2021.01.04
習い事Q&A みらのび編集部

小学生の英語教育、何から始める? おすすめの学習方法や費用を紹介

2020年度の教育界で話題になった、小学校の「英語教育改革」。これを機に子どもに本格的な英語教育を受けさせたい、と感じた方もいるのではないでしょうか。小学校における英語教育の現状、今からスタートできるおすすめの英語教育についてご紹介します。

小学生の英語教育の歩みと現状

2020年度から実施された新しい学習指導要領に基づき、日本の小学校の英語教育が大きく様変わりしました。それに伴い、小学校のみならず、中学校や高校、大学入試でも英語に大きな変化が起きています。まずはこれまでの小学校の英語教育の歩みを振り返るとともに、2020年度から英語教育がどのように変化したのかをご紹介しましょう。 

日本の英語教育はいつからはじまった?

日本における英語教育は、明治初期~中期にかけて、主にエリート教育の一環として取り入れられました。当時は文明開化という時代の気風の中で欧米を師と仰ぎ、英語は「欧米の知識や文化を積極的に取り入れるための手段」と考えられていました。

当時は全国各地に官立の外国語専門学校や私塾が作られ、「お雇い外国人教師」による英語教育が積極的に行われていました。しかしその後、日本語を重視する教育へと方向転換します。さらに戦争の影響もあり、英語教育は姿を消していくこととなります。

小学校における英語教育の歩み

1992年、大阪市にある2つの公立小学校が文部科学省より「英語教育を含む国際理解教育研究開発校」に指定されました。1996年には、研究開発校は各都道府県に1校ずつ指定されます。これらの指定校を中心として全国の小学校現場で英語教育が徐々に広がりを見せるようになりました。しかし当時の教育は現在のような英語教育というよりも、国際理解教育の意味合いが強いものでした。

 その後1998年に、2002年より実施される「小学校学習指導要領」が告示、新設された「総合的な学習の時間」の一環として外国語会話が導入されることとなりました。これによって小学3年生以降、英語教育を実施する時間が確保できるようになり、本格的に英語教育が広がっていきます。

 2011年には英語教育が「外国語活動」と名づけられ、小学5、6年生の必修科目となりました。そして1992年の小学校英語教育スタートから28年の時を経た2020年、小学校での英語教育がさらに大きな変化を迎えました。

現在の小学校における英語教育

2020年からの学習指導要領では、小学5、6年生が対象となっていた外国語活動が、小学3年生に前倒しされました(2018年度より一部学校で実施)。具体的には小学3、4年生で、外国語活動を1コマ45分、年間で35コマ実施されることになりました。授業は体験型学習で、イラストや実物を用いたクイズを通して英語の発音に慣れ親しみ、あいさつや身の回りのことをテーマに、実際にコミュニケーションをします。小学5、6年生からは英語が通知表に成績がつく「教科」となります。授業時間は年間70コマ。「聞く」「話す」はもちろんのこと、簡単な表現や語句を「書く」「読む」ことも学習していきます。

コミュニケーション能力の育成

新しい英語教育では、「聞く」「話す」に「読む」「書く」が加わったことが大きな変更といえるでしょう。従来の小学校における英語教育では、子どもたちが英語に慣れ親しむことを重要視していました。しかし、これからは「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランスよく育むことが求められます。

 とはいえ、小学校の英語教育の本来の目的は、「コミュニケーション能力の育成」であることに変わりはありません。そのため、4技能の取得だけに注力するのではなく、まずは子どもたちが「英語でコミュニケーションすることが楽しい」と思えることが大切です。

「読める」から「話す」英語の重要性

今は、小学校のみならず、中学校・高校の英語教育、そして大学入試にも変化が起こりつつあります。中学校や高校の英語の授業では、「話す」練習を含めた活動型の授業が主流となり始めています。英語の授業は先生も生徒も英語のみでやり取りする「オーラルメソッド」をすでに採用している公立学校も少なくありません。

 また、大学入試では4技能すべての能力を適切にはかるために、英検やTOEICなど民間の検定試験が広く採用されるようになりました。

 一昔前まで、英語学習の目的は「読める」ことでした。そのため中学校や高校の英語学習、大学入試でも、文法理解を基にした読解や翻訳が重要視されていました。

 いまや英語は外国人とのコミュニケーションの必須ツールとなり、英語学習の目的も、より実用的になっています。将来の英語コミュニケーション能力の素地を作るためにも、小学校の英語教育が重要である、というのが現在の考え方なのです。

今から取り組むべき英語教育

英語のコミュニケーション能力をしっかりと身につけるためには、学校だけでなく家庭でも積極的に英語を学ぶことが必要です。続いては、英語教育に取り組むメリット、家庭での英語学習の必要性について考えていきましょう。

 小学生から英語教育を取り入れるメリット

小学校の授業で英語に触れることで、お子さんが「楽しい」と認識できるようになればしめたもの。「聞く」「話す」に「読む」「書く」も加わってくるので、当然難易度もアップしますが、好奇心旺盛な子ども時代に学習しておけば、スムーズになじむことができます。英語を通して異文化に親しむきっかけとしても大いに役立ち、多様な文化を受け入れる素地が形成されるでしょう。

 英語を身につけるために必要なこと

小学5、6年生から本格的に4技能の取得が始まりますが、それまでに身につけておきたいのは「聞く力」と「伝える力」です。

 学習内容が大きく変化したとはいえ、「英語でのコミュニケーション能力の育成」という目標に変化はありません。なかでも小学生のうちに英語の「音」に慣れ、音を聞き分けることが重要です。

 英語と日本語は音韻体系が大きく異なります。この違いを聞き分けられることにより英単語や英文を聞くこと、発音することがだんだんできるようになります。しかし、音の聞き分けに苦手意識を抱いてしまうと、それに続く「話す」「読む」「書く」技能の取得にもつまずいてしまう可能性があります。まずは英語の音やリズムに親しむことから始めましょう。

 小学生で英語を学ぶためには何から始めるべき?

子どもたちが英語学習を受け入れるために必要なのは、「英語が好きだという感覚」と「外国の人たちや異文化に興味を持つ好奇心」です。そのためには、各家庭で英語に慣れ親しむ環境を整えることが重要です。

 子どもたちが大人になった時に社会に求められる英語のレベルは「日常会話程度」ではなく、英語で交渉やプレゼンができる「現場で使える英語力」です。このレベルに到達するには、非常に長い時間がかかります。

 そのため、子どもたちが最後までモチベーションを持続できるような「やる気」と「好奇心」、そして「英語が好き」と思う気持ちを育んであげること、その環境づくりから始めましょう。

 子どもと一緒に英語に触れる

子どもたちが「英語って面白い」「英語をもっと勉強したい」と思う気持ちが、欠かせません。そのためには、毎日の親子の時間にほんの少し「英語教育」を意識してみることが大切です。

 例えば、子どもたちが好きな英語の歌や興味を示した英語の絵本を、繰り返し聞かせてあげたり読んであげたりするのも効果があります。また、朝学校へ行く支度をしているときやお風呂に一緒に入っている時、寝る前など、ちょっとしたすき間時間を利用して、子どもと一緒に英語の歌を歌ってみる、英語の早口言葉で遊んでみるのもよいでしょう。

 毎日ほんの数分でもいいので、子どもが自然に英語に触れる時間をつくってあげることで、子どもの関心や興味はだんだんと高まっていくものなのです。

 英語を学ぶおすすめの方法を紹介

小学校の英語教育が本格化するにあたり、子どもたちにしっかりと英語を学んでほしい、と考えている方は少なくないでしょう。そこで、ここではおすすめの英語学習法をいくつかピックアップしてご紹介します。子どもの性格や英語レベルと照らし合わせて、どれがわが子にぴったりの学習方法か考えてみてください。

 英語教室に通う

子どもたちが英語を学ぶ方法として、英語教室や英会話教室が真っ先に思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか。子どものころから英語教室に通う最大のメリットは、早い時期から英語に慣れることができる、という点です。

 また、個人差はありますが、英語教室に通うことで英語が話せるようになります。たとえ片言であっても、「英語が話せる」ということは子どもたちの自信にもつながりますし、英語学習のモチベーションも維持できるでしょう。

 さらに、ほとんどの英語教室には外国人講師が在籍しているので、躊躇(ちゅうちょ)せずに外国人とコミュニケーションを取れるようになります。ただし、長く続けるためには、子どもはもちろん、親も送迎や月謝の負担などモチベーションを維持する必要があります。

 英語の通信教育を受ける

一昔前の「通信教育」というと、大量の教材やCDが送られてくる……というイメージでしたが、最近の通信教育は大きく様変わりしています。英語の通信教育も例外ではなく、いまや「タブレットやパソコンを使用した学習教材」や「オンライン英会話」が主流です。オンラインの通信教育は、教科書の保管場所に困りません。さらに音声や映像を使用してわかりやすく学習することができます。

 もちろん、教材や問題集が数か月に一度自宅に届き、それを解いていく……という従来の通信教育を続けているところもありますし、オンラインと紙を併用しているところも少なくありません。自分の好きな時間に取り組めることが通信教育のメリットですが、強制力がないため、「続けよう」という強い意志が必要です。

 家で映画や本で学ぶ

通信教育を利用しなくても、英語を自宅で学ぶ方法はたくさんあります。例えばディズニー映画など、子どもが好きな映画を英語音声で見て、印象的なセリフや劇中歌を一緒に口ずさむのも1つの方法です。子どものお気に入りのシーンを繰り返し鑑賞することで、子どもは自然とフレーズを覚え、英語を聞くことに慣れ親しんでいくでしょう。

 アルファベットを理解できるようになった子どもには、絵本や児童文学の洋書を読むことで英語を学ぶ方法もおすすめです。まずは1ページ1~2行の簡単な絵本からスタートして、慣れてきたら徐々に文字数が多い本に移行していきましょう。物語の流れに興味を持つことで、英語そのものを楽しみながら学習できるようになります。

 英語をアプリで学ぶのもおすすめ

最近では、子ども向けの英語教育アプリがとても充実しています。無料で使用できるアプリもたくさんあるので、それらを利用して英語学習をするのもおすすめです。ほとんどのアプリは楽しく英語が学べる工夫がされているので、子どもたちはゲーム感覚で学習することができるでしょう。

 ただ、英語のアプリは膨大な数があるので、子どもに合わないものを選んでしまうと途中で飽きてしまうことも。また、スマホやタブレットに不具合が起きたり、アプリのアップデートなどで使用できなくなったりすると、全く勉強ができなくなってしまうので注意しましょう。

 英語教育にかかる費用

英語教育を始めるにあたり、どれくらいの費用がかかるのかも気になるところです。例えば大手の英語教室に通う場合はレッスン代の他に、教材費、教室使用料などもかかります。

大手英語教室のレッスン料の相場は、

入会金…5000円~

レッスン代…月額5000円~1万3000円

教材費…2万円~

その他に各種英語検定を受ける場合、検定料が2000円程度必要となります。


通信教育の場合は3000~6000円程度が相場だといわれおり、英語教室よりも費用を抑えることができるでしょう。ただし、大手の子ども向け通信教育の中には、英語単体ではなく、主要3教科など他の教科と組み合わせて申し込まなければならない場合もあります。

その他、スマホやタブレットの無料アプリや英語学習の無料動画を視聴すれば、費用をかけずに英語学習に取り組めることができるでしょう。

まとめ

小学校での英語教育が本格化したことで、家庭での英語学習の必要性を痛感している方も少なくないでしょう。数ある英語教室や教材の中から、子どもに最適な学習方法を見つけてあげることが、子どもが「英語好き」になる第一歩です。

みらのび編集部
みらのび編集部

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