2021.03.11
習い事Q&A みらのび編集部

子どもにゲームをさせるのは悪いこと?ストレスのないゲームとの付き合い方とは

現代を生きる子どもたちにとって、ゲームは身近な遊びのひとつです。親として気になるのは、ゲームによる子どもへの影響ではないでしょうか。今回ご紹介するのは、ゲームの影響やゲームを与える前に親がやっておきたいこと、ゲームルールの作り方についてです。ゲームとどう付き合っていくか、親子で考えてみてください。

子どもにゲームをさせるのって悪いこと?

今の子どもにとって、ゲームは身近な遊びのツールのひとつです。ゲームがあれば1人で遊んでくれるため家事がはかどる一方、子どもへの影響が気になるという声もあるでしょう。そもそも、子どもにゲームをさせるのは悪いことなのでしょうか。 ゲームは子どもにどのような影響を与えるのか、把握していきましょう。

ゲーム機の普及によって子どもの遊びは変化する

ファミリーコンピューターの発売を皮切りに、ゲーム機が普及したことで、子どもの遊びも変化しました。家庭用ゲーム機やモバイル型のゲーム機、多彩な種類のソフトと、デジタル世代の子どもたちにとって、遊び=ゲームとなっていることも珍しくありません。

また、公園の減少や不審者の増加などにより、外遊びしにくくなったことも、ゲームの普及を後押しした要因のひとつです。デジタル社会になった現在、子どもからゲームを排除するのではなく、子どもとゲームの付き合い方を考えていく必要があります。

ゲームにハマる子どもが受ける悪い影響とは

ゲームにハマる子どもへの悪い影響には、視力低下や学力低下の原因になる可能性が挙げられます。テレビやスマホ、タブレットの画面も長時注視することで目は疲れやすくなり、視力低下の原因になることもあるでしょう。

ゲームはどんどん続きがやりたくなるように工夫されているため、時間を区切って切り上げるのは難しいものです。自分でやめどきが線引きできるようにならないと、長時間ダラダラとゲームをしてしまい、勉強時間が確保できず学力が低下してしまうこともあるかもしれません。

また、戦闘系のゲームの場合、敵を倒す暴力的なシーンを目にすることも多く、暴力に対する抵抗感や罪悪感がなくなる、攻撃的になるというケースもあるようです。もちろん戦闘系ゲームをしたから攻撃的になると直結するわけではありませんが、多感な子どもが影響を受ける可能性もあるでしょう。

ゲームをやり過ぎると「依存症」にも

最も気をつけたいのが、ゲームをやり過ぎることによるゲーム依存症になることです。2019年5月、世界保健機関(WHO)はゲーム依存症をゲーム障害と称して、国際疾病として正式に認定しました。

ゲームは脳が興奮状態になるように作られており、クリアすることで得られる達成感により興奮状態となった場合、脳は快楽物質であるドーパミンを大量に分泌、少なくなると脳に催促するという負の連鎖につながり、ゲーム依存症となってしまいます。常に眠そう、外で遊ばない、常にゲームのことを考えているなどの症状があれば、ゲーム依存症の可能性があるかもしれません。

依存の可能性が高いのは、ゲーム機を使う通常のゲームよりも、ネットでコミュニケーションが取れるオンラインゲームです。自分がいなくてもゲームが進行していくため、何をしていてもゲームが気になるなど、やればやるほど依存度が高まるケースが多いようです。

ゲームが与えるのは悪い影響ばかりではない!

ゲームが与えるのは、決して悪い影響ばかりではありません。ゲームとの付き合い方によっては、良い影響を与えてくれることもあるでしょう。ゲームが与えるメリットについてご紹介します。

考える力や記憶力が鍛えられる

ゲームにより考える力や記憶力が鍛えられるのは、大きなメリットです。ゲームにはクリアするという明確な目標があり、そこまでたどり着くために、攻略のための方法を考える、アイテムの場所や道のりなど覚えておくなど、すべきことがたくさんあります。ゲームをクリアするという目標に向かって努力することで、自然と考える力や記憶力が養われることになるでしょう。

瞬発力・即座な判断力が生まれる

横に画面がスクロール展開していくアクションゲームは、サポートアイテムの出現や敵の攻撃への素早い対応など、瞬発力や即座の判断力が必要です。次の行動を予測しながら、タイミングを見計らった速度でボタン操作することは、脳の活性化にもつながります。

集中力が上がる

ぼんやりしているとすぐさまゲームオーバーになってしまうゲームに真剣に取り組むことで、集中力が身につきます。次の行動を予測しながら、タイミングを見計らった速度でボタン操作するためには、失敗しないよう全神経を集中させなければなりません。「次のステージに進みたい」「もっとうまくなりたい」などといった好奇心が、ゲームの集中力につながるようです。

社交性やコミュニケーション力が養われる

いまやゲームをしていない子どもの方が珍しいこともあり、ゲームを通じてコミュニケーションを図る場面も多く、社交性やコミュニケーション力が養われることにもつながります。ゲームが周囲と関わるきっかけになり、そこから視野が広がることもあるでしょう。

ゲームを取り上げる前に…親がやっておきたいこと

 

いまの子どもたちにとって、ゲームはスタンダードな遊びのひとつです。「ゲームはダメ!」と取り上げてしまうその前に、親がやっておくべきことにはどのようなことがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ゲーム時間のスケジュールを「見える化」させる

まずは、ゲームのやり過ぎを防止して勉強時間を確保するため、1日のスケジュールを「見える化」させましょう。ゲームをやる時間や勉強をする時間、お手伝いの時間など、1日にすべきことを可視化することで、スケジュール全体のバランスを把握することができます。

ゲーム時間に制限があることで、子どもも短い時間を充実したゲーム時間にできるよう、より集中して楽しむことができるでしょう。親が近くで時間を確認できない場合には、ゲーム機に搭載されている使用時間を活用し、きちんと把握するようにしておくのがおすすめです。

まだ購入前なら、その時に時間を決めておく

ゲームを購入する前なら、先にスケジュールやルールについて決めておくようにしましょう。何事も始めが肝心であるため、ゲームに没頭してから制限するのではなく、ゲームに触れる第一段階からきちんと制限しておく必要があります。1日どのくらいゲームをしてもいいのかなどのルールについて相談し、お互いが納得したうえでゲームの購入に踏み切りましょう。

親も子どものゲームに参加してみる

頭ごなしにゲームを批判してみるのではなく、親も子どもと一緒にゲームしてみるのもいいでしょう。自分の好きなゲームを親が楽しんでくれると、子どももきっと嬉しいはずです。ゲームの結果を褒める、一緒に悔しがるなど、大人も一緒に楽しむことで、家族団欒のツールにしてください。

子どもとゲームについて話ができることに加え、子どもの興味関心を知れます。夢中になれそうなものを提供することで、ゲーム以外に興味が広がるきっかけになるかもしれません。

また、一緒にゲームをすることで、子どもがしているゲームの内容をチェックするという側面もあります。あまりよくないと感じたら、他のゲームに誘導するなどして、さりげなく規制するのもいいでしょう。

ゲームの危険な部分を説明する

ゲームの危険性をきちんと伝えておくことも大切です。依存症になる危険性はもちろん、視力や学力低下の可能性など、親が危険と感じているところをきちんと説明しておきましょう。

危険性を伝えることに加え、子ども自身の頭でどう思うかを考えさせ、話を聞いてみることも大切です。どの程度理解しているかを見極めたうえで、ルールに反映させるといいかもしれません。

ゲーム依存防止に!ゲームルールの作り方

子どもにゲームを与えたまま放置してしまうと、ゲーム依存症になってしまう可能性も高まります。ゲーム依存を防止するためには、ゲームのルールを定めることが大切です。ルールの作り方について、詳しくチェックしていきましょう。

ルールは親ではなく子ども主体で決める

ゲームのルールは、親が一方的に決めるのではなく、子ども主体で決めるのがベストです。押しつけられたルールには反発したり守らなかったりすることもありますが、自分で決めたルールなら達成しやすくなる傾向にあります。

子どもがゲームのルールを自主的に守れるよう、子どもの意見を聞きながら一緒にルールを決めることで、子どもの気持ちを尊重することにもなるはずです。

ルールにはイレギュラーな変更も良いことにする

時にはイレギュラーな対応や変更をしても良いと決めておくのがおすすめです。ルールを定めていても、「きりが悪いのですぐに終わらせられない」など、なかなか守れない場面もあるでしょう。

ゲームのきりが悪いときは数分の延長はOKとするなど、微妙な判断が必要なこともあるかもしれません。ただし、「イレギュラーな変更を希望するときは親の了承を得る」など、イレギュラーについてのルールも盛り込んでおきましょう。

ルール作りの際には親の心配事も伝える

ルール作りの際には、親の心配事をきちんと子どもに伝えることで、ルールを決めやすくなります。例えば、「ゲームを買ったら宿題の時間がなくなったり寝る時間が遅くなったりしないかな」「ゲームをやり過ぎて目が悪くなっちゃうんじゃないかな」など、ゲームをすることで懸念される事態を伝えましょう。

心配事を事前に伝えておくことで、解消するルールを自分で考えられるうえ、自分で決めたルールならきちんと守ろうと行動します。心配事を具体的に並べることで、親の意に沿ったルールを作れるでしょう。

課金ゲームができないように設定する

本人の自覚の有無に関わらず、気が付いたら課金しているケースも考えられるため、課金ゲームができないよう、事前に設定しておくことも大切です。課金の請求が来て気が付いた、なんてことのないよう、前もって対策しておきましょう。

ゲームルールに入れておきたいことは

ゲームルールを設定する際、どのようなことを盛り込んでおく必要があるのでしょうか。絶対に入れておきたいルールと、入れておくべきルールについて、ご紹介します。併せてペナルティの重要性についても確認しておきましょう。

絶対に入れておきたいルール

絶対に入れておきたいのは、時間と優先順位についてです。ゲームができる時間があまり長時間にならないよう、他のやるべきことを考慮しつつ、子どもと相談してください。優先すべきは勉強や家の手伝いのため、やるべきことをやってからゲームをするというルールも重要です。

何をやるべきことに入れるのか、親子でしっかり話し合いましょう。優先順位を定めておくことで、いかに早く終わらせてゲームの時間を確保するか考える力を養うことにもつながります。

必須ではないけれど入れておきたいルール

必須ではないけど入れておきたいのは、ゲームのタイミングとゲームをする場所です。画面から出る強い光は眠れなくなる原因になるため、寝る前のゲームは避けておきたいポイントとなります。ご飯のときやお出かけのときなど、避けてほしいタイミングについても話し合っておくといいでしょう。

持ち運びできるゲームの場合、親の目が届かない場所でもゲームをすることができます。しかし、それではどれくらいしているのか、どのようなゲームをしているかが把握できないこともあるため、「ゲームをするのは親がいるときに親がいる場所で」などと決めておくことで、ゲームしている様子を確認することができます。

また、毎日ゲームをするのを避けるため、一週間の中でゲームをしない日も決めておくといいかもしれません。ゲームをしない日を設定しておくことで、外遊びなど他の遊びをするきっかけにもなるでしょう。

守れないときはペナルティ発動

ルールを守れないときはペナルティを課すことも、ルールを守らせるためのポイントです。「翌日はゲーム禁止」「3日間ゲーム禁止」など、ペナルティの内容も親子で話し合いして決めましょう。ただし、ペナルティが重いと子どもに過度なストレスを与えてしまうことになりかねないため、ペナルティは重すぎない内容にしておくことも大切です。

「かわいそうだから」「今回は特別に」などと甘やかして罰を与えないのも良くありません。なんだかんだゲームができてしまうと、子どもはルールを守る重要性を理解できなくなってしまいます。ルールが守れないときはきちんとペナルティを発動させることで、ルールを守る大切さを理解させるきっかけにしてください。

まとめ

ゲームはつきあいかた次第で、ゲームが良い影響を与えるケースと悪い影響を与えるケース、どちらも考えられます。現代に生きる子どもたちとゲームを完全に切り離すのは難しいため、メリットとデメリットをきちんと把握したうえで、上手く付き合う方法を教えておく必要があるでしょう。

子どもとゲームとの付き合い方についてきちんと話し合い、ゲームから得られる経験を与えてあげることも、子どもへの教えのひとつになるのではないでしょうか。

みらのび編集部
みらのび編集部

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