2020.11.24
習い事Q&A みらのび編集部

2020年度の教育改革で英語の授業にも変化が! 英語は早くから始めたほうがいい?

2020年度の教育改革で英語教育の方針は大きく変化しています。今回は、小学校から高校までの新しい英語教育の意義や内容を見すえながら、小さい時から英語を習得するメリットも知っておきましょう。おすすめの幼児用英語教材も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

戦後最大の規模! 2020年度の教育改革とは

文部科学省が定める教育課程の基準である「学習指導要領」は、時代の変化や子どもが育つ環境を考慮して約10年ごとに改定されています。ここ10年ではグローバル化が目覚ましく進み、子どもたちを取り巻く環境でも、スマートフォンの普及や人工知能(AI)などが身近になりました。

変化の激しい時代に対応していく力を身につけるために、具体的にどのような改革があったのか見ていきましょう。

学習指導要領が10年ぶりに大幅改定

2020年度に改訂された新しい学習指導要領では、教育や学習を通して「資質・能力」をバランスよく育んでいくために、「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力など」「学びに向かう力・人間性など」を3本柱としています。

具体的には、「言語能力の育成」や「外国語教育」「プログラミング教育」をはじめとした教育がより充実し、グローバル化や情報化といった時代の流れに対応しながら、課題に向き合い解決していくための力を育んでいくことを目的としています。

 目玉となるのは英語の抜本的改革

日本の英語教育におけるコミュニケーション能力や表現力の不足は、グローバル化する社会の中でたびたび問題視されてきました。そこで今回の教育改革では、時代の流れに合わせ、将来グローバルに活躍できる人材を育てるため、世界の共通言語である英語の能力を強化する必要が出てきたのです。

新しい学習指導要領のもと、小学校は2020年度すでに始まっており、中学校は2021年度、高校は2022年度に新しい英語教育がスタートします。

 教育改革で小学校の英語の授業はどう変わる?

今回の教育改革で、小学校の英語教育は大きく変化します。今までは5、6年生を対象に行われてきた英語学習が、2020年度からは3、4年生から始まりました。授業はどう変わるのか、詳しい内容を見ていきましょう。

 小学3年生から英語をスタート

学校教育における英語の授業は、小学5、6年生を対象に「外国語活動」という体験型の授業を導入していましたが、今回の改革で小学3年生まで引き下げられることになりました。

基礎的な英語での会話を聞いたり話したりする体験に触れることで、言語や文化への理解を深めることを目標としています。3、4年生の段階では、外国語活動という体験型の学習となるため、1教科としての成績はつきません。

小学5年生からは英語が科目に加わる

小学5年生からは、国語や算数などの教科と同じように「外国語」(英語)が正式教科として授業に導入されています。まず小学5、6年の2年間で中学生の習得する英単語数の約半分となる600~700語の習得を目指し、今まで中学1年生が習っていたような文法を使って基本的な表現ができるよう授業が進んでいくのです。

5年生からは「モジュール学習」も採用

小学5年生からの英語の授業では「モジュール学習」も始まっています。「モジュール学習」とは、通常の授業のように45分間で1教科を行うのではなく、45分を3回に分け、15分の独立した時間で行う授業です。

45分間の授業で学習した内容を、15分間の短時間授業で反復学習できるため、英語の能力が早く身につくメリットあるといわれています。

小学校英語は4技能の基本的な英語力を身につける

小学校の英語教育では、英語の言語活動における4技能、「聞く」「話す」「読む」「書く」の習得を目指します。授業では、担任の先生以外にも専門講師などを導入してコミュニケーション能力を高め、日ごろから英語を聞いたり話したりする機会が得られるような内容が重視されるのです。

 4技能を使う能力を小学校の段階で身につけておくことで、中学校、高校と続く英語学習をより深めていくことができ、総合的に英語能力の底上げにつながります。

 中・高校での英語の授業も変わる

英語学習が小学3年生へと前倒しになったことで、中学校、高校の英語学習も大きく変化します。今までは中学校、高校でトータル3000語の英単語数の習得を目標値としていましたが、今後は小学校から高校まででトータル4000~5000語が目標値です。

中学校、高校ではどのような内容になるのか、それぞれについて見ていきましょう。 

中学校の英語の授業は「英語」で行われる

中学校の英語学習は2021年度から全面的に変わることになっています。習得する英単語数が現行の1200語から1600~1800語に変わり、文法も高校で学習していた仮定法や原形不定詞などが前倒しで学習内容に加わるようです。 

また、授業の方法にも変化があります。中学校では、小学校で習得した単語数と合わせて2500語もの単語を習得することが望まれ、よりコミュニケーション力を高めるために授業そのものを英語で進めることが原則となるようです。

話す能力を養う授業

中学校の英語では、習得した英単語を使って身近な話題や表現などを会話の中で行うことが目標とされています。話す能力を身につけるためにも、ニュースで話題になっている記事や自分が興味を持っている話題を取り上げて発表するような機会も授業に組み込まれるようです。

 高校生はネイティブと流暢にやり取りできることが目標

高校での英語学習は、より幅広い内容について理解することを目標に「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能を総合的に高めていくための授業を行います。高校の新しい学習指導要領に「新聞記事を速読してその場で内容を把握し、議論ができるようになる」という文言があるように、ただ英単語を暗記したり日本語に訳したりするだけでなく、全体の内容をつかみ、正しく意味を理解することが求められるようです。

 そういった能力を身につけるために、プレゼンテーションやディベートなどを取り入れて授業を進めていきます。また大学受験についても、これまでより実践的な英語能力が求められるようになり、試験の傾向も変わってきているため、時代の流れに応じた授業が必要になるのです。

英語教育は早くから始めたほうがいい? メリットとデメリット

2020年度の教育改革で、英語教育は大きく変わることは分かりましたが、英語の学習を早めるとどんなメリットがあるのでしょうか。また、デメリットがあるならば、どう解決したら良いのか考えておくことも大切です。

英語教育を早く始めるメリット

英語教育を早くから始めるといくつかのメリットがあります。まず「英語への抵抗が少なくなる」ことです。好奇心旺盛な子どもの時期に英語学習を始めると、日常生活の延長上で自然と英語の勉強ができます。日本語以外の言葉を話すことにも、恥ずかしさや抵抗を感じにくいようです。

また、「英語脳や英語耳が鍛えられる」と言われています。「英語脳」とは日本語に訳さずダイレクトに英語を理解する能力、「英語耳」とは日本人が聞き取りにくい英語特有の発音を理解できる力です。これらは、小学生の時期までに身につけておかなければ、以後習得するのは難しいという説もあります。

 このほか、早くから異文化に触れることでグローバル化する社会を受け入れやすくなるメリットもあるようです。

早く始めることで考えられるデメリット

英語教育を早くから始めるデメリットは、母国語、つまり日本語の習得に影響を及ぼす恐れがあることです。英語教育が授業に組み込まれることによって国語の学習時間が減ると、日本語が未熟なままになったり、物事のベースとなる論理的思考が習得できなくなったりする可能性があると考えられています。

別のデメリットとしては、子どもの意思に反して親が英語教育を無理強いすると、英語に対する嫌悪感が刻み込まれてしまうことです。幼い頃から英語に触れ「英語脳」を育てたいと考える親の気持ちも理解できますが、「子どもが積極的に学んでいるか」「嫌がっていないか」を念頭に、子どもの気持ちも尊重しながら導く必要があります。

英語は「触れる」程度から始めよう

早い時期から英語教育を始めることには、メリットとデメリットがあるとお伝えしました。英語に抵抗を感じることなく「英語脳」や「英語耳」を鍛えながら、嫌がらずに英語学習をするには、どのような英語教育を行えばよいのでしょうか。

 それには、まず英語に「触れる」ことから始めてみましょう。特別な英語学習ではなくても、日常生活の中で英語を取り込むだけで子どもが英語に触れる機会を作ることができるのです。

子どもが興味を示すかどうかを見極める

子どもが英語学習に抵抗なく取り組み、スムーズに習得していくためには、英語に対して興味を示すかどうかも大切なポイントになります。例えば、小さな子どもなら英語の歌を聴かせたり、海外アニメや動画を流したりして反応を見るのも方法です。

 そのほか、親が簡単な英語の歌を歌ったり海外のカードゲームや玩具を取り入れたりすることもよいでしょう。子どもが何に興味を示すかによって、抵抗なく英語に触れさせることができます。

教材を買う前にテレビやアプリを効果的に使ってみる

子どもが英語に興味を示したとしても、教材に興味を持つとは限りません。すぐに教材を買うのではなく、まずは英語のテレビ番組や動画、英語教育アプリから始めてみると良いでしょう。

子どもが興味を持つジャンルがわかってきてから、それから見合った教材を与えても遅くはありません。

 英語に興味が出てきたら…幼児向け英語教育教材

さまざまな方法で英語に触れる機会を与え、子どもが英語に興味を示し始めたら、英語教育の教材をスタートするのにちょうど良い時期です。小学校から英語教育に合わせて、幼児向けの英語学習教材にも、子どもがより楽しく英語を学べるように多くの工夫がなされています。

ここからは、幼児向け英語教育6つをご紹介します。対象年齢や費用、詳しい教材の内容を見ていきましょう。

 パルキッズ

子ども向け英語教材「パルキッズ」は、英語で話す日常会話などの音声をかけ流すだけで、自然と英語を身につけられることを目指した教材です。0~8歳の子ども向けの「パルキッズプリスクーラー」は、毎日90分音声をかけ流すことで英語をインプットし、1日5分のオンラインレッスンを取り入れることで、子どもの「英語耳」と「英語脳」を育みます。

価格は、2年間分のオンラインレッスンに30カ月分のサポートがついて、8万4700円(税込)。

ワールドワイドキッズ

ベネッセコーポレーションの「Worldwide Kids(ワールドワイドキッズ)」は、乳幼児から小学生を対象とした英語教材です。DVDやCD、絵本や玩具などの教材は、日常会話を中心にすべて英語で展開し、最終的にはネイティブの同世代と同じくらいの語彙数を習得できるよう設計されています。

教材は0歳用から始まり、体験を変えながら英語が習得していける6段階のステージに分かれています。価格は、0歳から始めると分割で月々4500円(税・送料込)、1歳からでは月々3,900円~(税・送料込)です。

アルクの「えいご絵じてん SUPER」

3~12歳までの子ども向け英語教材「アルクのえいご絵じてん SUPER」は、子どもの日常生活に身近な英単語2200語が書かれた絵本を、イラストと音声タッチペンを使って学習できる教材です。

小学校英語で学ぶ600~700語を網羅し、英単語だけでなく英会話や歌も充実しているうえ、辞書として調べる機能もあるので成長に合わせて長期間使うことができます。約10年間使えて1万4960円(税込)と低価格なので、英語教育を気軽に始めたい人にも良さそうです。

こどもちゃれんじぷち

ベネッセコーポレーションが発売する「こどもちゃれんじぷち」は、1、2歳向けの知育教材です。1歳から触れていきたい生活習慣や言葉、人との関わり合いなどを、玩具やDVD、絵本を使って学びます。 

毎月のDVD教材には、同じ映像に日本語と英語の音声切り替え機能があり、慣れ親しんだ映像を見ながらネイティブスピーカーの英語に触れることが可能です。耳が柔軟な1、2歳の時期に日本語と英語を同時に学べるのもメリット。価格は、12カ月一括払いの場合月々1980円(税込)です。

 七田式「7+BILINGUAL」

「7+BILINGUAL(セブンプラスバイリンガル)」は、3~12歳の子どもを対象とした英語教材です。右脳を活性化させて学習する「七田式教育」を英語教材にも取り入れ、「忘れない英語」を身につけることを目指しているそうです。

「世界旅行」をテーマとした教材を使い、CDやテキスト、音声ペンを連動させて日常会話やさまざまなシーンでの英語に触れながら、子どもの学ぶ楽しさを引き出し飽きずに学習できます。価格は、教材一式で3万2780円(税込)です。

すまいるぜみ 「えいご」

幼児向け通信教育「すまいるぜみ」は、小学生になるまでの読み書きや日常生活など10分野の教材を、専用タブレット端末を使って学習する教材です。文章読み上げ機能や、自動丸つけ機能なども備わり、幼児期の学びの楽しさをサポートしてくれます。

「えいご」の教材では、英語の発音を聞いて真似することでネイティブの発音が習得でき、声に出すという学習方法で英語をしっかりと定着させることができるようです。価格は、「年中コース」「年長コース」それぞれ月々3278円(税込)、専用タブレット代が1万978円(税込)となっています。

まとめ

新しい教育改革ではグローバル社会に対応できるよう、2020年度から英語教育は大きく変化しました。今後の時代を見据えて、早い段階から日常的に英語に触れておくことは大変重要なことです。

まずは、小学3年生から始まる英語教育をスムーズに進められるよう、英語への抵抗がない幼児期からの英語学習を考えてみてはいかがでしょうか。今回ご紹介した英語教材もぜひ参考にしてみてください。

みらのび編集部
みらのび編集部

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