2021.03.15
習い事最前線 みらのび編集部

小さい頃からPC使ってプログラミングを楽しく学ぶ 「うさプロ」

春は習い事選びのゴールデンシーズンです。みらのび編集部では、ユニークな取り組みをする教室をご紹介する「春の習い事最前線」を不定期連載します。今回、取材に協力いただいたのはアフタースクールのウィズダムアカデミーが開講する「うさプロ」。年長からパソコンを使って学べるプログラミング教室です。小さい子どもたちが夢中になるレッスンの様子を取材しました。

「うさぎ」がヒントを教えてくれる

子どもたちが放課後、好きな学びができるよう30種類以上の習い事を提供する民間学童「ウィズダムアカデミー」。習い事の一つ、年長から楽しく学べるプログラミング教室「うさプロ」を見学しました。

画面の指示文が読めない小さい子でも、PCの前でマウスを動かしています。かわいいうさぎのキャラクターが出してくれるヒントを手がかりに、ブロックを動かしプログラムを組んでいきます。うさぎと一緒にプログラミングを組んで絵を動かし、でき上がった作品はクラスのみんなに発表。「どうすればうまく伝えられるかな」と考える過程が、創造力を成長させます。

テキストは、東京都内で子ども向けプログラミング教室を展開するユーバー株式会社のオリジナル教材を使用。幼児の頃からプログラミングに触れておけば、小学校のプログラミング授業でも積極的に取り組めるでしょう。

年長でもすんなり「座標軸」を理解

レッスンは1コマ60分。コースは「ジュニアコース」と「ベーシックコース」の2つ。どちらも、「Scratch(スクラッチ)」をベースにしたユーバー作成のオリジナル教材を使用し、講師もユーバーから指導のプロが派遣されます。

取材した日は、ベーシックコースの初回、「座標」のレッスンでした。先生が教室内のディスプレイを見せながら説明。「X座標は右に行ったら数が大きくなって、左に行くと小さくなるよ」。座標は中学の数学で習いますが、年長でもすんなり理解できるよう。子どもたちはうなずきながら手元のマウスを動かします。最初の問題をクリアしてからは、それぞれのペースで進めます。

ベーシックコースでは、「座標」「繰り返し」「変数」「条件分岐」「メッセージ」などの概念を学習します。難しく聞こえますが、子どもにとってはゲームで遊んでいるような感覚。その後も繰り返し練習するので、しっかり知識を定着させることができます。知識が身についたかどうかは、実技検定やゲーム制作で実感することができます。

「先生、X座標がわからない!」とさっそく生徒から質問が。先生が席の近くに行きますが、正解はあえて教えません。「ここがこうなるのはなぜだと思う?」と質問をしながら子どもの“気づき”を促します。

論理的思考力のおかげで作文上手に

プログラミングでは、「論理的に考える力」が身につきます。意外なところで、「作文が上手になったという」ケースもあるとか。情報を整理したり順序立てて説明したりするコツが、作文にも応用できるのでしょう。そのほか、自分で作ったキャラクターをどのように動かそうか発想をめぐらせるクリエイティブな力や表現力がつきます。

学習が一区切りするタイミングで、オリジナル作品を制作する授業もあります。自分だけの作品をウェブ上で発表する機会も。また、毎年教室の垣根を超えて、うさプロを学ぶ子どもたちがプロジェクトチームを結成し、「デジタルえほんアワード」の制作に取り組みます。うさプロ受講生チームは2017年から3年連続でキッズ賞に入選し、自己効力感の向上にもつながりました。作品づくりができるツールとしても、プログラミング学習が役に立ちます。

「やり遂げるよろこび子どもと共に実感」

「プログラミングでゲームやアニメーションを作ってみたい」というお子さんはもちろん、小中高で必修化されるプログラミングに対して不安に思っている親御さんにも、楽しさをお伝えしたい」と話すのは、ユーバー株式会社代表の中村里香さん。中村さんは、デジタルえほんの制作を通じて、子どもたちの楽しいアイデアにいつも感心させられると言います。

「大変な作業を一人一人がやり遂げて、締め切りまでにエントリーできた瞬間は毎年ほっとします。やり遂げたよろこびを噛みしめています」。

取材時のレッスンを担当していた塚原淳子先生も、同じく子どもの成長が楽しみだと話します。「子どもたちと一緒に考えて、『ああ!わかった!』『できた!』という瞬間を共に味わえるのがやりがいにもつながっています。新しい風が吹いたようなよろこびです」と話してくれました。

取材を終えて

取材後、生徒のNさんとAさんにインタビュー。Nさんは、自宅でもご両親にスクラッチを動かして見せてあげるそう。「いつか一人でできるようになりたい」と話してくれました。恐竜が大好きなAさんは「将来は恐竜博士になりたい。プログラミングでいろいろ作れるようになりたい」と夢を語ります。プログラミングは子どもたちの夢を育むようです。早くからこの環境で学べるのは心の成長にもなるのでは、と感じました。(黒澤真紀)

教室情報

ウィズダムアカデミーでは「うさプロ」を成城祖師ヶ谷大蔵校で開講しています。
詳しくはこちらをご覧ください。

みらのび編集部
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