小学1年生~中学生
プログラミングの枠を超えた学び 論理的思考力、創造力を養う

-
Point
01
システム開発会社が運営 少人数クラスで個別指導
-
Point
02
身近なテーマの探究学習 理科や社会の知識も育む
-
Point
03
自ら課題を見つけ、問題解決能力や創造力を高める
子どもが自ら発信・行動する力を身につける

Scratch(スクラッチ)の画面とテキスト。レッスンではそれぞれのペースでプログラミングに取り組む
「PROGROUND(プログランド)for kids」は、大阪府淀川区にある地域密着のプログラミング教室です。運営母体は、システム開発会社のエスピーネット。エンジニアの目線で、未来を担う子どもたちの教育に携わりたいとの思いから、2018年に教室を開講しました。
指導の理念は、子どもが自ら発信・行動する力を身につけること。先生は、教えすぎないことを大切にしています。「学習面に限らず子どもたちが成長する中で様々な壁に直面した時、自らアクションを起こし、調べ、解決策を見出す力は必要」と、教室長の富永敦子先生。レッスンでは、生徒が問題点を分析し解決への道筋を立てる力を養います。つまずいた時には「質問があります」などのアクションを起こし、先生が対応するスタイルをとっています。
対象は小学1年から中学生まで。初めてプログラミングに触れる子どもや、小学校低学年が多いそうです。レッスンは、一人ひとりの理解度に合った段階から始めることができます。マウスの操作が大変な場合は、先生がサポート。テキストのテーマに沿い、生徒がそれぞれのペースで取り組みます。
コースは毎週・隔週の2つ。クラスは、定員が6〜9人の少人数制。レベル分けはなく、異なる学年の子どもたちが一緒に学びます。先生は生徒3〜4人に1人がつき、個別にきめ細かい指導を行っています。
プログラミングで横断的な学びを体験

ロボットプログラミングでは防災学習も導入。ブロックでつくった「地震シミュレーター」
レッスンは1回80分。主に使うのはビジュアルプログラミング言語Scratch(スクラッチ)。まずタイピング練習を3回繰り返し、スコアを表に記録。これにより技術の上達を実感できます。
Scratchの学習は4段階にレベル分けされたテキストを使用。プログラミングの知識、手法を学びながらゲームやアニメーションを制作します。Scratchの学習を終えると、プログラミング言語Pythonを学びます。
Scratchのレッスンを4回続けた後は、ロボットプログラミングの時間を1回挟みます。ブロック教材は「Lego®WeDo 2.0」「教育版Lego®MindStorm®EV3」を使用。組み立てた作品はScratchと連携させます。
特徴は、身近なテーマから探究学習を行うこと。教室独自のカリキュラムとテキストから、理科や社会などの教科横断的な学びを体験します。
例えば、「洪水」では水門を開閉するプログラムを作るだけでなくハザードマップから被害を想定したり、大阪市の気温や年間降水量をグラフ化し雨が多い理由を見つけたりします。「地震シミュレーター」では、高さや土台の強度が異なる建物をブロックで製作。それらを台車に載せ、モーターで動かします。速度を変えれば、揺れ方の違いが分かります。
他に「カエルの成長」「受粉」などのテーマも。生徒たちは気づいた点をテキストに書き込み、知識を確かなものにします。
トライ&エラーを繰り返し考える力を養う

先生は答えではなくヒントを出し、子ども自らが考えるようになることをサポート
目標は、オリジナル作品をつくること。生徒たちはパソコンに向かって黙々と頑張り、クラスメイト同士で作品を見せ合うこともあるそうです。
子どもたちはトライ&エラーを繰り返しながら、自ら考え、問題解決能力や論理的思考力、やり抜く力を高めていきます。先生は、すぐに答えを教えません。生徒自身が作りたいものや、つまずいている部分を確認し、自分の言葉で説明することを大事にしています。そこから、少しずつヒントを伝え、自分で考えられるように導きます。
「作成したプログラムが思うように動かない時、慣れないうちはプログラム全体を眺め、手当たり次第に不具合を見つけようとします。しかしながら、自ら気づくきっかけを繰り返し与えることで、子どもたちは自ら解決できたと実感でき、『この部分が不具合に関係しているプログラムかも…』と全体から怪しい部分を取り出して不具合を検証するなどの工夫が生まれてきます」(富永先生)。
プログラミングの枠を超えて、理科、社会などの幅広い知識や、ものづくりの楽しさが得られるのも、この教室ならでは。豊かな体験は、発想力や表現力を養い、作品をアレンジする創造力にもつながるでしょう。
教室はScratchのスキルを測る「ジュニア・プログラミング検定」の試験会場に認定されています。レッスンのテキストは1級から4級までの内容に応じており、生徒が学習の節目に任意で受験することもできます。
学習塾での経験をテキスト作成に生かす

教室長の富永敦子先生。カリキュラムに横断的な学びを取り入れたのは富永先生のアイデア
今回の取材では、富永敦子先生にお話を伺いました。内容に横断的な学びを採り入れたのは、富永先生のアイデア。学習塾で教えてきた経験から、子どもたちが低学年のうちに興味を持ってほしいことや、気づきが持てる場を作ってあげたいとの思いを、理科や社会の分野に、身近なテーマとして落とし込んだそうです。
プログラミングの上達には「何でも進んで取り組み、創造したい思いを形にしていくこと」、そして「色々なことに興味を持ち、アンテナを張っていくこと」が近道になるそう。「プログラミングは、雲の上の存在に見えますが、実は身近なものに使われています」と富永先生。それらを子ども自身が生活の中で見つけていく探究心もコツの一つだと教えてくれました。
教室では、昨年のクリスマス前に、Scratchでアドベントカレンダーを作るなど、子どもたちが楽しみながらプログラミングを学べるイベントも開かれました。保護者からは、「色々な習い事をしている中で、長く続いているのはここだけです」「自分からあまり話さなかった子が、きちんと自分の言葉で伝えられるようになりました」との声が聞かれるそうです。
PROGROUND for kids 三国校のコース情報
毎週コース
対象となるお子様
受講日
【1コマ80分】
■火・水・木・金曜日 16:45~、18:15~
■土曜日 9:30~、11:00~、13:30~
隔週コース
対象となるお子様
小学1年生~中学生
受講日
【1コマ80分】
■火・水・木・金曜日 16:45~、18:15~
■土曜日 9:30~、11:00~、13:30~
ショートコース
対象となるお子様
小学1年生~中学生
受講日
【1コマ50分】
■水曜日 15:45~
■土曜日 15:00~
PROGROUND for kids 三国校の体験会・説明会
費用
無料
概要
体験会は親子1組での受講となります。
体験時間は60分。タイピング体験後、 Scratchで簡単なゲームを作成し、Lego®WeDo 2.0でロボットを組み立て、Scratchで作成したプログラムでロボットを操作し、ミッションに挑戦します。
保護者様のご見学はもちろん、ご一緒にレッスン体験も可能です。
説明会では、スクールやカリキュラムのご案内、プログラミング学習の現状についてご説明します。
PROGROUND for kids 三国校の地図・アクセス
所在地
〒532-0005
大阪府大阪市淀川区三国本町1-16-8 セントパークアベニュー 1F
アクセス
阪急宝塚線 三国駅 徒歩10分
PROGROUND for kids 三国校の基本情報
教室名
PROGROUND for kids 三国校
運営者
株式会社エスピーネット
ジャンル
対象となるお子様
小学1年生~中学生
入会後の費用
■入会金 11,000円
■受講料
・1コマ80分 月2回 8,800円
・1コマ80分 月4回 13,200円
・ショートコース 9,900円
※別途、テキスト代が必要です。
こだわり条件
振り替えあり / 土日あり

親目線でここがうれしい!
プログラミングの学びだけでなく、自然災害や生き物、植物のテーマが内容に含まれていることが、とても新鮮でした。私にとっては、どれも身近でありながら、子どもの質問にきちんと答えられるだろうか?といった迷いがある分野です。PROGROUND for kidsでは、資料を見たり、実際に確かめたりして、事実をとらえる力が確実に身につきそうです。子どもが興味を持って、どんどん作品を完成させながら、ステップアップしていける教室だと思います。(小島泰代)