2022.04.13
習い事Q&A みらのび編集部

学校に行きたくない子どもに対して、親/保護者はどう対応すべき?サポート方法など

子どもが「学校に行きたくない」と言う理由は?親はどうすればいいの?この記事では、不登校の前兆となる可能性もある「行き渋り」の特徴や、どのようなサポートが必要なのかについてヒントになる情報まとめました。

目次

  1. 子どもが「学校に行きたくない」と感じる主な理由とは
  2. 学校に行きたくない「行き渋り」の子どもによく見られる特徴とは
  3. 学校に行きたくない「行き渋り」の子どもに親が行うべきサポート
  4. 子どもの「学校以外の居場所」の探し方
  5. まとめ

子どもが夢中になる学びを探す

子どもが「学校に行きたくない」と感じる主な理由とは

子どもたちが学校に行きたくないと感じる理由は、学校や家庭の環境、クラブ活動への不適応や、人間関係に関するストレスなど、多岐にわたります。

文科省資料「令和2年度の児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」で示された不登校の主たる要因として多かった5つの項目は、下記の通りでした。

  1. 無気力・不安|9万1886人(46.9%) 
  2. 生活リズムの乱れ,あそび,非行|2万3439 人(12.0%) 
  3. いじめを除く友人関係をめぐる問題|2万830人(10.6%) 
  4. 親子の関わり方|1万7395人(8.9%) 
  5. 学業の不振|1万675人(5.4%)

小さな子の場合は母子分離への不安がストレスになっている場合も考えられるほか、長期休暇後などは生活リズムの変化も大きく、小学校高学年や中学生でも、学校へ行き渋ることがあります。

「きっかけが何か自分でもよくわからない」ことがある

文科省資料「令和2年度 不登校児童生徒の実態調査」には、児童生徒が最初に学校に行きづらいと感じ始めたきっかけが紹介されています。

小学生では「先生」に関する項目(先生と合わない・怖い・体罰があったなど)が30%と最も多く、次に「身体の不調(27%)」「生活リズムの乱れ(26%)」と続きます。

中学生は、「身体の不調(33%)」「勉強が分からない(28%)」「先生のこと(28%)」の順で高い割合が示されました。

児童生徒どちらも、勉強、家庭環境、先生・友だち・親兄弟との人間関係など、様々な不安を抱えているようですが、同時に「きっかけが何か自分でもよくわからない」と回答した割合もそれぞれ2割以上ありました。 

「学校に行きたくない」は不登校の前兆である可能性もあるため親のサポートが大事

文科省の統計によると、令和2年度の小・中学校における不登校者数は約19万6000人。8年連続で増加しています。また、日本財団による「不登校傾向にある子どもの実態調査」によれば、不登校でなくとも、その一歩手前の不登校傾向にある中学生(年間欠席数30日未満)が約33万人いたといわれ、「行き渋り」の状態にある生徒が数多くいることが示されています。

注意したいのは、行きたくない理由が子ども自身にもはっきりとわからない場合がある点です。原因は複合的で、様々な要因が絡んでいる可能性があります。明確な意思表示がある場合は、すでに限界を超えているという見方もあります。

子どもの元気がない、よく眠れない、食欲がないなど、不自然な状態が見て取れるようであれば、なんらかのサポートが必要かもしれません。 

学校に行きたくない「行き渋り」の子どもによく見られる特徴とは

学校に行きたくないと感じている子どもに表れる変化の特徴は様々です。心の不調が体調不良として表れることがあるほか、これまで続けていた習慣をやめるなど、小さな変化にも子どもの悩みが表れる可能性があります。よく見られる特徴としては、下記のような項目が指摘されています。

朝ベッドから出るのに時間がかかる
登校の準備に時間がかかる
顔色がわるい
頭痛・腹痛・下痢・吐き気・嘔吐・熱・食欲不振などを訴える
学校の話を避ける・まったくしない
宿題が一向に進まない
日曜日の夕方・夜に体調不良や感情の乱れが表れる
先生や友だちへの愚痴などが増える
夜眠れなくなる
部屋に閉じこもる
部活動や委員会活動などを辞めたがる

日本小児心身医学会の公式ウェブサイトによると、健康な児童生徒であっても、運動不足や水分不足のほか、心理的なストレスによって、立ちくらみや失神、朝起き不良などが起きることは珍しくありません。とくに思春期には起きやすい症状だとも説明されています。

自律神経が乱れることで「起立性調節障害」が起きることがあり、とくにコロナウイルス蔓延による外出自粛などによってもその状況は悪化していると指摘されています。重症化した場合、循環調節が損なわれ、脳への血流低下などが起こり、日常生活に大きく影響する場合も考えられます。

登校の前日や直前の行動に不自然な様子が見て取れる「行き渋り」の状態が頻繁に起きている場合は、学校での様子を確認するなど、サポートについてより強く意識する必要があるかもしれません。

「おなか痛い」は行き渋りの代表例

「不登校児童生徒の実態調査」にある、不登校だった児童生徒の保護者への聞き取り調査によると、学校を休んでいるときの子どもの様子には、原因不明の腹痛や頭痛、発熱があったと回答した保護者の割合が、5割以上に及びました。

そのほかには「インターネットやゲームを一日中していた(65%)」、「極度に落ち込んだり悩んだりしていた(55%)」、「家から出でなかったり他人との関わりを避けたりしていた(54%)」といった回答がありました。いずれも原因不明の体調不良と同様に過半数の保護者から指摘されており、子どもは不登校になって学校を休んでいるときにも、様々な不安を抱え、体調不良を訴えることがありました。

その前兆が、不登校になる前の「行き渋り」に表れている可能性があります。学校に行きたくないと思ったきっかけに関する回答結果を見ると、「学校に行こうと思ったらおなかが痛くなったなどの身体の不調」は、小学生で2割台後半、中学生では3割超と少なくありませんでした。

学校に行きたくない「行き渋り」の子どもに親が行うべきサポートは?

子どもが行き渋っているときに親はどうすれば良いでしょうか。無理に行かせることが不登校につながってしまう可能性もあります。

子どもが学校に行きたくない理由が何なのかを確認することは大切ですが、子どもが理由をはっきりと話せない場合もあることを認識しておく必要はあるでしょう。家族や担任の先生には言いたくないことがある場合や、本人でさえ理由がわからない場合があります。

そのため、まずは学校で嫌なことがあっても、子どもが家でゆっくり安心して休めるようにすることが大切だと考えられています。学校生活の小さな疲れが積み重なっている場合は、休むことが解決に直接つながる可能性もあります。

「なんで学校に行けないのかちゃんと説明しなさい」と問い詰めることで子どもをさらに不安にさせてしまう可能性もあるため、対応に困ったときは、学校や習い事の先生などに相談するほか、文科省が開設している24時間相談可能な「子供のSOS相談窓口」や、全国の市区町村に設置されている「教育相談室」の利用も検討しましょう。

悩みを抱え込まないように意識することは、子どもだけでなく保護者にとっても重要です。

学校に行きたくない子どもに言ってはいけないNGワードの例

子どもが学校に行き渋る理由を確かめるのは難しい場合があります。焦って子どもに説明を求めすぎてしまうこともあるかもしれません。ここでは、NGワードの例をいくつか紹介します。

NGワード例「なんで学校に行けないの?」

「不登校新聞」の石井志昂編集長は、プレジデントオンラインの記事で、「なんで学校に行けないの?」という声かけが代表的なNGワードであると紹介しています。

行き渋りの原因は本人にもわからないことや、言葉で説明できないほど複雑な場合があります。問い詰めることで、子どもがせっかく忘れようとしていた嫌なことをフラッシュバックさせてしまい、自分自身に対して情けなさを感じさせる可能性もあるといいます。

理由を聞いても、子どもが言いづらそうにしている。「学校でどんなことがあったのか話せる?」と聞いても、何も答えない。そういうときは、言いづらいんだなと考え、無理に聞こうとしないでほしいと思います。

親が子どもに対して「なんで?」を繰り返すことで、かえって相談しにくい環境を作ってしまうという意見もあります。生活環境の変化などによって疲労やストレスが増えているだけの場合もあるため、重く受け止めずに少し休んで様子を見ることも1つの方法です。

NGワード例「〇〇しなさい」

例えば「今日は休んでいいから、明日は絶対に行きなさい」と交換条件を提示することは、子どもが安心できない環境を作ることになるという考えもあります。

「学校に行かせたい」という親の思いと、「学校に行きたくない」という子どもの意見と、どちらを優先するべきか、よく考える必要があるかもしれません。

横浜市教育委員会が公開している資料「不登校を一緒に考える『保護者向けパンフレット』」には、中学生のときに不登校を経験した男子と女子の体験談が紹介されており、彼らが当時どのように考えていたかを知ることができます。一部紹介します。

朝起きたときに「学校に行きなさい」と言われるのがつらかったです。朝がいやだったので、意図的に朝起きないようにしていました。そのうち親も何も言わなくなってしまいましたが、それもまたつらかったです。自分は何をしているときが楽しいんだろうかと考えましたが、何も見つからなくて魂が抜けたみたいな感じでした。
──男子の体験談より

何度も両親と衝突を繰り返すうちに、両親が私の思いや考えに一定の理解を示してくれるようになりました。その変化があったからこそ、私は高校入学という目標に向かって一歩を踏み出すことが出来たのだと思います。これはそのときの母親の言葉です。「あなたが“行かない”と選択したことを尊重したい。だから、もう“学校に行きなさい”とは言わない。」今までは、ただ期待をするばかりだった両親が、私の選択を尊重し、その選択をした私を信頼してくれるようになったという変化が何よりも嬉しかったです。親が変わってくれたからこそ私も変わることができました。
──女子の体験談より

「学校」にこだわらない学びの機会を作ることも要検討

先に紹介した不登校経験者である女子の体験談には、教育総合相談センターのカウンセラーとの関わりや、家庭教師との交流、第三者からの影響などなど、様々なサポートが高校や大学への進学の後押しになったと書かれています。高校進学の準備は、独学の他、通信教育を活用したり、中学校の先生から情報提供を受けたりしながら進めました。

学校以外の学びの場には、習い事や趣味の団体、学習塾、フリースクールなどがあります。習い事などが多く疲れてしまう可能性がある一方で、複数の選択肢を持っておくことは、相談しやすい環境を持つことにつながり、学ぶ場を切り替えるときの参考にもなります。

教育委員会が設置した公的な教育機関である「教育支援センター(適応指導教室)」なら、通った日数が学校の出席日数としてカウントされるほか、民間の運営するフリースクールでも要件によって出席日数がカウントされる場合があります。学校によっては、オンライン学習でも出席扱いとなる場合があります。

不登校の原因は、授業が難しい、いじめられている、といった理由のほか、先生と合わない、学校が嫌い、など様々です。オンラインで学ぶほうが向いている子どももいます。学ぶ環境を根本的に変えることで、子どもにとってより学びやすい環境を整えることができるかもしれません。

子どもの「学校以外の居場所」の探し方


ここでは、どのように学校以外の居場所を探せば良いかについて、いくつかの方法を紹介します。

フリースクールを探す

フリースクールは、不登校の子どもに対して、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設のことです。文科省によると、2015年の調査時点で全国に474の団体・施設がありました。

フリースクールを探すときは、インターネットで「地域名(〇〇区・〇〇市)×フリースクール」と検索すると、通える範囲にどのようなスクールがあるのかを、ある程度把握できます。

民間が運営している施設であるため、スクールによって料金やカリキュラム、スクールに通学した日数が学校の出席日数としてカウントされるかどうかが異なります。子どもの状況に合わせて、詳細をよく確認しましょう。

習い事・民間学童・アフタースクールを探す

複数の学びの場を持つことで、安心できる環境が用意できるかもしれません。

習い事を紹介するウェブサイト「みらのび」では、取材してまとめた、全国にある様々な教室の情報を検索できます。スポーツや語学、プログラミングなどのジャンル別のほか、年齢別でも検索できます。全国にある大手の教室だけでなく、ユニークな小規模の教室も含めて、数多く紹介しています。

例えば、海外の有名絵本や演劇表現から英語を学ぶ「ラボ・パーティ」や、総合的なICT教育を実践する「スタープログラミングスクール」、非認知能力を高める21世紀型総合スポーツスクール「biima sports」など、様々なアプローチで学びを得られる教室を紹介しており、それぞれ無料体験への申込みができます。ユーザー登録をすることで複数の教室を比較検討しやすくなるため、ぜひ確認してみてください。

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まとめ

子どもが「学校に行きたくない」と言う理由にはどのようなものがあり、どう対応すればいいのかや、行き渋る子どもと接するときにどのような注意が必要になるのかを紹介しました。

行き渋りが起きる理由は、生活リズムの変化や、疲れ、人間関係など様々あり、本人でさえよくわからない可能性もあります。心理的なストレスが体調不良につながる場合もあり、状況を慎重に確認する必要があります。単純に休むことが解決に繋がる場合もあります。

問題を解決するために、親子だけでなく第三者のサポートが必要になることもあります。どうしても学校に行きたくないときには、学校以外の学びの場を検討することも必要になります。学びの場の選択肢には、フリースクールや習い事教室、学習塾などがあります。

みらのびでは、運動したり、趣味を見つけたり、学習のサポートができる様々な習い事を紹介しています。どのような学びの場が提供されているかを取材してまとめており、無料体験に申し込みができる教室も多くあります。子どもの学びの場の選択肢を増やしたいと思ったときに、ぜひ比較・検討してみてください。

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