2021.03.22
習い事最前線 みらのび編集部

メンバー全員に光を当て、技術と優しい心育む「リベルタサッカースクール」

春は習い事選びのゴールデンシーズンです。みらのび編集部では、ユニークな取り組みをする教室をご紹介する「春の習い事最前線」を不定期連載します。今回、取材に協力いただいたのは「リベルタサッカースクール」。サッカーという団体競技の中で個人に光を当て、心を成長させる指導を主眼にしています。レッスンの方針や内容について詳しく取材しました。

サッカーで「心の体力づくり」目指す

数あるスポーツの中で、サッカーは最もメジャーな競技のひとつ。一方で、最近は少子化の影響を受け、チームの人数がそろわないことがあり、遊びでも部活でもサッカーをプレーする子どもが減っていると聞きます。

そんな団体競技受難の時代に、約2万1000人もの子どもたちが通う全国最大級のサッカースクールが、「リベルタサッカースクール」です。理念は“子どもたちの「ココロに体力を。」”。サッカーを通じて礼儀、協調性、社会性を養い、子どもたちの「心」を成長させることがスクールの目標です。

対象は3歳から小学6年生ですが、通っているのは必ずしも「サッカーがうまくなりたい」「試合に勝ちたい」という子どもばかりではありません。「サッカーは好きじゃないけど楽しいから来ている」といった子も多いのが、リベルタサッカースクールの特徴の一つ。「サッカーがうまい子」ばかりが注目されるのではなく、生徒一人ひとりに光を当てる指導をモットーにしています。心の通った指導により、子どもたちは続ける意欲、厳しい練習に前向きに取り組む忍耐力などを身につけていくことができるのです。

子どもたち一人ひとりに光を当て、意欲・忍耐力・やり抜く力などの非認知能力を育む

「集団個別指導」で協調性や社会性

リベルタの各スクールには、サッカー指導に加え、子どもの教育に関する研修を受けた専門の指導員がいます。レベル別のクラスはなく、異なる年齢の子どもたちが一緒にサッカーを楽しみます。始めた時期や体の成長度合いによって出る差に対しては、個々のレベルに応じた課題を与えるなど工夫を行っています。

レッスンは週1回60分、ウォーミングアップからボール感覚をつかむ練習、試合で役立つパス、トラップ、ドリブル、シュートなどの練習を行います。メニュー自体は他のサッカースクールと変わりませんが、リベルタの特徴は「集団個別指導」という点。これについて、松村勇輝先生にお話を伺いました。

「“一人ひとりに光を当てる”指導のことをいいます。たとえば、担当クラスに多動で人の話を聞けないなどの問題を抱える生徒が通っていた時、親御さんは不安を感じていました。その時はあえてメンバー全員が見守る中で、その生徒にもわかるよう年長の生徒にお手本を示すよう促しました。生徒の親御さんは安心し、年長の生徒にも『みんなの前でお手本を見せる』という光が当たったのです」(松村先生)。

こうした指導を通じ、年齢の異なる集団の中で協調性や社会性、礼儀作法を習得。サッカー以外のことでも積極的にほめ、子どもたち一人ひとりの潜在能力を伸ばしていくのです。

異なる年齢の子どもたちと一緒にプレー。協調性が育まれる

指示せずに問いかけ、課題発見力を養う

リベルタの指導理念は「認めて、褒めて、励まして、勇気づける」こと。スクールに通ってたくさん褒められれば、苦手意識が克服できるようになります。リベルタでサッカーを習い始めたのをきっかけに、外遊びが好きになったり、学校の体育に積極的に取り組むようになったりする子も多いそう。フィジカルの基礎につながっていくことが期待されます。

スクールでは、年齢の違う子どもたちどうしのコミュニケーションも重要な要素です。練習中に小学校低学年の子が、自分より年下の園児を助け、意外なほどの優しさを示す場面などはよく見られるそう。高学年になると少し照れて、優しさの表現は控えめになるそうですが、集団の中で自分の役割を自覚し、他人を思いやり、チームワークを大切にする心が養われます。

リベルタの先生たちは、「あれをしろ、これをしろ」と指示は出さず、「問いかけ」を中心とした指導をします。「こんな時はどうする?」「こうなってしまったのはどうしてだと思う?」と、子どもたちに質問し考えさせます。常に子どもが自ら考えながら動くことで、課題を発見する力も培います。

指導員は指示を出さず、子どもたち自ら考え課題を発見できるよう「問いかけ」をする「サッカーは楽しい!」伝える一心で指導

「私のスクールには、『つまんない』と思いながら来ている子はほとんどいないと思います」。笑顔で語ってくれた担当の松村先生。大学卒業後、リベルタの運営会社リーフラスに就職して2年目のフレッシュな指導員です。

松村先生は、小学校高学年でサッカーを始め、中学高校のサッカー部ではゴールキーパーとして活躍。大学時代には恩師に頼まれ、母校の中学校でサッカー部の指導をしました。それをきっかに、サッカー指導に関わる仕事をしたいと思うになったそうです。
「指導していた中学には部員が50~60人にいましたが、うまい子ばかりに光があたっていました。試合に出られない子たちがつまらなくなって辞めてしまい、やるせなさを感じていました。実は自分も中高時代『やりたくない、面倒くさい』と思っていた側。試合に出ようと続けていただけで、楽しいからやっていたわけではなかったんです」と振り返ります。

「今は『サッカーをするのが楽しい!』と感じてもらいたい一心で指導しています。保護者の方から『うちの子にこんな変化がありました。ありがとうございます』と言われると、本当にうれしく、やりがいを感じます」と語ってくれました。

今回お話を聞いた松村勇輝先生。中高時代のサッカー部ではゴールキーパーとして活躍

取材を終えて

私の小学校低学年の息子が最近、サッカーの少年団に入りました。試合は1回しか見ていませんが、まだこんなに小さいのに、素人目にも「うまい子」と「それほどではない子」に分かれます。上手で活躍できる子はいいのですが、そうでなければただ埋もれてしまうでしょう。
リベルタの先生がおっしゃる「一人ひとりに光を当てる」は、本当に大事なことなのだと思いました。特に、まだ幼い子たちにとっては、サッカーを楽しむだけではなく、その中で自身の存在感を確認することができます。リベルタでの体験は、心の成長の糧になるに違いありません。(沼野容子)

教室情報

「リベルタサッカースクール」(運営:リーフラス株式会社)は全国約1200カ所で開講しています。
詳しくはこちらをご覧ください。

みらのび編集部
みらのび編集部

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