料金:7700円/月~
※詳しくは教室にお問い合わせください

④【ロジカルな考え方が身につく】ステムアカデミーキッズ

「ステムアカデミーキッズ(STEM Academy Kids)」は、STEM教育を取り入れた、小学生対象のプログラミング教室。

レッスンではツールを1つに限定せず、応用力が養えるのも特徴。「ビスケット」の後は「スクラッチ」に変え、マウスやキーボードの操作を学びます。上級者の中にはコンテストに参加する子もいます。

ソフトウェアプログラミングをはじめ、3D、ロボット、ドローン、電子工作をプログラミングと組み合わせた「問題解決型学習」がベースのカリキュラムで、論理的思考力や課題発見力、課題解決能力を育んでいきます。

毎回レッスンの始めに、教室オリジナルのプログラミングパズルを解き、「変数」や「演算子」などのプログラミングの概念の理解を深めます。小学1年生でも数回パズルをやると、最低限のことが理解できるようになり、プログラミング的思考の成長も自然と早くなります。

・ステムアカデミーキッズ
URL:「ステムアカデミーキッズ」の教室一覧
対象:小学生
コース&料金:7150円/月~
※詳しくは教室にお問い合わせください

⑤【クリエイティブな力が身につく】LITALICOワンダー

「LITALICOワンダー」は、ロボットやゲーム、3Dプリンタを使った立体作品など「ものづくり」をする力を育むプログラミング教室です。関東を中心とした東京、神奈川、埼玉に教室を展開し、2020年からオンライン受講も始まりました。

主なコースはゲームやアプリをつくる「ゲーム&アプリプログラミングコース」と、ロボットをつくる「ロボットクリエイトコース」。両コースとも年長から受講可能です。小1からは「デジタルファブリケーションコース」で3Dプリンタを使ったオリジナル作品づくりにも挑戦できます。

LITALICOワンダーでは、「次はどうやってゲームのキャラクターを動かそうかな」と楽しみながら考えるため、探求心が身につくほか、論理的に考えながらロボットをつくったり、ゲームの展開を組み立てることで、クリエイティブな力が養われます。

子どもたちはプログラミングを通して創造力を全開にし、自分のアイデアを形にしながらワクワクや夢中体験を重ねることで、自分らしく生きる土台を自分の力でつくりあげていきます。

・ LITALICOワンダー
URL:LITALICOワンダー」の教室一覧
対象:年長~高校生
コース&料金: ゲーム&アプリプログラミング(年長~高校生)、ロボットクリエイト(年長~小学3年生)、ロボットテクニカル(小学3年生~高校生)など|2万6400円/月~
※詳しくは教室にお問い合わせください

まとめ

教育現場では、ICTを使って子どもの学習意欲や学力向上につながるよう、さまざまな取り組みが行われています。グローバル化が進むこれからの時代、ICT教育には多くのメリットがあるものの、課題も存在しています。

家庭でも学びを活性化できるよう、情報モラルやリテラシーを身につけ、ICT環境に慣れることはますます大切になるでしょう。まずは、習い事などを通してICT教育に触れる機会を増やすのも良い方法でしょう。

みらのびでは、取材してまとめた教室の詳しい情報を検索できます。無料体験の申し込みもできるため、比較して検討してみてください。

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みらのび編集部
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