2021.03.10
習い事最前線 みらのび編集部

お絵かき感覚、算数脳も鍛えるプログラミング教室「STEM Academy Kids」

春は習い事選びのゴールデンシーズンです。みらのび編集部では、ユニークな取り組みをする教室をご紹介する「春の習い事最前線」を不定期連載します。今回、取材に協力いただいたのはプログラミング教室「STEM Academy Kids」。対象は年長~小学生です。お絵かきやゲームをしながら学べる楽しいレッスンを取材しました。

タブレットでスイスイ、絵が動く

首都圏で17校展開しているプログラミング教室、「ステムアカデミーキッズ(STEM Academy Kids)」。今回は川崎市生田のコミュニティーカフェ内にある「生田てとて校」を見学しました。
教室に少し早めに来た男の子が、手元のタブレット画面に絵を描き始めました。「僕が描いた絵がゲームになるんだよ」。子ども用ビジュアルプログラミング言語「ビスケット(Viscuit)」を使って簡単な操作をすると、たった今描いた絵がゲームの中で動き出しました。
「ビスケット」では、“メガネ”と呼ばれるツールを使い、自ら描いた絵でアニメーション、ゲーム、物語などが作れます。今回のレッスンでは、好きな食べ物やキャラクターを描いてお話を考えながら、プログラミングに親しんでいました。

教室を経営する株式会社EdBankの山本善弘代表は、「プログラミング教室というと男の子が多いイメージですが、ビスケットはお絵かきが好きな女の子にも好評です。生徒の割合は男の子7割女の子3割で、特にここ1年は女の子が増えてきているのがうれしい」と話します。

小さい子どもでも親しみやすい「ビスケット」。みんなスイスイ絵を描いていく。

独自のパズル問題で算数脳を鍛える

ステムアカデミーキッズのレッスンは月2~3回、対象は年長~小学生、1グループ定員10名前後。グループ内でも一人一人のペースに合わせて講師が指導します。

教材は、段階別のオリジナルテキストを使用。なかでも、STEM(Science=科学・Technology=技術・Engineering=工学・Mathematics=数学)の要素を融合した教材、「プログラミングパズル」が子どもたちの理解を助けます。毎回レッスンの最初に「用意スタート!」の合図で時間を計りながら、一斉に解きます。パズルを解きながら、プログラミングで使われる「変数」や「演算子」などの概念を学んでいきます。小学1年生でも数回パズルをやると、変数や演算子の意味を最低限理解できるようになり、プログラミング的思考の成長も自然と早くなります。
プログラミングパズルは、書籍『天才!プログラミングパズル』(Discover21)として書店などでも一般発売されています。

レッスンの始めに、教室オリジナルのプログラミングパズルを解き、プログラミングの概念の理解を深める。

逆算して考え実践する力がつく

ステムアカデミーキッズは、「問題解決型学習」。プログラムを組む論理的思考力、作品を発想するクリエイティブな力、課題発見・解決能力が磨かれていきます。
オリジナルのテキストを使って学ぶ理由には、「読解力を養ってほしい」という狙いもあるそう。講師兼マネージャーの林大雅先生は、「プログラミングを通じて論理的に考えたり、逆算して考えて実践したりする力が身につくので、勉強面でもいい影響が出たという話をよく聞きます。たとえば、算数で答えを求める時にいろんな式を立てて答えを求めたり、国語で文章を組み立てる際に、論理的な思考ができるようになったお子さんがいます」とのこと。
レッスンではツールを一つに限定せず、応用力が養えるのも特徴。「ビスケット」の後は「スクラッチ」に変え、マウスやキーボードの操作を学びます。上級者の中にはコンテストに参加する子も。やる気次第でどんどん上を目指すことができます。

年齢や進度が異なる子どもたちにも個別対応。段階が進むとPCで操作を学ぶ。

 ITのプロ、対人スキルもある講師陣

レッスン終盤、充実感に満ちた顔で「うまくいくと気持ちいいよね!」と話していた子どもたち。最後には「プログラミング開発ノート」に「今日のレッスン感想」を書いたり、「今日のがんばり度」を自己評価したり、振り返りを行います。

講師陣は、ITのプロであると同時に対人スキルを持つのが特徴。子ども一人ひとりに個別対応する講師兼マネージャーの林大雅先生は、教職免許を持っており以前は小学校教師を目指していたそうです。

「もともと教えるのが好きで、プログラミングは子どもの成長を感じやすく、やりがいがあるのでこの仕事に就きました。自信や達成感、間違えてもあきらめない根気を養うこともできます。子どもの成長を日々肌で感じています」と林先生。

ステムアカデミーキッズでは、発達障害の子ども向けの療育支援も行っています。「いつもは落ち着いて座っていることが難しい子どもたちが、レッスンになるとものすごい集中力を発揮したり、理解力が高まったりしているのを目の当たりにしました」(山本代表)。

プログラミングで集中力が高まる理由の一つは、自分が創ったものが動く喜びがあるからでしょう。夢中の力が何より成長の秘訣だと実感したレッスンでした。

スクールを運営する山本善弘社長(右最後列)、講師兼マネージャーの林大雅先生(左)と子どもたち。

取材を終えて

「プログラミングって難しい…」そんな不安な様子は、子どもたちからは全く見られず、お絵かきやゲームをしながら学べる楽しいレッスンでした。一度始めるとどんどんやりたくなる“魅惑の習い事”といってもいいかも…。家で自習を進める子も多いそうです。プログラミングパズルは、算数脳も鍛えられて一石二鳥。遊びながらプログラミングができるなんて、いい時代になったと感じました。(島川渚)

教室情報

「STEM Academy Kids」(運営:株式会社EdBank)は首都圏14カ所で開講しています。
詳しくはこちらをご覧ください。

みらのび編集部
みらのび編集部

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