2021.03.02
習い事最前線 みらのび編集部

ロボットを動かしプログラミング思考を学ぶ「mTiny はじめてのプログラミング」

3月は習い事選びのゴールデンシーズンです。みらのび編集部では、ユニークな取り組みをする教室をご紹介する「春の習い事最前線」を不定期連載します。今回、取材に協力いただいたのはアフタースクールのウィズダムアカデミーが開講している「mTiny はじめてのプログラミング」。ロボットを動かし、プログラミング思考を学びます。

おもちゃで遊ぶ感覚でプログラミング

小さい時からプログラミングを学ばせたいけれど、「PCやタブレット操作は、年齢的にまだ無理」というお子さん、「デジタル機器の画面は目の負担が気になる」という親御さんも少なくないはず。ロボットトイを使うmTinyなら、デジタル機器の操作ができなくても、プログラミング思考の初歩を学ぶことができます。

mTinyは、中国・深圳のSTEM教育プロバイダー Makeblockが開発した幼児用プログラミング入門ロボット。付属の地図パネルで仮想の街を作り、その上にロボットを走らせます。
自分がイメージするロボットの動きを考えて、あらかじめプログラミングします。「開始」や「実行」・「直進」・「右折・左折」・「繰り返し」そして「掛け算」の紙の指令カードをパズルのように組み合わせ、電子ペンでなぞってロボットにデータを取り込みます。
子どもたちの論理的思考力や問題解決能力を鍛えると同時に、自律的な学習を通して、探求心や創造性を刺激する内容になっています。

パネルで街の道路を作り、その上をロボットが動く。

スタートとゴールを設定し試行錯誤

取材時のレッスンは全22回あるカリキュラムの終盤戦。地図パネルで作った街を舞台に、先生と生徒が一緒にストーリーを考え、mTinyの動くルートを設定します。スタートとゴール地点を最初に設定し、ルートを頭に思い浮かべながら生徒自ら指令カードの組み立てを考えます。
「4回前にすすんだら、T字路にぶつかるから、2回右にまがって…」同じ柄のカードを重ねていくうちに、生徒はハっとした表情で、「くりかえしのカードを使えばいいんだ!」と気づいた様子。
試行錯誤を重ねた後、プログラミングが完成したらタッチペンでカードの流れを読み取り、記憶させます。実行カードを押すと、いざ出発進行! 直進、右折して、病院に到着すると、ロボットの目の部分が病院マークの十字にピカピカ点灯! 無事正解のルートでゴールにたどり着きました。

その後も時間が許す限り、ルートをいろいろ設定して指令カードの組み合わせに挑戦。「ゴールが遠すぎた!カードが足らないよ~!」「じゃあスタートの位置を変えてみる?それともゴールを変える?」「スタートを変える!」「ここは何回繰り返せばいい?」「3回!」先生と生徒で話し合いながらルートを見直して何度もトライ!達成感に満ちた表情が見られるレッスンでした。

紙の指令カードをパズルのように組み合わせ、ロボットの動きをプログラミングする。

ロジカル、探求心、やりぬく力が育つ

mTinyは、ハーバード大学のハワード・ガードナ―教授が提唱する「多重知能理論」に基づいて設計されています。PCやタブレットが未経験のお子さんでも、自分でストーリーを作ったり、地図パネルを組み立てながらロボットが進む順序を考えたりと、遊びの中に学びが包括されています。一見遊んでいる風でも、論理的に考える力や問題解決能力など、プログラミング思考の初歩が身につくこと間違いなし。

また、小さい子どもにとっては、「プログラミング」や「指令」という概念そのものを理解するのはハードルが高め。先生も「友だちにお願いする時はどうしたらいい?」「右に進むってことはどっち向き?」などとわかりやすく質問し、子どもたちに考えさせるよう促します。トライ&エラーを繰り返すことで、探求心ややり抜く力も育まれるでしょう。

実際に手で触れながら遊ぶため、方向感覚や空間認知能力にもつながる。

幼児でもかけ算カードが使えるように

ビジュアルがシンプルで親しみやすく、プログラミングにそれほど関心のなかった生徒さんも遊び感覚で受講できるのがmTinyのいいところ。他のプログラミング教材に比べると女の子のファンが多いことも特徴だそう。
「『今日は mTinyだ!早くレッスンの時間にならないかな~』と、毎回レッスンを楽しみにしてくれる生徒さんが多いですね。レッスンを始めたばかりの時期は、お友だちどうしで協力したり譲り合ったりできなくても、次第にできるようになって成長を感じますね」と講師の水谷ユミ先生。

年中・年長クラスでも、かけ算カードやリピートカードを難なく扱えるそう。参加していた年長の6歳生徒さんも「ゴールにたどり着くのが楽しい」とのこと。プログラミングの勉強、と肩肘張らず、遊びとして取り入れられるのが魅力です。

ロボットが警察署に到着したところ。ゴールによって目の模様や音楽が変わるしかけが面白い。

取材を終えて

「PCやタブレットを使わないプログラミングって一体どうやるのだろう?」と疑問に思っていました。ロボットが右、左どちらに曲がるのか生徒さんが考えている様子を見ていて、「空間認識能力が鍛えられたら、将来、デザインや建築、アートなどにも関心が向くかも?」と想像がふくらみました。この日一番驚いたのは、幼児の生徒さんが、「くりかえし処理」の部分でかけ算の概念を理解していたこと。遊び感覚で取り組みながらも自然とアルゴリズムの理解につながっていることに、学びの本質を感じました。(真貝友香)

教室情報

「mTiny はじめてのプログラミング」(運営:株式会社ウィズダムアカデミー)は都内3カ所で開講しています。
詳しくはこちらをご覧ください。

みらのび編集部
みらのび編集部

いま子どもに本当に身につけさせたい生きる力「未来型スキル」の情報をお届けします。すべての子どもに夢中を!

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