2021.03.09
習い事Q&A 白根理恵

アンプラグドプログラミング教材まとめ!パソコンなしでプログラミング的思考を学ぶ

パソコンを使わなくても、プログラミング的思考を身につけることはできます。絵本やボードゲームで遊びながら、論理的な思考方法を育てることができ、将来、プログラミングを学ぶときにも役立つことができます。パソコンを使わずにプログラミング的思考を学ぶ方法は、アンプラグドプログラミングと呼ばれています。学校だけでなくて、家庭で取り組みやすい方法をご紹介します。

今日のポイント

  1. パソコンなしで学ぶ「アンプラグドプログラミング」とは?
  2. アンプラグドプログラミングのメリットとは
  3. アンプラグドプログラミングの実践例は?
  4. アンプラグドプログラミングはどんな教材や学び方があるのか

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パソコンなしで学ぶ「アンプラグドプログラミング」とは?

アンプラグドプログラミングとは、パソコンを使わずに絵本やカード、ボードゲームなどを使ってプログラミング的思考を学ぶ方法です。コンピューターやアルゴリズム(計画通りに実行すれば問題を解決できる数学の公式のようなもの)の考え方に基づいた論理的思考や問題解決型の思考のことで、幅広い分野に生かせます。

体を動かして遊びながら学べるので、パソコンの前でじっと座るのが苦手な子どもでも、自然と身に付けられるのが特徴です。「問題を解決するためにはどのようなアルゴリズムが必要か」「コンピューターにできて人間にできないことは何か」などを体感的に考えられるきっかけにもなるでしょう。

アンプラグドプログラミングのメリットとは

1.電子機器なしで学習できる

パソコンやタブレットなどがなくても実践できるのが、アンプラグドプログラミングの大きな特徴です。ひとり1台ずつ端末を用意できない学校や家庭でも学習を始められ、コンピューター言語でコードを書くコーディングに入る前にプログラミング的思考を育てられるメリットがあります。

2.「コンピューターの仕組み」を感覚的に理解できる

アンプラグドプログラミングは体を動かして学ぶため、アルゴリズムやコーディングといった「コンピューターの仕組み」を感覚的に理解できます。

アルゴリズムを体感できる学習には、アートの要素を取り入れ、みんなで1つの絵を描くようなアクティビティがあります。例えば、指示役と実行役が協力してプログラミングを行うものでは、「自分の思い通りに描いてもらうために、複数のアルゴリズムを組み合わせて、親や友だちに指示を出す」というプログラミングの経験をすることができます。

子どもに1つずつアルゴリズムを割り当て、「赤い円を描くアルゴリズムは、赤い円を描く以外のことはできない」「円の大きさを変えて描くことは指示があればできる」などのルールをもとにして、指示役の言う通りに絵を描くことで、命令と実行というコンピューターの基本を感覚的に理解できます。

3.アンプラグドプログラミングは遊びと同じ感覚で学べる

アンプラグドプログラミングには、複数名で行うアクティビティやゲームがたくさんあります。1人でコンピューターに向かうことが苦手な子どももいますので、いきなりパソコンで学ぼうとしても、プログラミング学習自体に抵抗感を持ってしまうかもしれません。ビジュアルプログラミングやHTMLなどの言語を学ぶ前に、みんなで遊びながら慣れていくことから始めれば、プログラミングは楽しいという感覚を得るきっかけができ、パソコンを使った学習をスムーズに進めるための準備ができます。

本格的なコーディングスキルを学ぶ前にプログラミング的思考を身につけるための、準備体操的な学習ですので、プログラミングのスキルを身に付けるよりも、コンピューターやアルゴリズムの仕組みを体感的に学ぶことが目的です。プログラミングやコーディングを学ぶには、基本的なプログラミング的思考が身についていることが大切ですので、アンプラグドプログラミングのように、遊びの中にプログラミングの要素を上手に組み込み、子どもが自然と慣れ親しめるような学習方法を探している人にはおすすめです。

アンプラグドプログラミングの実践例は?

「ルビィのぼうけん」シリーズ

知育絵本の「ルビィのぼうけん」シリーズには、プログラミングの概念を学べるさまざまなアクティビティが載っています。その中から、マス目を使い最短距離で目的地までの道順を作る、というアクティビティでアルゴリズムを学習した例を紹介します。

1マスごとに「右に曲がる」「まっすぐ行く」などの指示(アルゴリズム)を出して、あらかじめ決めた目的地まで一番早く到着できる道案内を作らせます。

自宅から駅までの道順や玄関から自分の部屋までの行き方など、身近な例を題材にすると家庭でも実践しやすいでしょう。自分がコンピューターになって指示を出してみることで、正確に指示を出すことの重要性を学ぶことにつながります。

キュベット&ロボットタートルズ

木製ロボット「キュベット」やボードゲーム「ロボットタートルズ」を使って、アンプラグドプログラミングがプログラミング学習への動機付けになるかを検証した、ワークショップの事例があります。

ワークショップは年長から小学6年生までの子どもを対象とし、進行方向のコマンドがあてはめられたコーディングブロックやカードを組み合わせて目的地まで行けるプログラムを利用。参加した子どもたち全員がプログラミングへの興味を示し、コマンドを出して動かすことで、手順通りに指示を実行する処理や決まった手順を繰り返す処理などについて理解を深められたという結果も報告されています。

キュベットやロボットタートルズはそれぞれ知育玩具として発売されているおもちゃなので、家庭内でのプログラミング学習にも取り入れられます。ロボットが上手く進まないときは何が問題なのかについて考えるヒントを与え、ゲーム性が増すようにストーリーを作らせるなど、飽きずに遊べるサポートをすると良いでしょう。

アンプラグドプログラミングはどんな教材や学び方があるのか

アンプラグドプログラミングは、さまざまな教材や方法で学べます。ここでは、本、アクティビティ、ゲームの3つを軸に、教材や学び方を紹介します。

アンプラグドプログラミングを本で学ぶ「テラと7人の賢者」

コンピューターの世界に迷い込んだ少女テラと一緒に、カードやパズル、手品などの「ナゾ」を解きながら、プログラミング的思考を身につけます。

価格:1650円(税込み)
主な対象年齢:小学1年生以上

アンプラグドプログラミングを本で学ぶ「ローリーとふしぎな国の物語」

主人公ローリーの旅を通じてプログラミング的思考を学びます。物語に出てくる理論や用語を確認できるガイドがついており、理解を深めることができます。 

価格:2420円(税込み)
主な対象年齢:10歳以上

アンプラグドプログラミングをゲームで学ぶ「CODE MASTER(コード・マスター)」

NASAのVRプログラマーが考案したコーディングの考え方を学べるボードゲーム

遊び方:レベル別に指定された条件をもとに、ゴールを設定し、アバターを到達させます。赤い道を2回、青と緑の道をそれぞれ1回通れる、というようなルールを元に、経路と指示の順序や組み合わせを考えるため、問題解決力や論理的思考を育めます。

プログラミングに必要なif条件分岐やループ構造の概念なども組み込まれており、高度なスキルを遊びながら身につけられます。

セット内容:アバター、 ポータル、 6クリスタル、 10マップ、 12ガイド・スクロール、 12アクション・トークン、 8コンディショナル・トークン
価格:4455円(税込み)
主な対象年齢:7歳以上

アンプラグドプログラミングをゲームで学ぶ「RobotTurtles(ロボットタートルズ)」

カメに行き先を命令して宝石をゲットするボードゲーム

遊び方:命令役がコマンドカードを使う「タートルマスター」となり、実行役である「タートルムーバー」が命令に従いカメを宝石のあるポイントまで動かします。

命令役(プログラマー)とカメを動かす役(コンピューター)を別々に用意することで、間違えたプロセスを明確にでき、論理的な思考を育てることにつながります。親子で遊ぶのがおすすめ。命令を間違えたときは、バグカードを使って1度だけやり直せるため、障害物の回避を通じて、バグの発見に必要なデバッグという間違いが起きないように対策する考え方も身に付きます。

セット内容:ゲームボード、障害物カード 40、ロボットタートルカード 4、宝石カード 4、バグカード 4、コマンドカード 4セット(1セット45枚)、説明書(日本語)
価格:4950円(税込み)
主な対象年齢:4歳以上

アンプラグドプログラミングをゲームで学ぶ「キュベット」

読み書き不要で木製ロボットを動かせるプログラミングキット

遊び方:コーディングブロックを使い、木製のキュベット(ロボット)を動かしながらプログラミングの基礎を身に付けられるキットです。文字を使わず、ボードにブロックをはめてスイッチを押すと、キュベットが動きます。読み書きができない年齢の子どもにもおすすめ。箱から出してすぐに使えるので準備に時間がかからず、子どもが遊びたいと思ったときにいつでも簡単に始められます。付属のマップやストーリーブックを活用すると、遊び方が広がります。

セット内容:キュベット×1、コントロールパネル×1、ブロック×16、ワールドマップ×1、つかいかた×1、ストーリーブック×1
価格:3万5750円(税込み)
主な対象年齢:3歳~小学生
URL:https://www.primotoys.jp/

アンプラグドプログラミングをゲームで学ぶ「MOCHI」

絵本にあわせてクマのぬいぐるみを動かす教育キット

遊び方:絵本のストーリーに合わせて、ボードにコーディングブロックをはめ、ロボットに乗ったクマのぬいぐるみ「MOCHI」をマップ上で動かしながら、プログラミングのコンセプトを学びます。英語で絵本を読む機能があるため、プログラミング思考だけでなく英語耳を育てられるのが特徴です。LEGO®と互換性があり、レゴブロックと組み合わせても遊べます。手持ちのレゴブロックと組み合わせて、ロボットをカスタマイズしてみましょう。

セット内容:MOCHI(ぬいぐるみ)×1、ロボット×1、プログラミングボード(木製ボード)×1、クラフトピース×3、コーディングブロック×12、ストーリーマップ×1、絵本(英語版)×1、日本語説明書×1
価格:3万2780円(税込み)
主な対象年齢:3~6歳

まとめ

小学校でのプログラミング教育が必修化され、ICT環境の整備が進んでいるものの、パソコンに慣れていない子どもや理数系に苦手意識を持つ子どもの中には、いきなりコーディングやビジュアルプログラミングの学習をすると挫折してしまう子がいるかもしれません。楽しく、取り組みやすい形から入ると良いですね。

アメリカの大統領科学技術諮問会議(PCAST)レポートによると、今後STEM関連の人材は約100万人不足すると予測されており、これからますますその重要性が高まっていきそうです。将来工学分野の仕事に就かないとしても、論理的思考や批判的思考を身に付けることは、キャリアの選択肢を広げ、情報を整理することにも役立つはず!

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白根理恵
白根理恵

本業は会社員の副業ライター。ジャンルを問わず、知らない世界にも無謀にチャレンジするのが唯一の強み。身につけたスキルはスキマ時間の活用能力。映画をこよなく愛する2児の母でもあります。

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