2020.11.24
習い事最前線 北川サイラ

生後6週間から英語も運動も チャレンジする子を育てる「マイジム」の秘密

「子どもが自分に自信を持てるようサポートしたい」と話す、インストラクターのケサラ・ケイシーさん

幼いうちに英語も運動能力も一石二鳥で伸ばしたい――。親のそんな思いを背景に、子ども向けのフィットネスクラブ「My Gym(マイジム)」が話題を呼んでいます。ジムでの楽しい体験を通して、「やりたい!」という子どもの主体性を育む独自のプログラムが特徴的です。クラスをのぞいてみました。  

10月下旬、東京都江東区にあるマイビレッジ校。鉄棒やジップラインなど50種類以上の色鮮やかな遊具が並ぶ施設内のジムで、トランポリンで飛んだり、岩壁を上ったりする子どもたちの姿がありました。  

この日開かれたのは、4歳半~6歳を対象にした「WHIZ KIDS(ウィズキッズ)」と呼ばれるクラス。イギリス、イタリア、スリランカ出身のインストラクター3人がクラスの進行役を担います。  

「Let's sit in a circle!(輪になって座ろう)」とインストラクターが声をかけると、子どもたちは一斉に輪をつくります。クラスの始めにする恒例の自己紹介の時間です。「What's your name?」との問いに、子どもたちは「My name is ○○」「I'm ○○」と元気よく応えが返ってきます。

 その後、子どもたちはインストラクターの「Ready go!」の合図に合わせてパラシュートの下を走りながらくぐったり、「One、 two、three」と一歩ずつ数えながら平均台の上を歩いたり。次々とアクティビティーに挑みます。

前転にも挑戦。「Hands up(手を上げて)」「Hands down(手を下げて)」「Tuck your chin(あごを引いて)」「Roll over(回って)」。子どもたちは、インストラクターの言葉をまねしてつぶやきながら、くるっと前回り。成功して「Yay!」と喜ぶ子どもたちに、インストラクターは「Good job!」と親指を立てて頑張りをほめます。  

1時間に及ぶクラスの終わりには、全員で拳を高く上げ、ジャンプしながら「We did it!」と大声を出して笑顔でフィニッシュ。子どもたちを見守っていた保護者からも大きな拍手が送られます。  

英語は「教える」ものじゃない!「楽しい」からこそ記憶に残る 

マイジムには世界30カ国以上からインストラクターがそろい、レッスンは全て英語。インストラクターに何かを伝えたい時も、子どもたちは「Me please」と手を挙げ、自ら進んで英語を使っています。また、全身を使って英語に触れるので、自然と英語に親しむことができ、学んだことが定着しやすいといいます。  

『楽しい』と思う体験こそ記憶に残りやすいんです」と、マイジム事業部の大野雄太さん。「マイジムでは子どもに『教える』ことはしません。子どもが自らやりたいと思うことを『応援する』ことで、英語と運動のスキルが自然と身についていくのです」  (大野さん)

笑顔を見せる大野雄太さん

子どもの中には長時間座るのが苦手だったり、集中力がなかなか続かなかったりする子もいます。ただ机に向かって英単語を覚えるという受け身の方法だけでは、子ども自身も「やらされている」と感じ、自主的に学ぶことをやめたり、「英語って難しいな、嫌だな」と苦手意識を持ってしまったりし、その後の学習意欲に影響を与える可能性があるといいます。      

楽しみながら体を動かすことで、子ども自らが『もっと英語で遊びたい』『英語でこう言いたい』という主体的な意欲が自然と湧いてきます。その意欲があるからこそ、将来、国際舞台で活躍するためのコミュニケーション力を身につけることができるのです」 (同)

長女陽依(ひより)ちゃん(5)と次女奈乃葉(なのは)ちゃん(3)を通わせる亀井瞳さん(36)もマイジムの環境に魅力を感じた保護者の一人です。

公園などで外国人の保護者と話す機会があるときに、子どもたちが躊躇(ちゅうちょ)せず『Hello』『Hi』と自分から積極的にあいさつできるようになったのがうれしいです。マイジムで多国籍のインストラクターと楽しく接しているので、多様な人種や文化に対する国際感覚を身につけることができていると思います」  (亀井さん)

亀井さん親子。「I like English!」と声をそろえる陽依ちゃん(右)と奈乃葉ちゃん

挑戦心を育てながら「夢中」を探す  

この日、レッスン中の10分間だけ、子どもたちが好きな遊具を選んで自由に遊ぶ時間がありました。  

真っ先に鉄棒に向かって遊んでいたのは、鈴木美海(みう)ちゃん(5)。「鉄棒が一番好き。マイジムで練習してできるようになったの」と笑顔を見せます。  

マイジムに通いはじめてから1年半ほど。母の美映さん(35)によると、美海ちゃんはマイジムに参加するまでは、「食べ物の中で何が好き?」と聞いてもはっきり答えず、公園で遊ぶときもほかの子の後ろについていくような性格だったそうです。しかし、マイジムに来てからは「自信を持って、自分の好きなものが伝えられるようになって別人みたい」と驚いていました。  

ジップラインに挑戦する鈴木美海ちゃん

また、レッスンとは別に、「ジャングルタイム」という、施設内の遊具で自由に遊ぶことができる時間もあります。ジャングルタイムは毎日あり、会員であれば何度でも利用することができます。インストラクターのサポートもついていて、「好きな遊具で遊びたい」「この遊具に挑戦してみたい」といった子どもの「夢中」を育てているといいます。       

子どもたちが取り組むプログラムの構成などを考えているのは、インストラクターのアーロン・バクスターさん。アーロンさんが大事にしているのは、子どもが何に興味関心を示しているのかを観察することだといいます。

子どもの『ワクワク』する好奇心や『ときめき』のサインを見逃さない。好きなことをとことん応援することが、その子の個性や主体性を伸ばすことにつながります。そのエキサイトメントこそ、将来何かに情熱をもって取り組むときの大事な原動力になりますから」 (アーロンさん) 

子どもが「夢中」と出会うためには、恐れずに様々な遊具に挑戦しようと思ってもらうことが大切だといいます。例えば、「壁をのぼる」など大きな目標を設定した時、少しずつその達成に近づけるよう、「まずは足の置き場を確認しながら壁についているホールド(突起物)をしっかり握る」など、難しくない小さなゴールを出すように工夫しているといいます。     

子どもの頑張りをしっかりほめながら自信をつけてもらう。それを繰り返すことで、子どもに「挑戦することは怖くないんだ」ということを肌で感じてもらうといいます。  

自身も2児の父であるアーロン・バクスターさん

仮に夢中を見つけても、興味関心が変わるかもしれません。新たな夢中を探すときに大切になってくるものも挑戦心です。だから常に新しいことに挑戦し続けることを恐れない子に育てることが大切だと思っています」(同)。  

「非認知能力」に焦点を当てたアメリカ発祥のジム  

マイジムを運営するトライグループによると、マイジムは1983年にアメリカ・カルフォルニアで誕生。2007年に日本進出し、全国13校で展開しています。対象は生後6週間から13歳まで。  

英語と運動能力を伸ばすだけではなく、協調性、積極性やコミュニケーション力などの「非認知能力」に焦点を当てたプログラムが特徴です。また、子どもの成長過程に合ったプログラムを提供するため、年齢別ではなく10の月齢別のクラスを用意しています(一部のクラスは保護者参加型)。  

室内ジムのため、天候関係なく子どもを通わせることができます。また、角が丸いなど、けがをしにくい遊具をそろえていることも「子どもが全力で遊んでも安心」と好評です。プログラムの内容や遊具のレイアウトも毎週変えているため、子どもたちも新鮮な気持ちでレッスンに挑むことができます。  

撮影:篠田英美

教室情報

「マイジム マイビレッジ校」

住所:東京都江東区豊洲6-4-26

<コース>
月4回のコースの場合、月額1万6500円~2万5000円(税抜き)
※料金やレッスン時間は教室によって若干異なります。
※ジャングルタイムの利用は無制限 
※入会費と年会費は各1万円(税抜き)
※Tシャツ代などの「入会セット」7000円(税抜き)別途必要

新型コロナ感染症対策のため、手洗いと検温を徹底しています。
入会や体験などの問い合わせは 0120・887・837 へ。

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北川サイラ
北川サイラ

1992年生まれ、神戸出身。2016年に朝日新聞社入社。静岡、大津総局を経て、2020年10月から現職。小学生のころは器械体操に夢中でした。趣味は家庭菜園、寺社や銭湯めぐりなど。

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