2021.02.02
習い事Q&A みらのび編集部

小学校で必修化したプログラミング教育とは? 家庭で学習できる教材やアプリを紹介

この記事では、2020年度から必修化した小学校のプログラミング教育について、その目的や経緯、具体的な学習内容や準備できることなどについて解説します。

プログラミング教育必修化の流れ

プログラミング教育とは

プログラミングは、コンピューターを動かすための指示づくりのこと。専門的なスキルであり、一方でその論理的な考え方はさまざまな分野にも応用できます。

新しい学習指導要領では、コンピューターを扱う基礎知識や情報モラル、プログラミング的思考などを含む「情報活用能力」が、言語能力と同様に「学習の基盤となる資質・能力」に位置づけられました。

プログラミング教育で養われる力

小学校の学習指導要領でプログラミング教育が求めていることは、一般的に必要とされる文字入力などといったコンピューターの基本的な操作とプログラミング的思考の育成です。

プログラミング的思考とは、何をどう組み合わせたらどんな結果を招くのかを、論理的に考える力のこと。論理的に考える力を習得すれば、プログラミングに限らず、物事を順序立てて考え、行動する力を養うことができます。

プログラミングを学ぶ必要性とは

仕事を最新技術によって自動化して効率化するためにも、人間の手でプログラミングをする必要があります。

また、予測できない困難に向き合い、解決するための力として、プログラミングで学べる論理的思考力、想像力、判断力、表現力といったさまざまな能力が必要とされています。

プログラミング教育が始まるのはいつから?

具体的に何年生から、どういった内容のプログラミング教育をするのかは、学習指導要領では決められていません。教育内容は、各教育委員会や学校が学習指導要領を参考にして決めます。

文部科学省が公表している「小学校プログラミング教育の手引」や、各省庁合同で作られた「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」には、その事例が詳しく紹介されています。多くは小学3年生以上を対象とした事例ですが、低学年を対象とした事例も紹介されています。

「未来の学びコンソーシアム」の取り組み

「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」をプロデュースしているのは、「未来の学びコンソーシアム」です。

「未来の学びコンソーシアム」は、文部科学省と総務省、経済産業省が、プログラミング教育を普及・推進するために発足しました。学校関係者とIT企業などをつなぐ役割や教材の開発、それぞれの学校で実践しているプログラミング授業の共有に取り組んでいます。

小学校のプログラミング教育は4つに分類される

プログラミング教育は、学習指導要領に沿って各教科に取り入れられていますが、クラブ活動でも学べます。

文科省では、プログラミング学習の活動を6つに分類しています。ここでは、小学校の教育課程内で行われる4つの指導例を解説します。

1.学習指導要領の例示を元にプログラミングを学習する

小学校でおこなわれるプログラミング教育は、既存の教科と組み合わせて、それぞれの学びをより強固にするねらいがあります。

学習指導要領には算数や理科の授業例が紹介されているため、その例示をもとにプログラミング学習をします。

小学5年生の算数では正多角形をプログラムによって描いたり、小学6年生の理科では電気を無駄なく使うためにセンサーを使ったモーターの制御方法を考えたりするものがあります。

2.各教科の学習に独自のプログラミング教育を取り入れる

学習指導要領にある各教科内で実施しますが、例示をもとにせず、独自の取り組みを行う場合もあります。低学年に向けた学習も実施されます。

これまでに、音楽の授業のときにリズムのループを作る体験や、国語の授業で助詞の使い方を学ぶプログラミング体験などが行われています。

3.各教科とは別にプログラミングの学習時間を設ける

教育課程内で、各教科の学習とは別に時間を確保し、プログラミングに必要な基本知識や技能を勉強します。

プログラミングを、視覚的・体感的に理解して、より身近に感じてもらうために、体験の場を設ける場合もあります。    

4.クラブ活動などに取り入れてプログラミング教育を実施する

小学校で実施するパソコンクラブのクラブ活動など、特定の児童を対象にして、教育課程内でプログラミング教育を行います。年齢の異なる児童が協力し、教え合うこともあります。

クラブの見学者に体験してもらうためのゲームを作ったり、プログラミングコンテストに挑戦したりする児童もいます。

これら4種類の活動のほかには、小学校を会場としながらも教育課程外でプログラミングの活動をする場合や、学校外で活動をする場合が考えられます。

入学前に準備できること

小学校入学前やまだ授業が始まっていない子どもと事前に学びたい保護者には、どんな選択肢があるのかをまとめました。

プログラミング教室に通う

基礎から順を追って学べるのはプログラミング教室です。家庭で学ぶより費用はかかりますが、子どものスキルやレベル、興味のある分野に合う指導が受けられ、わからないことを質問できます。

オンライン学習や家庭学習用の教材を取り入れる

プログラミングは、オンラインスクールで学ぶほか、ブロックやロボットを取り入れた教材などを用いて自宅で学習することもできます。

リラックスできる環境で、自分のペースを保ちながら学びたい子どもには適しているかもしれません。保護者が一緒に参加できるものもあります。

プログラミングアプリを探す

スマホやタブレットを使う直感的な学習アプリもあります。

難しい文字入力が必要なく、指で描いた絵を指定の場所に移動するだけでプログラミングできる初心者向けのものなら、小さな子どもでも楽しめるかもしれません。

家庭向けのプログラミング教材・アプリは?

教材やアプリは、遊び感覚でプログラミングを学べるものから、本格的に学びたい人向けの教材までさまざまです。小さな子どもたちには、遊びながら学べる教材の方が抵抗なく始められるでしょう。

ここでは、自宅でできるものや、学習指導要領に基づいて作られているもの、プログラミングの知識がなくても直感的に操作できる教材などを紹介します。

LEGO®WeDo 2.0

「LEGO®WeDo 2.0」は、レゴ社の教育部門レゴエデュケーションが販売する、小学生向けのプログラミング教材です。

同部門は、手を使ってレゴブロックを組み立てる学び方にデジタルを融合させて、創造力や論理的思考力、問題解決力を伸ばせるよう工夫した教材を販売しており、幼稚園から高校生まで、知識レベル別に教材が選べます。

また、教材を使って子どもにどう学んでもらえばいいのかを詳しく解説したレッスンプランもウェブサイトで紹介されているため、学習指導要領に沿った学習が可能です。

Ozobot EVO(オゾボット エボ)

「Ozobot EVO」 は手のひらサイズのロボット。紙に描いた線をたどって走り、色を識別して停止したりUターンしたりします。

紙とペンを用意して線を描きながら、指示を出したり変更したりするため、手を使ってプログラミングを学べます。ロボットは、タブレット画面に表示された線にも反応します。試行錯誤を手軽にするために、画面上で遊ぶこともできます。

Cubetto(キュベット)

「Cubetto」は、木製ロボットを動かすプログラミング教材です。指示用のボードに、前後左右などの動きが設定されたパーツを当てはめると、ロボットが指示通りに走る仕組み。

対象年齢は3歳から。小さな子におすすめです。

プログラミングロボットダッシュくん

「プログラミングロボットダッシュくん」は、スマホやタブレットをラジコンのコントローラーのように使って、ロボットを操作できるおもちゃです。

6種類の無料アプリが用意されており、進む、回る、話すなどの動きを組み合わせてロボットを操作する単純な内容から、プログラミング言語「Swift」を使ってコーディングを行うもの、オプションの鉄琴をつけて演奏させるものなどがあります。

少しずつ慣れながら、難易度の高いプログラミングに挑戦できます。

Scratch(スクラッチ)

「Scratch」は、マサチューセッツ工科大学のメディアラボが提供している教材です。主に8歳から16歳向けにデザインされており、文字の書かれたブロックを組み合わせてプログラムを組みます。キーボード操作に慣れていない小学生も使えるよう、やさしく作られたプログラミング言語です。

ウェブサイトにアクセスすれば誰でも無料で利用可能。世界中にユーザーがいるため、作品をウェブサイトに投稿して反応を見たり、公開されたものを閲覧したりして、参考にすることで刺激を得られます。

NHK Eテレのプログラミング番組「Why!?プログラミング」でも「Scratch」は題材として使われており、わかりやすくて楽しい解説が人気です。

Viscuit(ビスケット)

「Viscuit」は、ウェブサイトやスマホ、タブレットアプリで学習する教材です。文字を使わずに、マウスを動かしたり画面をタッチしたりして操作しながら直感的に学べる、ビジュアルプログラミング言語です。

特徴的なのは、画面上に表示されたメガネ型のツールです。左右のレンズに自分で描いた絵を当てはめ、その配置のズレや組み合わせを生かしてさまざまなアニメーションを作ることができます。

「なんとなくこっちのほうに動かしたい」というドラッグ&ドロップによる大雑把な指示を正確に認識して動いてくれるため、簡単な入力でなめらかな表現が可能です。

小学生からはじめるわくわくプログラミング

「小学生からはじめるわくわくプログラミング」は、8歳以上の子ども向けに「Scratch」を題材にして作られた学習書です。

国語や算数などの小学校で学ぶ教科にちなんだ作例をもとに、楽しみながらプログラミングが学べるよう工夫されています。     

5歳以上向けから9歳以上向けのものまで、6種類の選択肢があります。

まとめ

プログラミング教育は、ITに強い子どもを育成するためだけのものではなく、効率良く物事を考える力や、問題に対処する力を育むねらいがあり、世界中で取り入れられています。この記事を参考に、どんな教材がお子さんに合うか探してみてください。

みらのび編集部
みらのび編集部

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