2021.03.19
習い事最前線 みらのび編集部

剣道を通じて、非認知能力や人間性を高める「こころ 剣道スクール」

春は習い事選びのゴールデンシーズンです。みらのび編集部では、ユニークな取り組みをする教室をご紹介する「春の習い事最前線」を不定期連載します。今回、取材に協力いただいたのは「こころ 剣道スクール」。剣道の技術だけでなく、「心の成長」をうながすことを大切にするレッスンを取材しました。

剣道を通じて人間力を高める

この剣道スクールは、いわゆる「道場」ではありません。理念は、「認めて、褒めて、励まし、勇気づける」。剣道を通して、非認知能力や人間力を高めることを重視しているので、厳しい雰囲気はありません。勝ち負けよりも「楽しい」「ワクワク」を優先した指導をしています。先輩(年長者や剣道歴が長い子ども)が中心となってレッスンが進んでいきます。

年少者は先輩に面倒をみてもらうことで、「次は自分も先輩の立場になるんだ」と自然と自覚が芽生えます。先生は師範というより“大先輩”という立場で、技術面だけでなく子どもの人間性に着目した声かけをしています。武道特有の厳しさはないかもしれませんが、先生や仲間に会うのが楽しみでスクールに通う子どもたちはみな、剣道が大好きになります。
年3回ある1泊2日の合宿では他校の受講生たちとの交流もあり、集団で寝食を共にすることで社会性が身につきます。 異年齢で楽しく交流。対象は3歳~小学6年生までだが、中学に剣道部がない場合などは中学生でも受講可

異年齢の子どもどうしで学び合う

年齢やレベル別に分けずに、さまざまな子どもたちと一緒に練習します。週1回1時間、2コマ連続で受ける生徒も。個人で購入が必要なものは道着と袴のみ、竹刀はプレゼントされます。防具を着けて戦えるようになるのは、重さや扱いの点などから、早くて小学1年生、多くが2年生から。とはいえ、未就学児も防具を着けての対戦に憧れるものなので、合宿でスポーツチャンバラの防具と竹刀を使って試合をします。

子どもたちは元気よくスタジオに入り、道着に着がえます。ひもが結べず一人で着られない子は周りの子が手伝います。時間になると先生の前に正座で並んで挨拶。先生と入れ替わるように先輩が前に出てお手本となり、準備体操、素振、と進みます。(ウイルス感染防止のためマスク着用、防具を着けての稽古はなし)経験が浅い子は先輩たちのまねをすることから始め、先生が要所要所でアドバイスをして型を整えていきます。

先輩が前に出てお手本になり、一斉に素振りの練習

自分と他人のことも考えられる力

誰でも最初は初心者。チャレンジし続けることで上達していきます。先生は手取り足取り教えるのではなく、ポイントを見極めてアドバイスします。ゲーム仕立ての練習も織り交ぜながら、楽しい雰囲気の中で子ども一人一人をよく見て、その子のよいところを認め、褒めて、気をつける点を丁寧に指導。子どもはまたやる気になってチャレンジし続けます。

道着の着脱、竹刀の扱いや足さばきなど、子どもによって課題はさまざまですが、ものにできたときの達成感により、やり抜く力が育まれます。また異年齢の子どもたちとの集団活動のなかで、自分だけできればいいという考えではなく、チームワークの意識も培われていきます。剣道を通して、自分のことをしっかりできるようになり、さらに他人を思いやるようになっていくのが、「こころ」流の指導の成果と言えるでしょう。

剣道着に慣れてない子は、仲間や先輩に助けてもらいながら準備

剣道ひと筋、子どもたちにつなぐ剣道愛

現在剣道4段、高校時代は全国大会準優勝の経験もある吉田駿先生。5歳から剣道ひと筋に生きてきました。大学時代に進路を考えた時は、警察官になって剣道を続ける道も考えたそうですが、剣道の指導員の道を選びました。

「毎回の稽古がとにかく楽しい時間になるように、私なりに指導法を考えています。自分が小学校のころの試合の動画を見返しながら、子どもにとって何が難しいのかをシミュレーションし、かみくだいて説明するようにしています」。子ども目線に立つ丁寧な指導で、みんなのよきメンターとなっているのは間違いないでしょう。

吉田先生がこころ剣道スクールの指導員となって8年、何人もの教え子を送り出しました。「子どもたちが剣道を好きになってくれて長く続けてくれるとやりがいを感じます。いい子でなくていいんです。やるときはやる子、そしてメリハリのある大人になってほしいですね」

「小学生のころ剣道をやめたいと思った経験が、いま生きています」。逆境も味方にして指導する吉田先生

取材を終えて

1時間の稽古中、子どもたちの様子を見ながら4回の水分補給タイム。ほんの2~3分ですが、汗だくの子どもたちと先生が談笑し、ほっとするひとときでした。先生に見つめられるだけで笑いが止まらなくなる子も。ひと区切りついたところで、先生の「よし、始めるぞ!」のかけ声で一転、真剣モードに切り替わる子どもたち。このメリハリが気持ちいい!元気なかけ声や足を踏み込む音が心地よい空間でした。(工藤亜里)

教室情報

「こころ 剣道スクール」(運営:リーフラス株式会社)は東京と福岡で開講しています。
詳しくはこちらをご覧ください。

みらのび編集部
みらのび編集部

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