2021.03.19
習い事最前線 みらのび編集部

美しい文字を書く力、集中力、礼儀作法が身につく未来こども教室「かきかた書道教室」

春は習い事選びのゴールデンシーズンです。みらのび編集部では、ユニークな取り組みをする教室をご紹介する「春の習い事最前線」を不定期連載します。今回、取材に協力いただいたのは、未来こども教室の「かきかた書道教室」。姿勢を正し、美しい文字を書くことで身につく力を取材しました。

 心静かに、まずは基本線から練習

「未来こども教室」は創業30年の学習塾「大学受験学志会」のおけいこ部門として、2008年設立。子どもたちに将来役立つ力を無理なく身につけさせることを目的に、書道、そろばん、プログラミングなど幅広い種類の教室を運営しています。いずれの教室でも「礼儀作法」「集中力」「正しい姿勢」「自己肯定感」「自ら考え学ぶ力」などの指導に力を入れているのが特徴です。
「かきかた書道教室」でも、きれいに字を書けるよう練習することはもちろん、あいさつなどの礼儀作法や「正しい姿勢で丁寧に書く」ことを重視しています。
教室に入ってきた生徒たちは、「こんにちは!」と一礼。そのまま席に座り、鉛筆や書道道具などを机に出します。取材時の教室では7人の生徒が一言も発することなく、筆を動かしていました。書いている最中、後ろから見ていた先生が気になる点を指摘すると、生徒の筆の扱いが変わってきます。書き終わると先生に提出。その場で先生が朱墨や赤ペンで上書きしながら、改善点を教えます。

レッスンの初めはまず姿勢を正し、心を落ち着けて「基本線」の練習

「硬筆」「毛筆」どちらも選べる

「かきかた書道教室」では、鉛筆を使う「かきかた」と、毛筆を使う「書道」にわかれています。「かきかた」は、年少〜小学生が対象で週1回、年少~小2までが25分、小3以上は40分。「書道」は、年長〜小学生が対象、週1回40分。ともに月ごとに決められたお題に取り組み、鉛筆や毛筆で線を書く基礎動作を身につけていきながら、技術を高めていきます。

教材はオリジナル。低学年はひらがなから始め、学年が上がるにつれて漢字が徐々に増え、難易度が上がる仕組み。月ごとに決まったお題を繰り返し練習します。教室独自で検定も年2回実施しています。「かきかた」「書道」ともに10級から始まり、合格するごとに級が一つずつ上がっていき、練習を続けるモチベーションになります。また、年2回、外部のコンクールにも出品、毎回複数の生徒が上位入選を果たしています。

月ごとに変わるお題。最初はひらがなのみ。徐々に漢字になり、文字数も増えていく

机の前での集中力、やり抜く力が育つ

「かきかた書道教室」では、文字を構成する「線」を書くという基礎を大切にしています。どんな文字も線がきちんとしてないと美しく見えません。
硬筆の「かきかた」でも、まず線を書く練習を徹底します。1週目は中心線が入ったオリジナルの専用用紙、2週目は中心線のないものを使ってお手本を見ながら挑戦。3週目と4週目では、縦の罫線だけが入った専用用紙を使って練習します。
「書道」では姿勢と筆の持ち方、そして筆の運び方について学びます。まず背筋をピンと伸ばし心を落ち着かせてから、最初の5分で基本線を2枚ほど練習していきます。さらに文字の書き始めの「始筆」としめの「終筆」を練習し、書道特有の「とめ・はね・はらい」の技術は何度も徹底的に練習して習得します。
姿勢を正して文字を丹念に練習することで身につく力は、まず集中して机に向かうこと。少しずつ難しい文字に挑戦する意欲、ねばり強くやり抜く力も身につきます。先生から修正点を指導されることで、「次はどうすれば上手く書けるか」を考える課題発見・解決力も育まれます。

書き終わったら先生に朱墨で直しを入れてもらう。「左のはらいは、もっと斜めに入れて元気よくね」

「とめ・はね・はらいの技術は万能」

スポーツ同様、書道も基礎を大事にして練習を重ねていけば必ず上達します。主任講師の坪井千鶴子先生は、親御さんから「書道を習うと鉛筆の字もきれいになりますか」と聞かれるそうです。「結論からいえばきれいになります。たとえば書道には、“右はらい”と“左はらい”というものがあるのですが、実は同じ“はらい”でも形が違うんです。『人』という字をイメージするとわかりやすいですね。特に、右はらいは一度筆を止めてから力を抜いてはらいます。鉛筆でもこれを意識すると、必然的に字がきれいになります。書道特有のとめ・はね・はらいの技術は、結構万能なんです」と教えてくださいました。取材に答えていただいた坪井千鶴子先生(左端)と、かきかた・書道担当の先生方

取材を終えて

教室を見ていて印象的だったのは、子どもたちの集中力。「一筆入魂」という言葉がありますが、筆者の頭をよぎった言葉がまさにそれでした。今回取材させていただいた坪井先生が、最後に興味深い話をしてくれました。「最近は手書きの機会は少なくなってきていますが、ここぞという時にきれいな字が書けると、周りの人の信頼を得ることができます。一生ものの技術になると思います」。(前田大貴)

教室情報

未来子ども教室の「かきかた書道教室」(運営:株式会社 学志会チュータスクール)都内4カ所で開講しています。
詳しくはこちらをご覧ください。

みらのび編集部
みらのび編集部

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